8.ことごとく痛快。プロフェッショナルな身のこなしと破格の強さは『ナイト&デイ』のトム・クルーズを超えてもはやマンガ。しかし年の功。ブルース・ウィリスはかつてのマッチョさを剥ぎ取り強さの裏側に余裕と優しさを獲得している。ゆっくりと歩きしなやかに敵を倒す。家をぶっこわす見事な蜂の巣銃撃の痛快さ。それを余裕でかわす痛快さ。しかもその後次から次へと登場するステキなおじいちゃんおばあちゃんが皆すべてこの余裕を纏った超人プレイを見せてくれるのだからもうたまらん。それぞれの再会シーンがまた面白く、中でもヘレン・ミレンの家の外で銃を構えるマルコビッチには笑った。さらにこの映画を面白くしている立役者で忘れちゃいけないのが、ただ一人超人ではない普通のおばさん、メアリー=ルイズ・パーカーだ。彼女のコメディエンヌぶり、そしてどこか華のない顔立ちがどんどんと輝いてゆく様が楽しい。惜しむらくは仲間に死人が出たことか。 【R&A】さん [映画館(字幕)] 7点(2011-02-22 15:38:58) (良:3票) |
《改行表示》 7.《ネタバレ》 良くも悪くも雑なところがあり、例えばCIAに侵入して暗号が分からず壁を蹴破るハチャメチャさだとか、殺されたと思われたモーガン・フリーマンが何の仕掛けもなく驚くほど単純な方法でピンチを切り抜けて復活するイイカゲンさだとか(二度目も復活すると思わせるのは問題)、誰もが引退の要素が皆無で弱点が見当たらないところであるとかが(この題材なら寄る年波を経験値で補ってほしい)、持続性を削いでいる感じがします。 ・・・しかし面白いのも確かで、例えばブルース・ウィリスとCIAの若き新鋭とのファーストコンタクトなどはワクワクさせてくれます。当然のように走行中の車からサッと降り銃を撃ちまくるウィリスが格好良いですし、若者の方も不死身のウィリスを追い込めるギラギラした雰囲気を持っており面白そうな対決に胸が期待で膨らみます。さらに次に遭遇した時、彼らは殺し合いではなく取っ組み合いを始めますが、これは互いを認め合うためのケンカであり、後々手を結ぶことになると思わせるもので、こういうシーンがしっかり用意されていることが重要であり嬉しくなってしまいます。 それに加え、コスプレして縦横無尽に画面にインしてくるジョン・マルコビッチ、白いドレスでマシンガンをブッ放すヘレン・ミレン、お約束で彼女を救いに来る昔の恋人、あるいはCIAの地下で資料管理するジイ様にアーネスト・ボーグナイン…と、脇を固める人々が登場する度に面白くなります。 【ミスター・グレイ】さん [映画館(字幕)] 7点(2011-02-04 18:27:29) (良:2票) |
《改行表示》 6.みんないい味だしてますね、ドリームチームはこうでなくては! こんな楽しめる痛快ものもたまには欲してしまいますよ。 おじいちゃんと言われて、膨れてるブルースウィルス、いいよね。 【HRM36】さん [インターネット(字幕)] 7点(2021-02-21 16:21:20) (良:1票) |
《改行表示》 5.《ネタバレ》 引退した凄腕のCIAやら殺し屋やらがドリームチーム結成。なんでしょう。すごくわくわくします。 元々はそれぞれが属する組織によって、対立していた時期もあるでしょうに、現役を退いた今だからこそ手を組めるみたいなシチュエーションが良い。 もったいなかったのは、モーガン・フリーマン演じるジョーの途中退場。そりゃないよ。がっかりだよ。ドリームチームなら退場者を出しちゃだめじゃない?っていう私の勝手な願望。 1人ずつ仲間を集めていくっていう構成がいいね。次の仲間のところに行く前に、必ず誰かが注意事項を言います。『うわー、すげー危険人物なんだー』って思っちゃいます。期待させる演出がうまいなあ。 マーヴィンの狂言かと思われたヘリやおばさん。みんなあきれていたのに、そのヘリやおばさんが本当に時間差で襲ってくるもんだから盛り上がります。前半から中盤にかけては見所が多く、とにかく退屈しません。 サラとクーパーの存在も重要。サラは私達の目線の代わりを果たします。同じ目線でじーちゃんばーちゃんの活躍を見てくれます。彼女の存在によって、ちょっとだけ臨場感が強くなります。そしておそらく現役CIA最高の腕を持つであろうクーパー。そんな彼もモーゼス達には出し抜かれてばかり。相対的に、モーゼス達の凄さがより際立ちます。 終盤がちょっと普通のサスペンスアクションに収まりすぎちゃいましたね。ヴィクトリアが撃たれちゃうのも好きじゃないです。この人たちに苦戦は似合わないです。もう圧倒的に圧勝してくれていいんです。この映画にはそーゆーノリを望みます。 【たきたて】さん [ブルーレイ(字幕)] 7点(2020-04-21 15:36:23) (良:1票) |
