《改行表示》 7.《ネタバレ》 トム・クルーズが立ち上げたこのシリーズは今までブライアン・デ・パルマ、 ジョン・ウー、 J・J・エイブラムスと名立たる監督が手掛けてきた。 特にこのブラッド・バードが手掛けた4作目は最高傑作になるのではないだろうか。 ブラッド・バードとエイブラムスが組んだ「ゴースト・プロトコル」は、トム・クルーズにとっても最高の1本! 「Mr.インクレディブル」を初めとする数々の傑作アニメーションを手掛けたバードの演出が冴え渡る! とりわけバードのアニメーションを意識した演出は、「カリオストロの城」といった縦横無尽なアクションとパワーを感じさせるほどだ。 ビルを上から上に登ったかと思えば、下から下へとガラスの壁を這うように動くトム・クルーズ。 ロック・クライミングなら岩を掴めば済むし、ハロルド・ロイドの「要心無用」も窓の手すりを掴めば一安心。だが、全面ガラス張りの窓を割れば速攻で水の泡。 片手でぶら下がるシーンの絶望感、そんな場面なのにトムがいるだけで何故か物凄く安心してしまう不思議。 初代の「M:I」にあったシリアスな空気は何処に消えてしまっただろうか(良い意味で)。 トムが車ごと落下するシーンにしたって、起爆装置だけを奪い合う殴り合いにしたって、まったく余りに馬鹿馬鹿しくて逆に超清清しかったぜチクショウ! この映画は落ちるシーンが多いね本当。 偽の映像で見張りを突破するコミカルなシーンや、 駐車場でのアクション、 女性陣の殴り合い、 砂嵐が迫る場面の緊張とスペクタクル等々「スパイ映画の無駄なスケールのデカさ」はどうしてこうも楽しいのだろうか。 ラストで「さあ次は何処へ行こうかと」意気揚々に次の戦場へと赴く表情、そして愛する者のために何処か孤独に戦う哀愁も感じさせる後姿が良い。 【すかあふえいす】さん [DVD(字幕)] 9点(2014-09-23 22:39:41) (良:2票) |
6.《ネタバレ》 トム・クルーズ=イーサン・ハントがようやく自分の中で納得できる人物に見れました。もっと簡潔にいうと、イーサンの感情にここまで特化した内容のものは、シリーズ通して実はあったようでなかったと思います。前作を念頭に鑑賞を始めると、序盤から感じるのは奥さんは?という雑念が過り、次に思うのは「ハリウッドアクション映画シリーズ御得意のヒロイン取っ替え引っ替えか?」です。大切な女を一貫して守れないおっさんが、なにが国家を守るだ?アホか、と思わせてくれるわけです。それが、主軸の核戦争勃発を阻止するための行動と共に事情が徐々に明かされてゆき、物語とリンクして行きます。「イーサン、そんな過去が・・・でもなぜ、お前はそこまで強くいられるんだ」徐々にそう思わずにいられなくなります。それは、途中参加の分析官の彼の心情とまさにシンクロするわけです。そしてそれは最後に最大のネタバレに繋がって行きます。後出し!最後の最後にお涙頂戴展開だよ!って思ってしまう反面で、彼は一人いつも自分に課せたGhost Protcol「実在しない協定」の上で彼女を守っていたのだと思うと、否応なく心が震えました。もはやぼくの勝手な解釈になりますが、Ghost Protcolによって二人以外の人間が知りえないその悲しき関係性が物語の核とシンクロした瞬間、心がとても震えました。中盤でハントが言った「生き返らない=絶対に戻ることがない関係性」も観賞後に本来の意味になって響いてきます。つまりハントはこの先一生死ぬまで、Ghost Protcolの作戦を一人孤独に続けて行かなければならないのです。ぼくは想像してしまいます。今この瞬間も戦っているハントの姿を。 【ボビー】さん [映画館(字幕)] 9点(2012-01-04 02:11:29) (良:2票) |
《改行表示》 5.50歳手前のトム・クルーズが、とにかく走りまくり、飛びまくり、吹き飛ばされまくる映画だ。 この映画に対して「どういう映画だ?」と問われれば、こう答えたいと思う。 正直言って、彼のそのパフォーマンスだけでも「脱帽」だと言えるし、必ずしもトム・クルーズのファンでなくともその部分だけでも観る価値はあると言える。 ハリウッドの映画スターとして存在し続ける彼の在り方は、まるで一流のベテランアスリートを見ているようだ。彼自身の俳優としての鍛錬と向上心が、“トム・クルーズ”というハリウッドスターの存在性と輝きを保持し続けているのだと、思わずにはいられなかった。 映画自体は、「ミッション:インポッシブル」というスパイ映画シリーズとして「面白い」としか評する言葉は必要ないと思う。PART2、PART3の出来が決して良くないので、そもそも質の高い映画シリーズとは言い難い部分はあるが、今作は、それらを補える程の面白味を携えたPART4として仕上がっていたと思う。シリーズ最高傑作と言っても間違いないと思う。 こういったシリーズ物の悪しき特徴として、最新作の設定において前作の苦労があっけなく水泡に帰してしまっているということが多々ある。今作にしても、前作で必死になって守り切ったものが、すでに喪失してしまっているというくだりがある。 それに対しては大いに難癖を付けたかったところだったが、今作はエピローグで見事に消化してくれている。 そのこともあり、ラストのシークエンスがより爽快感に溢れ、50歳を過ぎようがなんだろうが、トム・クルーズの更なる続編に期待は膨らんだ。 とにかく映画の中のあらゆることが超格好良くて面白い。それだけの映画だ。 【鉄腕麗人】さん [映画館(字幕)] 9点(2011-12-25 23:59:09) (良:2票) |
