8.「レザボア・ドッグス」「メメント」が引き合いに出されてるのを見かけたので鑑賞。なるほど「レザボア・ドッグス」を凄く丁寧にした感じの映画。出演者が3人のみシーンは殆どアジトと倉庫のみ。今となってはありがちな設定だけど脚本がしっかりしてるので最後までドキドキしながら見られた。序盤のテンポ良い誘拐シーンからの中盤~終盤の心理戦、人間ドラマはメメント、レザボアと同じかそれ以上だと思う。ただ序盤からだんだん失速してく感じが否めない。オチは感心したし面白かったけどこの辺はレザボアとかと真逆。とは言え名作を引き合いにだして期待度高めてハードル上げて、ここまで楽しませてくれたので満足。 【ケ66軍曹】さん [DVD(字幕)] 8点(2012-03-17 03:39:13) (良:2票) |
《改行表示》 7.《ネタバレ》 全編誘拐犯のみが映し出される異色のサスペンス。正直たった3人の出演者でよく頑張っているなーと思います。 ですがそれだけで100分もたせるのは至難の業。 この作品はよくできているほう。なにしろ最期まで緊張感が途切れない。誰が怖いとかじゃないんです。このシチュエーションがなんか怖いんです。常に一触即発の状況に、ずっとドキドキしっぱなしなんです。 ただそれもいずれ限界がきます。なにせ人間、どんな状況でも順応しちゃう。見ている側もちょっとこの状況に慣れてきちゃう。さらには、途中からさすがにアリスの両親の存在も警察の存在もだんだん感じ取れなくなってきて。もしかしたらヴィックの狂言なんじゃ?と疑ってしまったくらいです。 3人の出演者だけ。それがこの映画のミソなんでしょうけど、個人的にはアリスの両親や警察の姿を少しくらい出しても良かったんじゃないかなと思います。 終わり方はこのうえなく良かったですね。 最も絶望的だったアリスが、自由も財産も手に入れる。これがアリス・クリードの失踪の真実。 ダニーは一人勝ちだと思われたのに、車中で人知れず失血死。その切ない最期がなんかすごい良かったです。 【たきたて】さん [DVD(字幕)] 7点(2020-07-07 03:12:38) (良:1票) |
6.《ネタバレ》 ストーリーは、特に秀逸ではないが、破綻無くよくまとまってる点が評価できる、ダニーのコウモリ的などっちつかずなポジションと、タイトルの失踪が意味を持っていたのが面白い。やっぱり、この映画は映像の面白さと、キャストがたった3人なの間が持つという、演技のうまさだな。冒頭からの流れるような演出、あれが映画に引き込んだんだな。 【min】さん [DVD(字幕)] 7点(2013-10-08 20:48:54) (良:1票) |
5.《ネタバレ》 物語開始約5分間、台詞無し。上映時間101分のうち、登場人物はたった3人のみ。このコダワリは凄いと思いました。印象に残ります。明らかに不自然ですから。この違和感は、所謂“つり橋効果”と同様に、緊張感にすり替わるという効用をもたらした反面、リアリティを削ぐという反作用もあったように思います。一長一短といったところ。作品のキャッチコピーは「嘘が散らばっている」。内田けんじの映画のようなテクニカルな脚本を期待しましたが、主に人間関係における嘘と裏切りを焦点としたヒューマンドラマの様相に。悪くはありませんが、クライムサスペンスとしては、やや物足りないと感じてしまいます。 【目隠シスト】さん [DVD(字幕)] 6点(2012-07-07 21:51:27) (良:1票) |
4.時間軸の操作や登場人物の過去の因縁に頼ることなく、意外とナチュラルかつまっすぐなストーリー展開で好感が持てた。本当に登場人物は三人しかいないというのもすごい。今年のカップル映画が「ブルー・バレンタイン」なら、三角関係映画はこれで決まりだろう。登場人物一人ひとりの立場に立って考えても、ストーリの流れに矛盾や違和感が無い。ラストはできすぎているのだが、その爽快感も捨てがたい。 【枕流】さん [映画館(字幕)] 7点(2011-09-11 18:08:56) (良:1票) |
3.《ネタバレ》 オープニングから拉致監禁するまでの無駄の無さ、登場人物3人で繰り広げられる終始漂う緊迫感はお見事だった。初監督作品だというブレイクソン監督の演出力、テンポの良いカット割り、監督自身が書いたという脚本はとても優れていたし将来有望としか言いようがない。タイトルの由来も最後に理解できたけど、二人組の犯人のいきなりの「ブッチュ~」には吹いたし、同性愛者+両刀使いにしたおかげで物語に深みも出ていたな。しかし、よくやったなぁ。私には無理ですわ。 【ロカホリ】さん [映画館(字幕)] 8点(2011-07-23 22:54:13) (良:1票) |
2.《ネタバレ》 予算が少なくても脚本と役者がしっかりしていれば、面白いものが作れるというあたりまえのことを感じさせてくれる作品でした。この手のいろいろ立場が変わっていくサスペンスは、どんでん返しの連続が多いですが、この作品では登場人物たちの結末をしっかり描いていて、ただ単にどんでん返し連続で作品を慌しくしていなかったのが良かったです。あと女優さんの体当たり演技には、いろいろな意味で楽しませてもらいました。 【バナナシェイク】さん [映画館(字幕)] 6点(2011-06-17 01:28:17) (良:1票) |
1.《ネタバレ》 登場人物が3人だけの映画、それも画面に映る人間そのものが3人のみで、他はエキストラや、たまたま写った、みたいな人すらも全く登場しないという徹底ぶり。その誘拐された一人の女と誘拐をした二人の男の心理劇は、最後まで退屈させる事なく流れてゆきます。ただし。途中、前半に二回の「映画の見方が大きく変わる意外な展開」が用意されているために、映画に対する興味が「いかに最後まで意外な展開で楽しませてくれるのか?」という状態になってしまうんですよね。結果、後半の印象はあまりにフツーで肩すかし。もうタネは他に用意されてないの?みたいな。密室の心理劇と思いきや、部屋の中だけで完結させる訳でもなくカメラはクライマックス以前にあっさりと外へ出てゆきますし。終わってみれば、ある意味古めかしい愛憎の物語。その関係こそ、ちょっと特異ではあるけれど、その辿り着くところは、まるでアメリカン・ニューシネマを見るような雰囲気。宣伝では監督をタランティーノやクリストファー・ノーランの再来みたいに持ち上げてウリにしている感じがありますが、いや、そこまでじゃあなくね?っていうのが正直なところ。「志村~、薬莢薬莢、弾痕弾痕~」って、ツッコミ入れたくなるような箇所もありますしねぇ。脚本の甘さをそのまま伏線にしてない?みたいな。二人の計画がシンメトリーの画面構成で進行し、それが狂ってゆくと共にシンメトリーが出てこなくなるあたりは、セオリー通りっぽい感じではありますが、面白いんでない?って思いました。 【あにやん🌈】さん [試写会(字幕)] 6点(2011-06-14 20:34:33) (良:1票) |