《改行表示》 4.《ネタバレ》 娯楽映画ですねー。 特にお疲れ中年世代向けファンタジーアクション。 ただ、余命少ないからといって仲間を見殺しにするのは頂けない。 只撃たれる役目なら、クリントイーストウッドみたいに服の中に鉄板を 仕込んでいれば、スッキリだったのにねー。唯一残念。 ヒロインの行き遅れノーテンっぷりが、コミカルで大変愉快。 年寄りが集まって、一旗上げるノリの映画、まだまだ増えそうだな。 【グルコサミンS】さん [DVD(字幕)] 7点(2016-04-04 22:18:51) (良:1票) |
3.《ネタバレ》 真犯人が小粒でちょっとガッカリ、と思ったがR・ドレイファスだったのか! 最後まで気がつかなかった。内容は予想通りの軽いタッチでそれなりに楽しめた。ご都合主義のストーリーならば、M・フリーマンも生き返らせれば良かったのに。 【kaaaz】さん [ブルーレイ(字幕)] 7点(2011-07-16 04:01:10) (良:1票) |
2.《ネタバレ》 相変わらずいつも同じ顔のブルース・ウィリスが大活躍。 彼の立ち居振る舞いもここまで徹底されるとワンパターンを通り越し一種の様式美にさえ思えてくる。 出演者が皆楽しそうに演技しているのも良く、気楽に鑑賞するには持って来いの佳作。 個人的にはもっとヘレン・ミレンの活躍が観たかった。 【たくわん】さん [ブルーレイ(字幕)] 7点(2011-05-30 13:53:55) (良:1票) |
《改行表示》 1.《ネタバレ》 かなり面白く感じられた。アメコミ原作ということもあり、画面を使って上手く遊んでいる。コメディ的な要素をベースにして、シリアス的な要素も取り入れているので、他の監督作品とは違うような独特の“味”のある作品に仕上がった。 ただ、「フライトプラン」を撮っている様に、基本的にはマジメなタイプのようであり、完全に遊び切れていないイメージも受けるが、マジメに遊んでおり、これはこれでアリのような気もする。遊び一辺倒やシリアス一辺倒よりも、バランスはそれほど悪くはない。主要キャラクターが一人亡くなるだけではなくて、かなり追い込まれているにも関わらず、ギリギリしたような緊迫感には欠けているが、そこまで本格的に仕上げる必要もないだろう。ただ、テンポの悪さや冗長感もあるので高い評価はしにくいところもある。 ストーリーはどこかで見たような政府による陰謀的な展開ではあるが、一応はしっかりとしている。サプライズはなく、平凡な黒幕や落としどころといった難点もあるが、『この先どうなるのだろうか』と感じられることが重要だ。 それだけではなくて“恋愛”を中心に添えているので、他のアクション作品とは異なり、若干引き締まった。「ナイト&デイ」など、巻き込まれタイプのアクション作品は多いが、彼女の天然さや美人ともいえない容姿も本作にはプラスに働いた。 ブルース・ウィリスは相変わらずのブルース・ウィリスではあったが、クールな仕事人であり、無理をしてキャラクターを作る必要もない。彼の代わりに、ジョン・マルコヴィッチ、ヘレン・ミレン、ブライアン・コックスが良い演技をしており、非常に良い味を発揮してくれた。彼らの存在感も本作には大きなプラスをもたらしただろう。ジョン・マルコヴィッチはセリフを喋らない場面でも、きっちりと演技している。モーガン・フリーマンはスケジュールの都合だろうか、出番があまりなかったことは残念だったが、ブライアン・コックスの出番が想像外に大きかったのでカバーされている。ブルース・ウィリスとメアリー=ルイーズ・パーカーだけではなくて、ブライアン・コックスとヘレン・ミレンという熟年カップルを登場させており、歳を取っても活躍することはできる、恋愛することもできるというメッセージを送っているのだろうか。 遊びもかなりあるが、全体的に落ち着いた作品にも仕上がっており、大人向けに仕上げているのかもしれない。 【六本木ソルジャー】さん [映画館(字幕)] 7点(2011-02-02 22:28:20) (良:1票) |