33.南部の差別の徹底と執拗さがリアルに伝わってくる。そこにドップリ浸かってきた警官スタイガー。ポワチエもいいけど、スタイガーが圧巻。黒人への偏見に凝り固まった男が、その偏見を少しずつ克服していく感情の流れが素晴らしい。そして肌の色と差別を克服した二人の、まさしく「男」の信頼と友情のさり気なく無骨な暖かさ。「絶望するな。人間は変われる」というハードボイルドな人間信頼のメッセージ。日本では、なんでこういうふうに描けないかな。差別一つにしても。 【ひろみつ】さん 9点(2003-12-19 03:12:23) |
32.内容は語りつくされている通りですね。一番印象に残るのは駅で見送る時のロッド・スタイガーの笑顔です。それに応えるシドニー・ポワチエも良かったですけど。 【Mr.MONK】さん 7点(2003-12-15 23:33:19) |
31.名作です。 1980年代だったと思うのですが、ソニーが(ビデオの販促番組として) 1社提供で世界の名画をノーカットで放送するテレビの特別企画があって そこでの放送を見たのが最初でした。 (今のようにBSもCSもない時代にはそういう番組貴重だったんです) 「北部の優秀なエリート刑事(でも黒人)」に対し 「ガチガチ南部人の田舎物白人署長」が人種差別的思いで反発しつつ 予定調和的にこっそりちょっとずつ認めていくお約束な展開の映画ですが、 途中お約束をしっかり描ききる事で、ラストの別れのシーンは まさに名シーン足りえたんだと思います。 まぁ生粋日本人たる自分にはアメリカのこの南部人種差別の感覚は 本当に理解はしていないはずで、アメリカで見る人が見たらどういう感想なんだか わからないのですが。 ちなみに「続」のほうは深みもなんもないしょーもない映画でした。ウーム。 【あばれて万歳】さん 8点(2003-12-12 11:16:30) |
30.子供の時、普通に刑事物と思って見て、まあ普通に面白かった。・・・今見ると人種差別の話だったんですねー・・・子供のころは、相棒同士のいがみ合い程度にしか感じないで見てたっけな。一粒で二度おいしかった。 【ウメキチ】さん 7点(2003-11-30 17:18:42) |
29.シドニー・ポワチエの目がいいね。ロッド・スタイガーってああいう差別意識のある役をやらせると輝いている気がします。クインシー・ジョーンズの音楽といい、レイ・チャールズの歌といい、すごくいいですね。 【オオカミ】さん 8点(2003-11-30 16:56:38) |
28.最初はバージル(シドニー・ポアチエ)に感情移入しながら観ていましたが、最後の方はギレスピー(ロッド・スタイガー)ももう一人の主役なんだと納得しました。ジットリとした熱さを感じるテーマ曲もよかったです。 |
27.かなり昔に世界名画劇場で見た。ギレスピーの人種偏見というのはとても深刻な問題だと思いました。ノーマン・ジュイソン監督の演出のうまさ、白人と黒人、その区別を叩き壊すヒューマン・タッチがとても素晴らしい! 【ピルグリム】さん 7点(2003-10-25 22:10:09) |
26.最初に見たときの得点は8点なのですが、あらためてみるとストーリーがベタに感じてしまいます。しかたないことだけど、いい映画だけど。 【omut】さん 6点(2003-08-26 04:31:10) |
25.大筋では白人と黒人が一緒に難事件を解決しちゃう、というエンターテインメント作品なんですが、そこに差別問題が絡む紆余曲折が何やかんやとあって、そういう丁寧な作りに好感が持てます。最後のロッド・スタイガーの笑顔が、いいですね。 【鱗歌】さん 8点(2003-08-17 11:49:55) |
24.なかなか面白いよ |
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23.ロッド・スタイガーの演技が良いね 【ビッケ】さん 7点(2003-06-13 08:23:50) |
22.犯罪捜査モノとしてもそれなりに見応えがあり、人種差蔑を扱いながらも見終わった後人類の未来にそれほど絶望しなくてもすむ、監督の絶妙なバランス感覚が際立った作品。主役のシドニー・ポワチエは勿論、ロッド・スタイガーもいいが、とりわけ音楽がすばらしい。ラストも本当に格好良いです。デンゼル・ワシントンでリメイクですか?私も是非見てみたいですね。 |
