4.まず率直に、自分の大好きだった、すでに亡くなってしまった人たちと、もう一度会いたいなあと無性におもいました。いろいろとモヤモヤの残る作品でしたが、一期一会とか、好き嫌いとか、相性とか、運命について思いました。最後に彼が彼女に書いた手紙の内容はどういうものだったのでしょう。あと、イギリスのいろんなひとの、本の展示会の雰囲気は非常にヨカッタなあ。あと、マットデーモンがどっかの街角を歩いていると、いきなり、ジェーソンボーンになるのでは?と、不安になった。死後の世界の想像は自由です。 【男ザンパノ】さん [映画館(字幕)] 6点(2011-02-24 00:11:31) |
3.泣きに泣いた。イーストウッドはますます透明になっていく。 【まぶぜたろう】さん [映画館(字幕)] 10点(2011-02-23 06:22:48) |
2.作中、霊能力者の男は何人かの死者と交信した。交信を求める人はその大切な人の死を受け入れられずに引きずっている人々だが、対話に応じた死者は皆、こちら側に残っている者に前向きに生きることを願っている。特に霊能力者の男を介し、死んだ双子の兄が弟に語りかける場面は感動的でした。「俺を引きずるな。もう助けてやらないぞ。俺の帽子を脱げ」、と。そして弟は最後はずっと被ったままだった兄の帽子を脱いでいた。本作に登場する3人ともそれぞれの事情で死と向き合いながらも、最後は迷いながらも前を向いて歩き出している。ファンタジー的題材でありながらもファンタジー的描写は抑えられ、死後の世界や死者の意識は感じるもののその姿はハッキリとは見せず、あくまでも描かれるのはそれぞれに死を意識し迷い苦しみながらも再び前を向いて現実的に今を生きていこうとする人々だ。イーストウッド的だとも思う。生きているうちには大切な人を亡くすこともあるだろうし、死を意識する事もあるだろうが、結局はそれを乗り越え前を向いて生きていかなければならないんだ。ラストの3人の姿はそんなことを感じさせてくれました。 【とらや】さん [映画館(字幕)] 8点(2011-02-21 23:22:17) |
1.死後の世界を描いたオカルトチックなものだと思っていましたが、良い形で裏切られました。が、ちょっと平均点高すぎじゃないでしょうか?それぞれの形で身近に迫った死を乗り越えて生きて行くという落とし所は素晴らしいです。タイトルのヒア・アフターのヒアとは「現世」の他に「生き方」のことだったんですね。しかし、ラストシーンは少し急ぎ足になっているように感じました。静かに染み入るヒューマンドラマかと思っていたらあんなに露骨なキスシーンが出てきてびっくりしましたよ。(まあ、キスは人間の営みですが)それに、中盤が特にもっさりしている様な印象を受けました。激しいシーンがないと睡魔に襲われてしまうような人にはお勧めできません。ですが、キャラクターの会話、それにあくまでも(異質な能力を持っている以外は)等身大の人間の日常を描いただけの余り起伏のない脚本を飽きさせずに映画として見せてしまえる監督の力量は凄い。安心と信頼のイーストウッド印はまだまだ健在と言って良いでしょう。 【bolody】さん [映画館(字幕)] 6点(2011-02-21 21:14:36) |