4.《ネタバレ》 これぞ娯楽アクション映画の王道をいくシリーズ最新作。今やお馴染みとなった「スパイ大作戦」のテーマに乗って、イーサン・ハントと彼のチームが最高の能力と最新のテクノロジーを駆使して、不可能と思えるミッションに果敢に挑んでゆく。変装や潜入といったお約束もきちんと入り、安心して観ていられる。ブダペスト、モスクワ、ドバイ、ムンバイと舞台を移し、複数の撮影ユニットによる大がかりな撮影がなされており、この点でも豪華だ。トム・クルーズも歳をとったなりに、アグレッシブなアクションに挑戦しており、役者魂を感じる。ストーリーの設定がスパイというより、テロ対策に(CIAよりCTUか?)重心が移っている感は否めないが、これはいたしかたないか。敵の大ボスが学者のくせに妙に手強いとか、細かいことは気にせず、次から次へ展開するサスペンスアクションに身を委ねるのがこの作品の正しい鑑賞法だろう。劇場での上映中、私の近くではポップコーンを頬張る音は全くなく、エンドロールになってから、ようやくポリポリ音が出てきた。こういう映画を素晴らしい娯楽作品と呼んでいいと思う。千数百円の鑑賞料は決して惜しく感じなかった。 【田吾作】さん [映画館(字幕)] 9点(2011-12-20 11:01:37) (良:2票) |
《改行表示》 3.いやー面白かったなー。 ここまでやるかと!スペクタクルだらけ!! トムが走りまくって、敵をボコボコにしたり、飛んだり跳ねたり。もう50近いのに(見えない!)、ホント頑張るこの人。 ただ、本作が面白いのは、それだけではない。トムだけがワンマンショーとして頑張ってるわけではなく、チーム物として、各キャラクターの活躍が描かれるのが旨味。 最近、人気上昇中のジェレミー・レナーさんがいい汚れかたで頑張ってるのが凄く楽しい。切れ味あるし。そして、前作辺りからちょい役で出てたサイモン・ペッグをチームに参戦させたのもナイスな判断!ボケ役として、最高の働きをしていた。 こんなにインポッシブルなミッションをクソマジメにやられても、白けてしまいそうなところを、本作はいい感じにコメディにしちゃってるのだ。 トムやジェレミーが「えー、これ、俺がやんのー?」ってとこが可笑しいんだな。 大作ってのはこうでなきゃ!っていう気持ちの良さのある快作。 シリーズで一番好き。 【すべから】さん [映画館(字幕)] 9点(2012-07-22 12:15:31) (良:1票) |
《改行表示》 2.《ネタバレ》 期待どおりでした.最高です.前作のバチカンにも驚かされましたが,今回は,ドバイです.砂嵐のシーンもハラハラどきどきで,アイデアが素晴らしいです.ラストにはホロっとするシーンが待っています.Your job is not protector of my wife. It's mine.(聞き違っていたらごめんなさい).あんなに格好良く言ってみたいです.今年の見納めとしてふさわしい作品でした. 追記:我慢できず2回目を観に行きました.It's not your job to protect her. It's mine.でしたね.スマートフォンで机をトントンするところの演出がなかなか.とっさにあれは出来ませんね.ラストの2人の無言の演技も見事でした. 【ursla】さん [映画館(字幕)] 9点(2011-12-22 20:58:42) (良:1票) |
1.興奮しました。正月映画の本命として期待を裏切らない面白さでした。どこまでがCGなのか、どこまでがスタントマンなのかは分りませんが、主演が体を張って取り組んでいる熱が伝わって来ます。次々に繰り出されるハイテク装置というよりも、それらを使っても巻き起こるトラブルへの対処が見どころで、潜入ミッションもカーチェイスも捻り方が尋常じゃない。さらに、そのトラブル対処に登場人物たちの個性や感情が上手く織り込んであります。毎回監督が変わってそれぞれの持ち味を発揮しているこのシリーズ。本作は「Mr.インクレディブル」のブラッド・バード。初の実写作品ですが、彼のアニメ作品以上にエキサイティングでシリーズ最高だと思います。ドバイの世界一高いビルのシーンでは、慄いて思わず声を上げてしまうほどハラハラしました。ちょっと大袈裟ですが、エンタテイメントの領域で、ただのスパイアクションでは語れない次元まで行ってしまった作品だと思います。高所恐怖症の方は観ない方が良いでしょう。 【アンドレ・タカシ】さん [映画館(字幕)] 9点(2011-12-17 14:32:11) (良:1票) |