21.アメリカの黒人差別はこの頃でもかなり露骨にあった。この映画はポワチエ扮する刑事は差別にも冷静で知的な対応をし、差別的だった南部の保安官の見方も「こいつ、なかなかやるじゃないか」と変わってくる。ポワチエの存在感が見事で、R・スタイガーも反感と敬服の微妙な心の動きをうまく見せた。社会派としてのN・ジェイソンを代表する良心的な作品であると思う。 【キリコ】さん 8点(2003-05-30 21:46:57) |
20.60年代のアメリカ。いわゆる黒人が勢力をもたげ始めた頃で、白人と黒人の共学が認められたのもこの時代。平和的人権運動のリーダー・キング牧師が暗殺された同じ年に製作された本作には、黒人に関心を持ち何がしかの後ろめたさを感じる白人たちの姿というものが、色濃く投影されていたように感じる。まさにこの時代に出るべくして出た映画で、これ以降、黒人と白人の立場が逆転したような作品が数多く作られるようになった。そういう意味でもひとつのエポックな作品だったと言える。スーツをパリっと着こなし、頭脳明晰でいかにも都会のエリ-ト刑事という役柄のS・ポワチエの魅力も然ることながら、彼の捜査に対する決定的なレベルの差と人間的な大きさに、当初馬鹿にしていたものの徐々に認めざるを得なくなり、やがて敬意を抱くようになる南部の保安官という難しい役どころを、R・スタイガーが絶妙に演じる姿が、もうひとつの見所となっている。 【ドラえもん】さん 8点(2003-05-18 15:47:33) |
19.わたし、「いつも心に太陽を」を見て、心から!シドニー・ポワチエが好きになってしまって、この映画も見てみました。残念ながら、近所のレンタル屋では、野のユリがなかったのでした。シドニー・ポワチエの、美しさ、知的さ、力強さ、シャープな所作!素敵!今は、結構なお歳であるのが残念だ。でも、存在してくれてありがとうって、言いたい。そして、今も健在でいることを嬉しく思います。表情が好きなんだ!この作品では、彼は、襲われたり、愚弄されたりで、温かな表情がほとんど見れないのが残念ですが。刑事なのに、黒人というだけで、簡単に命を何度も狙われてしまう。生きるという基本的な人権さえも、保障されない。あからさまに差別を受けていた事実。そういうことを再確認した映画でした。でも、周りのどの登場人物の白人よりも、シドニー・ポワチエが素敵。スローな展開と、車などで時代を感じさせる映画ですけど、事件の結末は、「そうなるのか!」って感じです。 【コーラル】さん 7点(2003-04-06 13:29:48) |
18.第二次世界大戦前から北部が工業化し、ミシシッピーをはじめとする南部からシカゴを代表とする北部に黒人労働者が大挙して移住し、安価な労働力を奪われた南部は急速に凋落してゆく。その結果、北部と南部の貧富の差が広がる。「黒人でありながら」北部で知的労働に従事して高い給料を取るシドニーポワチエ。南部でくすぶっている白人にとって、シドニーポワチエは南部を捨てた(そして自分達を貧しくした)黒人を象徴するのでしょう。人種差別だけでなく、そういう米国内の南北問題が巧みに織り込まれた奥深い作品だと思います。 【とり】さん 10点(2003-03-31 23:28:55) (良:1票) |
17.犯人がかなり意外だったので、普通の刑事モノとしても十分楽しめましたし、数々の人種差別にも屈することのない主人公の生き様を描いたドラマとしてもかなり良い映画だと思いました。最初は、お互い反発しながらも、少しずつお互いの存在を受け入れようとしはじめ、ラストでは主人公と署長がほんの少しの笑みを見せるシーンがとても印象的でした。 【はがっち】さん 8点(2003-03-12 02:31:00) |
16.最近ようやく見ました。事件については忘れちゃったけど、二人がお互いをそれぞれ認め合って友情が芽生えて・・・。ベタな展開だけどね。でも当時の背景を考えると、やっぱり素晴らしい映画です。 【こうもり傘序曲】さん 9点(2003-03-09 14:47:20) |
15.ラストシーンが好き。ロッドスタイガーがシドニーポワチエを見送り駅で別れるところ。ウォーレンオーツもロッドスタイガーの部下の警察官役で出ている。リーグランドも美しい。 【くるみぱぱ】さん 9点(2003-02-21 04:45:21) |
14.続もあるんだ。でもいいや。って感じです。差別についてはとっても学べた気がします。 【あああ】さん 5点(2003-02-02 16:15:01) |