6.《ネタバレ》 MTV系を観ない自分は動いているクリスティーナ・アギレラをほとんど見たことが無かったんだけど、先日ストーンズの「シャイン・ア・ライト」にゲストで登場する彼女を見て、そのパフォーマンスに惹き付けられた。柔らかくもパワフルな身のこなしと迫力の歌唱力。彼女と絡んだミック・ジャガーも褒めてましたな。いきなり余談でしたが、そのパフォーマンスを主演映画で観たくて劇場へ。なかなか歌うチャンスがやって来ず、ご本人と同様にヤキモキしているところでアクシデント的に始まるライブシーン。踊りが中心のバーレスクの演出に、ナマ声を入れることを提案していた彼女のアイデアがいきなり生きるカタチで、その地声の迫力に劇中の観客と一緒に圧倒される。期待通り。だけど、個人的にいちばん盛り上がったのがこのシーンで、映画として面白かったのも実はここまでだった。その後の歌唱シーンは様々に演出されているものの、彼女が嫌っていたはずの口パクに見えてしまって、最初のシーンのようなライブ的迫力が感じられなかったのが残念。また、彼女が歌うシーンが映画のストーリーにシンクロしていないことも残念。盛り上がりのない筋立ての合間にパフォーマンスが散在している印象かな。まぁ、音楽を聴かせる映画のストーリーなんてこんな程度で充分なのかも知れないが、だったら尚更、彼女の歌のおかげで大団円ってくらいにシンプルに盛り上げてくれた方がもっと楽しめたと思いますね。 【アンドレ・タカシ】さん [映画館(字幕)] 6点(2010-12-25 12:35:13) (良:2票) |
5.《ネタバレ》 「アギレラ」って、怪獣の名前か『ドラクエ』の呪文みたいやね。でも歌はパワフルで聴かせるわぁ。で、だけど映画にちゃんと彼女の個性を生かせたのか?って言うと、必ずしも・・・って感じがして。マリリン・モンローをリスペクトした前半は大変に楽しませて頂いたんですよ。今の時代の感覚の中に『紳士は金髪がお好き』を織り込んでみせるって、その音の鳴らし方も含めてステキやわぁ、って。ところが中盤、物語がどうもアヤシクなってしまって、それはヴァーホーヴェンのラジー賞映画や、踊るバーテンダー姐さん達の映画を強く強く思い出してしまって、そしてそれらから抜き出る事なく、いや、それどころか、それらよりももっとぬる~く進行したまま終わってしまったなぁ、という感じで。彼女は役者としては大根なので、前半の無邪気な田舎娘って役どころには合っていても、後半の舞い上がって調子コイたあたりはただのバカに見えてしまうんですよね。メイクやヘアで変化させるにも限界があるよなぁ、って感じだし。店長の盲目的な店への拘り(そもそも何が彼女をそこまで拘らせるのかは不明)や、バーテン兄さんの二股バカっぷりも含めて、なんだか軽薄な人々の浅はかな物語という印象で。まあ、そんなところはどうでもいい、ただステージの歌と映像だけで十分、って事なのかもしれませんけど、いちいちエロティックなネタばっかりだしねぇ。歌で魅せるにはエロがジャマ、って。彼女の歌は良かったけれど、でもこの映画よりもライブの映像の方がもっと良さそうな気がして仕方ないのですが。あ、手持ちカメラの多用とカット割り細かすぎなのがウザい映画なのですが、そのワリに構図がキマってるカットが結構あったのが見モノではありました。 【あにやん🌈】さん [映画館(字幕)] 6点(2010-12-23 21:30:07) (良:1票)(笑:1票) |
