ブンミおじさんの森の投票された口コミです。

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ブンミおじさんの森

[ブンミオジサンノモリ]
UNCLE BOONMEE WHO CAN RECALL HIS PAST LIVES
2010年タイスペイン上映時間:114分
平均点:5.07 / 10(Review 15人) (点数分布表示)
公開終了日(2011-06-30)
ドラマファンタジーファミリー
新規登録(2011-04-11)【すたーちゃいるど】さん
タイトル情報更新(2024-06-09)【にじばぶ】さん
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監督アピチャッポン・ウィーラセタクン
脚本アピチャッポン・ウィーラセタクン
製作アピチャッポン・ウィーラセタクン
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【口コミ・感想】

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1
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2.《ネタバレ》 夏の夜の感じ。背後では虫の声が続き、夕涼みをしている部屋でぼそぼそと語り合う親族一同。そこにふんわりともう一人、すでに亡くなった親族が現われてきてもおかしくないような夜。一年中こういう夏の夜の感じが続いているのなら、さらに毛むくじゃらの猿の精霊となったせがれも、階段をゆっくり上がって来ることがあるかも知れない。ちょっとは驚くが、あとはすんなり状況を受け入れて会話は続いていく。「ずいぶん毛が伸びたのね」。すると次に美貌を失った王女さま(?)と輿かつぎの若者の悲恋っぽい話になり、それを見守るナマズが慰めたりする鏡花にでもありそうな世界に唐突に切り替わる。バックの滝が美しいが、こちら観客はその展開にただ呆然とする。するとさきのブンミさんの話に戻って幽霊との洞窟探検になり、分かりやすく判断すれば亡妻に死の国へ導かれたような図だが、そういうおどろおどろしさはない。いたって淡々とブンミさん死んで、淡々と葬儀に移り、画面では香典の金勘定をやってる。王女さまのおとぎ話の対極のような世界。お寺が怖くて睡眠不足だった坊さんはシャワーを浴びTシャツに着替え(坊さんがシャワー使ってる光景なんてたぶん人生でこれ一回見るきりだろうが、だからってなぜこう丹念に見せられるのか)、さて飯でも食うか、と出かけるところで最後のサプライズが来、観てるものの呆然を残して映画は終わる。ついついこちらは「アジア映画」というものを「素朴な良さがある」「癒しの」世界という心構えで観てしまっていた。題名もなんかそれっぽいし。ところが前衛映画ってやつだった。エピソードのひとつひとつは奇譚として面白いんだけど、それがどう関係しているのかが分からない(前世ってこと?)。もうちょっとヒントくれてたら心穏やかに観られたのに。アジアの映画も、そう「癒し」ばかりじゃなく、むかし見たバングラデシュの『車輪』っていうのは、行き倒れの死体を遺族の村に運ぶように頼まれた男の話で、なかなか目的地の村にたどり着けず(村の名前を間違えていたり、結婚式をやっていて不吉だと追い返されたり)、しだいに死体には蝿もたかり、死者の幽霊が「俺の村を見つけられるかな」とからかってきたりと、なんかブニュエルを思わせるような傑作だった。アジア映画が、「癒し」「素朴」の方向で享受される時代はとっくに終わっていたことを悟らされるこの『ブンミおじさん』ではあった。
なんのかんのさん [DVD(字幕)] 6点(2012-05-26 10:23:21)(良:1票)
1.《ネタバレ》 なんの変哲もない森が夜になると全く違う森になる。ブンミおじさんはその「夜の森」を知っているから何が出てこようと驚かない。猿の精霊だろうが幽霊だろうが。その驚かないリアクションが妙に可笑しい。行方不明の息子が猿になってるんですぜ。まるでコントだ。見てるこっちはその着ぐるみ猿にどう対処すればいいのか。『トロピカル・マラディ』の夜の森に浮かび上がる虎とは大違いのほのぼのとした異世界の人たちが描き出される。我々ですら戸惑うこの世界、輪廻転生の考え方がないキリスト教圏での驚きはもっと凄いのかもしれない。驚きといえば最後の展開。日常という退屈な時間が映され続けたかと思ったら、いきなり非日常の出現。そのまま非日常は現代のタイの日常の中に溶け込んでゆく。異世界が世界の中にあるように、日常の中に神秘がある。感慨深く心地良く、それでいて驚きに満ちた映画であった。
R&Aさん [映画館(字幕)] 7点(2011-04-26 14:47:00)(良:1票)
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【点数情報】

Review人数 15人
平均点数 5.07点
000.00%
100.00%
2213.33%
3213.33%
4213.33%
5426.67%
616.67%
716.67%
8213.33%
916.67%
1000.00%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 8.00点 Review1人
2 ストーリー評価 8.00点 Review1人
3 鑑賞後の後味 8.00点 Review1人
4 音楽評価 8.00点 Review1人
5 感泣評価 5.00点 Review1人

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