4.《ネタバレ》 もう船長が最高なんですっ!この人がいるから画面が面白くなってる。特に飛行機シーンはもう抱腹絶倒!大爆笑でした。あんまり面白かったもので二回も映画館で観ちゃいましたよ! 【ゆみっきぃ♪】さん [映画館(字幕)] 8点(2012-10-14 02:03:55) (良:1票) |
3.“ちゃんと面白い映画”だった。 この映画の感想としては、それ以上もそれ以下もなく、その表現に尽きる思う。
フルCGアニメーションでのキャラクター造型に対して尻込みしてしまい、劇場鑑賞は二の足を踏んでしまったが、この怒濤の映像世界はやはり大スクリーンで観るべきだったと思った。 スピルバーグ流の「娯楽」が、上映時間いっぱいに並べ立てられた映画であり、そういう映画が面白くないわけが無いということは、そもそも明らかだったと思う。
フルCGアニメの映画ではあるが、そのまま「アニメ映画」という区別が正しいかどうかは疑問だ。 常に新しい“映画世界”に挑戦し続ける大巨匠が、“フルCG”“3D”という新しい手法を用いてまた新たな世界観を追求した、ある意味での「実験映画」としての印象が強い。 彼の頭に渦巻く、現時点で実写では困難なイマジネーションを、アニメという表現を使って実現したということだと思う。
綴られるストーリーは極めて単純だ。シンプルというよりも面白味に欠けるストーリーに対して不満が出ることは理解出来る。 「インディ・ジョーンズ」的な冒険活劇が大好きな人ならば、文句なしに楽しめる映画だろうが、そうでない人にとっては“乗り切れない”ということは否めない。
ただし、今作においてスピルバーグ監督は、敢えてそういうストーリーの緻密さは「無視」したのではないかと思う。 ストーリーは原作漫画に即したシンプルに徹し、映像世界の緻密さのみで勝負しようとしたのだと思う。 例えば、台詞の音声なしで鑑賞したとしても、この映画の面白さは変わらないようにすら思う。 それくらい、この映画における映像世界の試みは圧倒的で凄い。
圧倒的な映像世界に対してストーリーの面白味が伴わないことで、映画自体の面白さが激減してしまっていることは確かだ。 しかし、それでも良いと開き直って、新たな試みに挑んだ大巨匠の“エゴイズム”こそ、この作品における最大の見所かもしれない。 【鉄腕麗人】さん [ブルーレイ(吹替)] 7点(2012-10-03 23:50:15) (良:1票) |
2.《ネタバレ》 やっぱりスピルバーグは、こういうインディ・ジョーンズ的な冒険活劇が本当に上手いですね。最初から最後までノンストップで走るジェットコースターのようです。音楽のジョン・ウィリアムズもかなりご高齢になりましたが、若い奴には負けないぞ!という意欲とモチベーションを、オープニングムービーから感じます。もうキャッチーなメロディの音楽は作られないみたいだけど、もの凄く円熟味のある素晴らしいオケを響かせてくれている。スピルバーグ初の3D&アニメーションということで、巨匠がこのお話を一体どういう風にアニメ化するのだろうと楽しみにしていました。人物はともかく風景はとてもリアルなので、実写でやればよかったのにという意見をおっしゃる方もいるようです。ただ個人的には、このお話はやはりアニメじゃないといけないな、と思います。例えば、飛行機のプロペラにおっちゃんがひっかかって、一緒にグルングルンと回るユーモアとか、ああいうシーンは実写じゃ無理ですよね。アニメでしか出来ない愉快さ。だから、ただ単にアニメがやりたいとか、単に流行ってるから3Dとかっていうんじゃなく、映像化する過程で、最も効果的な表現方法をとるという目的として、このスタイルを選んでいるのがよくわかる。要するに美しいフルCGと3Dの臨場感で、つまりリアリティで観客をこの世界に誘い、タンタンとスノーウィはいわば漫画的で、アニメらしい愛嬌とユーモアを引き出している。ハドック船長の暴走が若干くどかったですが、終盤での、ダム決壊からの一連のアクションシーンは本当に素晴らしいの一言です。誰しもが楽しめるエンターテイメントに仕上がってる。続編も期待です。 【あろえりーな】さん [映画館(吹替)] 7点(2012-02-25 00:00:14) (良:1票) |
1.《ネタバレ》 3D字幕で鑑賞。子供の頃からタンタンシリーズに慣れ親しんだ僕としては、この映画の予告編で妙にリアルかつ作り物じみたタンタンの顔を観たときから、これはとても観られたものではないぞと思っていた。この映画のタイトルロールで映されるように、この作品は本来的に簡潔な線を特徴にした素朴な味わいこそが魅力だと僕は思っていたし、その考えは今でも変わらない。しかし、予想を超えてネット上の評判が良いこと、また監督が冒険活劇の帝王スピルバーグであることにより、観に行く気になったし、結果的に劇場で観られて良かったと思っている。 どこまでもキラキラした眼差しで前を見つめるちょっとうざいタンタンと脱力しまくったアル中おっさんであるハドック船長のコンビは本当によく出来たキャラクター設定であるとあらためて感じた。グルミット並みに使えるスノーウィも忘れてはいけない。そして、彼らがスクリーンの中で所狭しと大活躍する様を見れば、思わず頬が緩んでしまう。最後のアクションはやや淡白だったが、モロッコの町並みを背景にした一連のシーンは芸術的なアクションシーンだった。ただ映画の中で唯一残念だったのは、映画は英語版なのに字幕がフランス語版のままだったこと。タンタンはティンティンではやばかろうが、デュポンの字幕がトンプソンなのは少しやりすぎな気がした。字幕もトンプソンで差し支えなかったろう。 以前は、原作の画を活かすなら、パラパラ漫画のような形式の短編アニメしかないだろうなと思っていたが、スピルバーグ様の有無を言わさぬエンタメ力によるこの大胆な改作を前にしては、ただ謝るほかはない。原画ファンとしてはちょっとさびしいが、こういう手もあったのかと眼を見開かされた思いだ。 【枕流】さん [映画館(字幕)] 7点(2011-12-13 10:33:17) (良:1票) |