《改行表示》 4.【放浪紳士チャーリー】さんがご指摘されているように、設定も人物配置も、「プラダを着た悪魔」と全く同じ。素材がファッションであろうがショーであろうが何であろうが、この設定は使い回しができるもので、メインターゲットであろう女子だけでなく広く受け入れられる、ハリウッドの鉄板なのだなと思った。 そう考えると、そんな映画は新味のない映画になってしまっても仕方ないと思うのだが、そうでないところがやはりハリウッドのすごいところ。そこには、素材となったショーというか、エンタメへの熱い敬意があると思った。はっきり言って、ファッションにしろショーにしろ、人間が最低限生きる上で欠かせないものかといえば、全然そうではない。けど、やっぱりそういうものが僕らの人生には必要で、もちろん日本にもそういうものへの敬意は存在すると思うけど、やはりアメリカにおけるそれは、熱量が違うと感じる。エンタメそのものにも、エンタメを作り上げる人々にも、それが必要だという揺るぎない自信がアメリカにはあって、だからこそ、この使い古された設定で説得力のある映画になっているのだと思う。 もちろん説得力の背景には、そのエンタメを作り上げている人たちの力がある。単純にアギレラやシェールの歌唱力と存在感には圧倒されるし、設定やストーリーが後付けだとしても、それはそれで構わないぐらいに価値があると思った。 【ぽん太】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2022-05-03 17:12:23) (良:1票) |
3.《ネタバレ》 これは…クリスティーナ・アギレラとシェール姐さんの歌はとっても素晴らしかったんだけど、ストーリーがねえ…。 田舎から出てすぐにショークラブでの働き口を見つけて、ちょっとしたハプニングからあれよあれよという間に大スター! クラブの女主人からも可愛がられ、他の女の子たちからもすぐに一目置かれるようになって、大金持ちと友達系っていうまったく違ったタイプのいい男2人に言い寄られて、クラブが抱えてた資金繰りの問題もちょっとした思いつきで鮮やかに解決!ってねえ…。 いまどき少女マンガでもさすがにボツでしょ…。 とか言いながらアタシも「待って!幕をあげて!」ってテスが言うとこは鳥肌ゾワワワーで、あとから何度も見直しちゃったんだけどさ(←安いオンナ)。 ところで、不動産王マーカス役の人ってレオナルド・ディカプリオにそっくりじゃない?? 出てくるたびに「(レオに)似てるー」って言っちゃってたんだけど、アタシ。 【梅桃】さん [DVD(字幕)] 6点(2011-05-28 17:16:59) (良:1票) |
2.スタンリー・トゥッチが素晴らしかった。プラダを着た悪魔とほとんど同じような設定と役回りだが、彼がこの映画にアクセントをもたらしている。シェールとアギレラについては観れば分かるが、まぁすごい。特にアギレラが最初に注目を浴びる生歌のシーンは(実際に生歌かどうかは別として)鳥肌が立つ。ただ最後の方になると完全に「クリスティーナ・アギレラ」になってしまうので、なんだかPVみたいにみえてしまったのが残念。展開が読めたっていい。しっかり作り込めば王道に勝てる物は無い。アギレラを起用した慧眼を誉めよう。 【Balrog】さん [映画館(字幕)] 6点(2011-01-05 18:29:37) (良:1票) |
《改行表示》 1.《ネタバレ》 ステージの見せ方は申し分なし。衣装、メイク、カメラ、照明にこだわったアギレラさんのクラブショームービーであり、それ以上も以下も狙ってないんじゃなかろうか。 ストーリーはペラッペラで適当なので、そういう事を気にせず、とにかく「映画館でショーが観たい!」って言う人なら問題なく楽しめるだろう。そもそもこういう映画が苦手な人はまず楽しめないと思う。中盤はそれこそストーリーもクソもなく、ひたすらショーラッシュ。 しかし楽曲にちょっとインパクトがなかったかな。何度か歌われるような主題歌みたいなものが一つあっても良かった。ミュージカルではないので、しゃべってる途中でいきなり歌いだしたりとかは基本ない。「唄うのはあくまでもステージで!」というショームービーとして至極真っ向勝負な作品であるのだが、それが長所でもあり短所でもあるかもしれない。 【すべから】さん [映画館(字幕)] 6点(2010-12-25 18:26:31) (良:1票) |