4.《ネタバレ》 死体を陽気に解体するでんでんと黒沢、その様子をみてゲラゲラ笑う我々観客。こんなに気を違えた映画館体験に居合わせることができたのがうれしい。 【no_the_war】さん [映画館(邦画)] 9点(2011-02-21 22:07:02) (良:2票)(笑:1票) |
3.人間の可能性は、果てしなく無限。それは、まさに宇宙の如く。大変残念なことに、基本的に人間は綺麗好きだから人間とその人間の住む世界を美化し過ぎてしまう。 人間とは優しく、愛に満ちていて、信じ合うことができる。そう、きっとそう。でもそれだけじゃない。人間にとってそれらは陽のほんの一部に過ぎず、それと同じくらい人間は憎しみ合い、殺意と隣り合わせにあり、そして簡単に殺し合う。人間のこれまで生きてきた短い短い歴史がそれを明確に物語っている。人間、生きていれば幸せだと感じれる瞬間もあるが、それと同じくらい、苦しみ、己を不幸だと、つまらない人生だと嘆いている瞬間もある。ただ、そっちがわに目を向けてしまうと気持ちが沈んでしまうから目を向けないだけであって、生きているというのはその両方があって、その両方をちゃんと受け入れなきゃいけない。陽が当たる場所には必ず影があるものだから。 そして、人間なんて簡単に死ぬ。人格や性格なんてもっと簡単に姿を変わる。理性なんて、たかが知れてる。本能には逆らえない。深い深い欲望の下にいる、生きようとする本能。 ぼくには十分伝わった。不器用で引っ込み思案、そして人見知りの激しい監督が、子供みたいに捻くれた思想を眠れない夜に酒に頼って死に物狂いで作ったこの作品の想いが。 泣きながら人の命がどうとか映画で描くのも良し、殺人者をただただ狂った人間だと描いたり語るのも良し、なんでもあり。 だけどぼくはやっぱり、これだけ遠周りなやり方でしか人間を描くことができない監督が、ぼくは本当に好きだ。 人間の残忍で冷酷な面を見せつけられ、ただただ幸せになりたいと願っていただけの男が、人殺しになる。誰もが、その可能性を秘めている。 【ボビー】さん [映画館(邦画)] 9点(2011-02-04 10:11:40) (良:2票) |
2.《ネタバレ》 物語冒頭のスーパーでの買い物場面から始まる違和感と収まりどころのない気持ち悪さの連続。 進むにつれて傍観者である社本に、画面越しの傍観者である自分の感情が近づき、社本と同じようにフラストレーションを感じていることに気が付いた。 そして妻を犯したという村田の打ち明けで、一気に開放されるカタルシスにも似た感情。社本を応援している自分がいることに気付いたとき、自分も決して傍観者で居続けられる存在なのではないのだという事を知った。 【ちゃじじ】さん [DVD(邦画)] 9点(2011-10-29 19:03:52) (良:1票) |
1.《ネタバレ》 危険。危険ですよね これ。 例えば、題名からして一目でキチガイ映画だと分かるような鬼畜大宴会とかだったなら きっとその筋の人しか見ないだろうから ヨシなんでしょうが (問題ナイ。) ところがですね これ、 冷たい熱帯魚ですよね ‥ 題名、めちゃめちゃ普通ですよね なーーんも違和感ないですよね ‥ アハ そこが問題なんですよね なんてタチが悪いんでしょうか この題名。 一般ピーポーの方で グロへの耐久性ゼロの方 なんていらっしゃいましたなら ご注意を。 今後、某ツタヤさんなんかをはじめ、ごく普通に新作コーナーにずらずらっと並んでしまってたりするかもしれませんですが、 実はこれってかなり濃ゆいんですよね そこんところは、ご注意を。 でも、そこで思うに、例えばこれって、題名が、冷たい鬼畜熱帯魚 だったとしたならあなたどうですか? 八仙飯店之冷たい人肉饅頭熱帯魚とかだったとしたならあなたどうしますか? 言いたかったのはそこなんですよね あなたはそれを借りて観ますか? 真面目な彼氏彼女の間柄で、ご夫婦で。お歳をめした爺さん婆さんの間柄で、仲良しこよしの兄弟で。 たぶん、ご遠慮するでしょ? お気をつけあそばせ まとも趣向な方へ向けてどうしてもそれだけは言っておいてあげたかったんですよね 冷たい熱帯魚、すなわち、=鬼畜大宴会 =八仙飯店之人肉饅頭ってな感じなわけだから。余計なお世話ってやつですさ。 【3737】さん [DVD(邦画)] 9点(2011-08-26 23:13:57) (良:1票) |