12.正直この「黄昏」に出演している俳優の方々(往年の名優達)が出ている他の作品をあまり観たことが無かったのでオスカー取ったとか親子共演とか全然知らずに観ました(もちろんこのレビューも知りませんでした)。そうただレンタルビデオ屋でパッケージを見て「たまにはこういうのも観てみないとなぁ」ぐらいで借りた作品だったのであまり期待もせずに観たのですが本当にこの作品は素晴らしかった。湖岸とその周囲の情緒ある風景、それに合わせたバランスのとれた音楽、”家族愛”がテーマなストーリー。いわゆる”よくある映画”ともとれますがこの作品の良いところはヘンリー・フォンダとキャサリン・ヘップバーンの夫婦漫才のようなセリフ回しです。ヘンリー・フォンダの演技と鋭い切り返しはもう脱帽ものです。妻エセルの”ふり”を夫ノーマンがボケとも毒舌とも取れるような”かえし”を聞いてるとまるでお笑いの講義を受けているようで下手なコメディ映画や若手漫才師よりは断然面白いし、またこの作品ほど”笑い”と”愛”を同時に感じ取れたドラマものは他に無いです。もうこれは”笑わせていただき勉強になりました”というぐらいな名優達の名演技です。とにかくこの夫婦漫才に乾杯!。私は「今まででどの映画が一番笑えた?」と聞かれたらこの『黄昏』という作品を常に推してます。でも大体「何それ?どんなの?」とまた聞かれますが、観ていないと説明しようがない(”間”が面白いのあってその”間”っていうのは説明しようがない)ので「多分観てもあんまり面白くないよ。ああそれよりシベ超のほうがいいかもね」と返しています。私の中の笑いの映画ベスト1であればどうでもいいことです。 【tetsu78】さん 10点(2004-09-11 13:43:03) (良:4票) |
11.同時代的にヘンリーとジェーンの実生活での確執については知らないけど、それでもやっぱりこの映画の父娘の和解シーンにはメチャクチャ感動した。「ノーマン」つう名前はどうも別の作品のイメージで大嫌いだったけど、妻が倒れた夫に「の~う~ま~んっ!」と何度も呼びかけるシーンであっという間に評価逆転。ジェーンの逆さ飛び込みのシーン、正に原題通り、黄金色のニューイングランド州の風景も心に沁みる。個人的にマーク・ライデル監督のベスト作品。でもあんな風に、晩年を幸福に過ごす事が出来る人なんて、ほんの一握りなんだろうな・・・。(追記)テレビ放映されていたので久しぶりに再見。やっぱり良い映画でした。撮影も音楽も素晴らしい。でもこの老夫婦は相当恵まれた環境の方々ですよね~。ジェーン・フォンダの自伝『わが半生』によると、キャサリン・ヘップバーンはこの作品の演技で四度目のアカデミー賞を獲得した時に「これでもうあなたは私に追いつけないわね!」って彼女に言ったそうです。出演交渉の時はどちらの名前が配役のトップに来るか、こだわったとの逸話も。その他もろもろのエピソードを読んだ後、また映画を改めて見ると更に興味が湧いてくるかと思います。この映画をお好きな方、ジェーン・フォンダの伝記、是非読んでみて下さい!(2008、2、8) 【放浪紳士チャーリー】さん [映画館(字幕)] 9点(2004-01-25 01:06:14) (良:3票) |
10. いやぁ、この時期の邦題にしちゃナカナカ良いね。よく「オン・ゴールデン・ポンド」にしなかったよナァ。ただ、「黄昏」ってタイトルは既に1951年の同名作品(監督:ウィリアム・ワイラー、主演:ローレンス・オリヴィエ)があるから一捻りして欲しかったけど。ところで本作だが、原作はアーネスト・トンプソンの舞台劇で、脚色も本人自身(オスカー脚色賞)。じっくり静かに地方色を描出するのが上手いマーク・ライデルが監督。アベックでオスカー受賞となった老夫婦役の二人は抜群の演技で、正に圧倒的と言えよう。特に4度目のオスカーとなるキャサリン・ヘプバーンの抑制の利いた静かな受けの芝居はメリル・ストリープ辺りの出しゃばり”名演技”とは明らかに一線を画している。ヘンリーの方は、明らかに”功労賞”を匂わせるが、矢張り有終の美を飾ったと思いたい。個人的には40~50年代の名演(「怒りの葡萄」「荒野の決闘」「十二人の怒れる男」等)に一つくらい受賞させとけよ!と言いたいが…。70年代のイメージ(「テンタクルズ」や「スウォーム」や「メテオ」)が悪過ぎるからなぁ。まあ、仕方ないか…。 【へちょちょ】さん 8点(2003-01-26 23:25:59) (良:3票) |
