5.《ネタバレ》 コロンボシリーズの魅力は冴えない風貌でヨレヨレのコートに身を包みボロボロのクルマで犯人邸に乗り込むコロンボが富も地位もある犯人に執拗に食らい付き追い詰めていくところにあるのですが、その点から見ると今回の犯人役のジャック・キャシディはコロンボの犯人役が実によく似合う俳優さんだと思います。この後も度々シリーズでコロンボの相手を演じる事になるのですが、彼のゴージャスさを漂わせる雰囲気や品を感じさせる立ち振る舞いで、度々コロンボの相手役に抜擢されるのにも頷けます。で、今回は確たる証拠が無い中、犯人の高いプライドを巧みに操って自白に追い込むコロンボ。お見事です。 【とらや】さん [地上波(吹替)] 6点(2009-02-15 19:58:37) (良:2票) |
4.《ネタバレ》 人気ミステリーシリーズを共同執筆している作家の仲間割れ殺人だが、スピルバーグ監督を起用したのにこのシリーズにしては出来が今ひとつ。 犯人の追い詰め方がいつもより鋭さとしつこさに欠けるためか、コロンボの存在感がなんとなく薄い。 タイプで打って引き出しに入れられた紙が四つ折りになっていたこと、死体を見つけて慌てているはずなのに手紙を開封していたことに引っかかったのは良かったが、それ以外が物足りない。 ラストは証拠もないのに犯人の自白で、消化不良の幕切れ。 コロンボは意図的に第一の犯行手口をフェリスのアイデアとして褒め、第二の犯行手口をフランクリンのものとして酷評。 共同執筆で唯一フランクリンが考え出したアイデアというコンプレックスをついたとはいえ、それで自白するのはあまりにも子供っぽくて不自然。 強請ろうとして殺された雑貨屋のおばさんのキャラは妙にリアルでよかった。 シリーズ化されて一作目だが、パイロット版の前二作のほうがこのシリーズの面白さがしっかり出ている。 【飛鳥】さん [DVD(吹替)] 5点(2013-10-16 20:10:59) (良:1票) |
3.《ネタバレ》 犯人が徹頭徹尾、コロンボに対して居丈高に接していたのは、本当は自分が作家でないというコンプレックスの裏返し。そして、弱いラストは、最初の殺人のアイディアこそ、オレが作ったと言いたい自己顕示欲が後押しちゃったためと思いたい。ゆすりにかかる田舎の商店のおかみさんというキャラクターは秀逸。コロンボの作品は、ほとんど再見にたえるものばかりであり、全シリーズまとめて10点を上げたい気持ちだが、どうして個々の作品は5~7点になってしまうのだろう。 【なたね】さん [CS・衛星(吹替)] 6点(2009-10-10 01:24:39) (良:1票) |
2.ただただ、ジャック・キャシディを堪能する作品です。自信に裏打ちされたエレガントな立居振舞と語り口、冷酷非情な凶悪さを併せ持っている事を示す彼の眼に俳優の凄みを感じ、惹かれて止みません。軍門に下る姿も彼らしいので、その決め手が極めて弱い点が何とも惜しいです。 |
1.《ネタバレ》 メルヴィル夫人の肖像画ってなんか怖いです。よく見ると、あのオフィスも肖像画の他にドクロとか、結構不気味な物がたくさん置いてあって怖いし、犯人と脅迫者がお酒飲んで話してるシーンも妙に室内が暗くて、影が多くて怖いです。そして、その脅迫者のラ・サンカさんがホラー映画のように不気味で怖いです。コロンボ警部が保険屋を脅迫するシーンはさり気に怖い・・・(いつもやってるね、絶対)。あと、あのホット・ドッグ屋は外装がなかなかです。おごるって言ってて領収書切らせるところが警部だなあ。あと、警部のチーズオムレツ、焼いてるところと出来上がりを見たかった。・・・え、ミステリー部分?借りた本が返す時、倍近くになってたところですか?・・・しーん・・・いや、えーと、なかなか周到で上手く出来てるんですけどね。今回、犯人が周到じゃないようで、確かにメルヴィル夫人がお冠になりそうです。口座の金の出し入れもあからさますぎるし、せめてサイン本とシャンパンの栓を回収するくらいの用心深さじゃないと、コロンボの敵ではありません。それはそうと警部、カミさんいるんだから保険くらいは入りましょうよ。 【くなくな】さん [DVD(吹替)] 6点(2005-11-18 01:09:41) (笑:1票) |