4.ことごとく痛快。プロフェッショナルな身のこなしと破格の強さは『ナイト&デイ』のトム・クルーズを超えてもはやマンガ。しかし年の功。ブルース・ウィリスはかつてのマッチョさを剥ぎ取り強さの裏側に余裕と優しさを獲得している。ゆっくりと歩きしなやかに敵を倒す。家をぶっこわす見事な蜂の巣銃撃の痛快さ。それを余裕でかわす痛快さ。しかもその後次から次へと登場するステキなおじいちゃんおばあちゃんが皆すべてこの余裕を纏った超人プレイを見せてくれるのだからもうたまらん。それぞれの再会シーンがまた面白く、中でもヘレン・ミレンの家の外で銃を構えるマルコビッチには笑った。さらにこの映画を面白くしている立役者で忘れちゃいけないのが、ただ一人超人ではない普通のおばさん、メアリー=ルイズ・パーカーだ。彼女のコメディエンヌぶり、そしてどこか華のない顔立ちがどんどんと輝いてゆく様が楽しい。惜しむらくは仲間に死人が出たことか。 【R&A】さん [映画館(字幕)] 7点(2011-02-22 15:38:58) (良:3票) |
《改行表示》 3.決して嫌いじゃない。が、もっと面白くする方法はいくらでもあったと思う。 老いても尚、こういう役どころのアクション映画で堂々と活路を見出すブルース・ウィリスは、相変わらず精力的だと思う。 その主演映画がまだまだ“面白そう”に思えるのは、彼自身の類い稀なスター性故だろう。 ただし、主演映画が多い分、良作と駄作の振れ幅も大きいことも、彼の映画の特徴と言える……。 引退した凄腕CIAエージェントたちが、老体に鞭を打って、急襲してくる現役エージェントたちを撃滅していく様は、非常にエンターテイメント性に溢れ、それを豪勢な名優たちが演じるのだから、映画としては尚更魅力的だった。 特に、ジョン・マルコビッチのキレっぷりと、まさかのヘレン・ミレンがマシンガンを問答無用にぶっ放すというコンテンツは、絶大なオリジナリティーだったと思う。 しかし、キャラクターに対するぶっ飛んだ設定が、残念ながら映画自体に反映しきれていない。 そもそもが“マンガ”なのだから、そこに現実的な整合性など必要もなく、ひたすらに荒唐無稽な世界観を突き通すべきだったと思う。というか、そういう映画世界を見たかった。 序盤の爆発的なテンションが、クライマックスに近づくにつれ、どんどん降下していくことも致命的だったと思う。 もしクエンティン・タランティーノやロバート・ロドリゲスが監督を務めていたら、こういう結果にはならなかっただろう。 【鉄腕麗人】さん [映画館(字幕)] 5点(2011-01-30 23:23:55) (良:2票) |
2.家を襲撃してきたCIAの部隊を返り討ちに合わせたり、ロケットランチャーから放たれた砲弾をピストル一発で仕留めたりと前半はアメコミ原作ならではの勢いのある見せ場が楽しいのですが、後半になると普通のアクション映画になってしまいます。でも、これって逆じゃないといけないでしょ。クライマックスに近づくほど見せ場の派手さ、デタラメさが加速していくべきなのに、途中からマジメになってしまうだなんて。「フライトプラン」等を手掛けた監督さんが本作の演出を担当しているのですが、この人の生真面目さが映画の出来を邪魔してしまったようです。さらに、アクションコメディにしてはややこしすぎる物語も映画のブレーキとなっています。難解というわけではないのですが、なんでもありのアクションコメディの温度感には合っていません。もっと単純明快で、主人公達が暴れ回る様を楽しむだけの映画にすべきでした。役者は驚くほどの有名どころを揃えてきているのですが、主人公をやるブルース・ウィリスはいつものブルース・ウィリスです。「ダイ・ハード4」とほとんど区別がつきません。モーガン・フリーマンもいつも通りでそれほど見るべきものはないのですが、一方で凄いのがジョン・マルコビッチ。「コン・エアー」以来久々のヤケクソ演技を披露するのですが、これがかなり見応えがあります。そして意外と良かったのがヘレン・ミレン。MI6の殺し屋を引退したおばあちゃん役なのですが、この人が飄々とした表情で銃を構える様はかなり味があります。「ホットファズ」でも思ったのですが、おばあちゃんとマシンガンという組み合わせはなかなかいけます。 【ザ・チャンバラ】さん [映画館(字幕)] 6点(2011-01-30 21:20:44) (良:2票) |
《改行表示》 1.みんないい味だしてますね、ドリームチームはこうでなくては! こんな楽しめる痛快ものもたまには欲してしまいますよ。 おじいちゃんと言われて、膨れてるブルースウィルス、いいよね。 【HRM36】さん [インターネット(字幕)] 7点(2021-02-21 16:21:20) (良:1票) |