《改行表示》 9.ようやく鑑賞することができました。おそらく誰でも、どの登場人物にも自分が投影されるところがあるのではないでしょうか。じーんときたり、にやっと笑ったり、ほっとしたり、深いセリフに納得したり。。。制作した娘の方が大人だったかもしれないですね。 【HRM36】さん [DVD(字幕)] 8点(2010-10-14 00:20:27) (良:2票) |
《改行表示》 8.観ている間、なんか不思議と心が安穏としました。 安心して観ることのできる作品です。 実際にも不仲だったフォンダ父娘が、本作を通して和解したというエピソードがとても素敵です。 映画ってやっぱり素晴らしいですね! 【にじばぶ】さん [DVD(字幕)] 7点(2007-12-06 23:32:44) (良:2票) |
7.優雅な暮らししとるなあ。ええなあ。僕も老後は別荘を持ちたい。 【ケンジ】さん [DVD(字幕)] 6点(2006-11-21 19:40:29) (笑:2票) |
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6.子供の頃によく観た映画のひとつ。ノーマンが死にかけた時は本気で死なないで!って思った記憶が。最近 テレビで観て映像の優しさに感心した。鳥のさえずり、林の中の木漏れ日、湖の光とかキレイ。年をとるとどうしても頑固になっちゃうんだな、でも最後まであんな夫婦でいたい。 【さくら】さん 9点(2003-12-23 23:08:21) (良:2票) |
5.キャストがまず素晴らしかったです。キャサリン・へプバーン扮するところのおばあちゃまが何とも美しい。魂の輝きが外見に溢れています。凛として、自由で、子供も夫も孫も深く愛してはいるけれども、それと同時に自分の人生も愛しエンジョイしている女性。私の永遠の憧れです。父と娘の確執は自分も身に覚えがある分ちょっと痛かったです。愛し合うのは単純で複雑だ~~~!!! 【Rei】さん 9点(2003-05-27 22:38:26) (良:2票) |
4.良い映画の教科書という感じの作品。本当に美しかった。映像美もストーリーも。ヘンリー・フォンダの遺作と思うとさらに泣ける。この作品が娘との仲が元に戻った証拠であると信じたいです。年を重ね味のある演技を最後に残してくれたヘンリー・フォンダ、そしてその傍らに立つ役をこなしたキャサリン・ヘプバーンといい、素晴らしかった。 【けい】さん 9点(2003-05-22 11:32:47) (良:2票) |
3.老いを正面から取り上げた佳作。ヘンリー・フォンダはこれまでのキャリアを併せて見事に一本、といった感じでアカデミー主演男優賞を受賞。いいもん見させてもらいました。キャサリン・ヘップバーンの方が実は力演していたのではないか、と思ったら、こちらも主演女優賞受賞。しかも4度目。さすがです。監督は「11人のカウボーイ」を撮ったマーク・ライデル。実に手堅いです。 【ジャッカルの目】さん [地上波(吹替)] 7点(2008-04-01 02:04:30) (良:1票) |
2.誰しも皆年をとっていく。作中の人物の誰かと同じような境遇に置かれる時もいつか来るはず。そんな時に観たら、また違った見方ができるかも。 【H.S】さん [ビデオ(字幕)] 6点(2005-12-26 00:19:59) (良:1票) |
1.お年寄りが主役の映画は大好きです。映像もきれいで大好きです。なのに期待していたほど入れませんでした。ジョーン・フォンダは母親を自殺に追い込んだことで拒絶していた女たらしの父ヘンリーと和解したそうですが、年を重ねてジェーンも丸くなったなあと思いました。 【omut】さん 6点(2003-08-04 07:23:29) (良:1票) |