5.《ネタバレ》 こういうのって日本じゃ企画段階でストップされちゃうんだろうな。癌というテーマを半分コメディにしちゃうというプロット。実は脚本家の実話を元にしているというのが救いの種なんですね。自分が5年後に50パーセントの生存確率と言われ、周りの相談相手が自分の理想とは違う人ばかり。それをネタにしてナンパをする悪友、浮気している彼女、まだ3人目という心理カウンセラーの見習い…。でも皆それぞれ彼のことを心配している。特に悪友の家の洗面所にあった「癌患者との接し方」というタイトルの本に、たくさん折り目がついているのには感動しました。本当に癌を患っている人に勧められるか私にはわかりませんが、とても「ハートフル」な映画なのは間違っていませんでした。 【クロエ】さん [CS・衛星(吹替)] 7点(2013-01-16 03:06:41) (良:2票) |
4.《ネタバレ》 27歳の若さで癌を宣告された青年と周囲の人々の狂騒を描いたヒューマン・コメディ。難病ものって、最後に主人公が死んで感動を押し付けるってパターンが多いけれど、本作はそんな難病映画へのアンチテーゼとして、病気を明るく笑い飛ばす。コメディと言っても下品になりすぎることなく、真摯に癌患者を描いているのだが、必要以上に深刻になったり、「生きてるって素晴らしい!」などと当たり前のメッセージを発したりはしない。現代的なリアリティをもって、癌との〈お付き合い〉を等身大に描いているのだ。人が死ねば泣けると思っているバカな日本映画にも見習って欲しいものだ。キャストは全員素晴らしいが、新米セラピスト役のアナ・ケンドリックが、『マイレージ・マイライフ』に続き好演している。 【フライボーイ】さん [DVD(吹替)] 7点(2012-07-15 06:59:30) (良:2票) |
3.このネタをコメディにしてしまうことに関する是非を問うたらキリがないので、そこは敢えて言及しないものとして。 こんなに不満のない映画も珍しいほど、よくできたヒューマンで、 役者の演技、脚本、すべてに納得できる作品でした。 ◆ 最後の方、カイルの家でアダムが本を見つける場面。あれは実に良かった。 【めたもん】さん [インターネット(字幕)] 7点(2018-05-09 13:58:57) (良:1票) |
2.《ネタバレ》 自分自身の話、腫瘍が見つかり、あと一週間程度で自分が癌か否か判定を受ける。「かもしれない」の状況ではかなり平常。「癌です」と言われたら、どう変わるんだろう? 全く想像できない…というか、平常のままな気がして、そういう心理状態に意外感。そこが映画で説明されて、ナルホド納得。そこからだんだん壊れて行く主人公の感情の在り方を、これからそうなるかもしれない自分のこととして冷静に眺めた。主人公が「セラピーなんて時間の無駄」と途中退席しちゃったシーンは二人ともの気持ちがやりきれなくて泣けた。家族に見せたくない不安定はどうしたらいいんだろうね? という疑問も芽生えたが、一番気になったのは「自分だったら癌の友人の彼女が浮気してるのを、友人に教えられるか?」だった。多分、僕はできないな。「愛してるよ」を言われた痴呆パパの表情が良かった。アンジェリカが普通一般のお母さんを演じているのを初めて観て、それが印象的でした。 【だみお】さん [DVD(吹替)] 7点(2013-07-13 15:22:24) (良:1票) |
1.《ネタバレ》 家族にいくつかの問題は持ちながらも、現代人としてはいたって真面目であり人並みな暮らしを送っていたアダム(=ジョセフ・ゴードン=レヴィット)。そんな中唐突に自分にガンがあることが判明。周囲の人間や自分の中の葛藤などと紆余曲折しながらそれに向き合っていくというお話。 タイトルは生存率。まさに生きるか死ぬか真っ二つという状況で当たり前ですがアダムは苦悩し、足掻きます。アダムの家族・友人・彼女・カウンセラーもそれぞれにアダムについて苦悩し、足掻きます。決して平坦とは言えない道程ながらもそれでも彼は自分なりに一歩ずつ前進し、ある種の信念を得てラスト手術に臨みます。
借りる時にろくにDVDのジャケットも見ず最初私はこれがコメディだと思っていました。やたらテンションの高い友人は出てくるしガンが見つかったとか父親がアルツハイマーだとかは、こう言ってはなんですが洋画(というか米画)特有のブラックジョーク的なフラグ程度にしか思っていませんでしたが、思った以上にシリアスに作りこんであるストーリーで良い意味で裏切られました。
しかしカウンセラーに限ってはやはり「映画」的展開でした。あんなに気を許してくれるカウンセラーなら良いなあとか、少し羨ましく思ってしまったり。美人だし、こういうと批判されるかもしれないがあんな人とカウンセリングで毎回会えるって思ったらそれだけで元気になれそう。でもやっぱり自分がガンとかだとそうも思えないのかな。う~ん、こればっかりは当事者になってみないとわからん。 と、まあ独り言のようなつぶやきですみません。良い映画ですよ!上記のつぶやきのように、色々考えさせられると思います。 【TANTO】さん [DVD(字幕)] 7点(2012-11-16 22:41:40) (良:1票) |