4.会社を解雇される人たちのお話が並行して描かれます。もちろん解雇されたら誰だってシャレにならないけれど、エリートである程、立場が上である程、その落差も大きくなる。中心的に描かれるのは、真っ先に解雇される中堅社員。演じるはベン・アフレック、冴えない役をやらせたら天下一品ですね。この時点で閉塞感バリバリの実に身につまされる作品が約束されております。奥さんや子供たちがしっかりしているが故に(だからこそ主人公もホントはもっとしっかりしなければならないが故に)切羽詰まった辛さが滲み出てます。中盤、主人公が家中のガラクタを出してきて妻の前で弱音を吐く場面で、ただでさえ曇った主人公の顔にはさらに木陰がかかり、ドヨ~ンとしているのに対し、涙を浮かべて彼の顔を見上げる妻の顔には明るい光が当たっていて、勇気づけられるのですね。いいシーンです。いい奥さんです。で、その後どうなるかってえと、脇役のケヴィン・コスナーが美味しい役柄を持って行っちゃうのですが(笑)。結局のところ、不安の現代に生きる我々、大きな成功を手にせず小さな不安の数々を抱えて生きるか、成功を手にしてひとつの巨大な不安を抱えるか。このラストがハッピーエンドと言えるか否かは、価値観にもよるし、気の持ちようにもよる訳で。そういう意味では、主人公がどんな選択をしようと、ハッピーエンドにでも何にでもなり得る、ということですな。 【鱗歌】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2013-11-30 17:03:45) |
3.不安定な世の中、一抹の不安は誰にもあるのかもしれない、特にリーマンショック後は。ベン・アフレックが演じるところではまだその不安がとても薄かった時期からなので、ショックの度合いやローンがたんまりの家を守ろうと見栄を張るところはとても現実味がありました。ラストは少しは期待もさせておかないと、というところでしょうか。実際はそうもいかない人が大半だったのでは・・・ 【HRM36】さん [DVD(字幕)] 8点(2013-08-20 17:11:09) |
2.シリアスで、リアルな演出..良作ですね..でも、アメリカの製造業(軍事以外)は、終焉を迎えたと思ってたけど..あの結末で、明るい未来はあるのか?少し不安です... 【コナンが一番】さん [DVD(字幕)] 8点(2012-05-31 12:48:36) |
1.身につまされる映画。。。曲がりなりにも会社の中枢にいる自分は、社員の解雇は最後の最後の手段だと思う。ただ自分を含めてそういう状況になった時には、、、くだらないプライドは捨てて、人として胸を張った生き方をしたいものだ。そういう強い自分でありたいです。 【kaaaz】さん [DVD(字幕)] 8点(2012-04-08 02:43:09) |