映画『ちづる』のいいねされた口コミ・レビュー

ちづる

[チヅル]
2011年上映時間:79分
平均点:7.67 / 10(Review 3人) (点数分布表示)
公開開始日(2011-10-26)
公開終了日(2012-01-21)
ドキュメンタリーファミリー
新規登録(2011-11-15)【はち-ご=】さん
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制作池谷薫
あらすじ
立教大学の学生である赤崎正和が卒業制作として監督、撮影した、自身の妹とその母を主人公とするドキュメンタリー。彼の妹ちづるは知的障害と自閉症の当事者であり、赤崎は妹のことを他人に話すのを避けてきた。しかし今回映画の題材に彼女を設定することで彼女のありのままに向かい合おうとする。
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【口コミ・感想】

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1.ネタバレ 妻投稿■「相手のありのままを見つめる」という事はどういう事なんだろう。この映画で20歳の知的障碍者で見た目は美人女子大生で仕草もかわいいちづるはお母さんのお金を盗む。愛する人がそういう事をしたとき、私はどうすればいいんだろう。そりゃ、インターネットで知的障碍者が犯罪を犯したニュースを見たとき、私なんか「こいつ牢屋に閉じ込めるべきだ」(罪を犯した知的障碍者に対する同じ知的障碍者からの目線は、自分が犯罪者とひとくくりにされてしまう分、健常者の世論以上に厳しい)と言うだろう。でも、この映画はそういうある種インターネットユーザー的な簡単な「断罪」とは別の方向に作品を持っていこうとする。■映画でお金を盗んでお母さんとバトルするちづるがカメラに向かって話しかけるシーン。これによって、作品はマイケル・ムーアのドキュメンタリーにあるような「カメラがただそこに存在しているだけ」というものではなく、「カメラを通じて観客がそのコミュニケーション世界に存在する」映画なのだという事に私は気づかされた。そのうえで「相手と向き合うという事はどういう事なのか」という一生答えの出ない命題に悶々と観客に突き合わせるコンセプトは、画面の前で観客が安穏とできない分、かなり怖いことなのかもしれない。■そして多分、「人と向き合う」という事はどういう事か」監督も明確な答えを出していない。しかし、ちづるを「障碍者」「かわいい20歳の女の子」という記号で受け取る(監督の自省にも受け取れる)という事をまずやめてみよう…という意志は感じさせる。人間を何かでひとくくりにすることは複雑な社会では仕方がないのかもしれないし、それに「盗み」が関わるならむしろ記号化はしなければいけないと思う。しかし、「記号化こそ真理」というような世の中は爬虫類の世界だ。そういう考えが蔓延している昨今、この映画はスパイスとして十分な効能を持っていると思う。
はち-ご=さん [映画館(邦画)] 8点(2011-11-16 02:53:02)(良:1票)
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【点数情報】

Review人数 3人
平均点数 7.67点
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200.00%
300.00%
400.00%
500.00%
600.00%
7133.33%
8266.67%
900.00%
1000.00%

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