4.まさにヤンキー映画。登場人物のことごとくが、その日その時をどう刹那的に過ごすかしか考えてないのだが、衝突して暴発しそうなときも何となく収まったりして、この辺の慎み深さはいかにも70年代である。各集団が図式化されているのは分かりやすくもあり、またその中で一際やばそうなグループもあったりするのだが(ビーバップでいえば戸塚水産か?)、その反面としての各人の個性の希薄化は否めない。で、やっぱり、何かが起こりそうで起こらないまま、そこはかとない倦怠感を漂わせながら終幕へ進む。これは裏「アメリカン・グラフィティ」なのかな。 【Olias】さん [DVD(字幕)] 5点(2024-07-20 03:00:40) |
3.ディオンの唄うワンダラーズに乗せて揃いのテカジャンでボルディズとの決闘に向かうシーンはいつ見ても爽快である。前編に流れるオールディーズナンバーや、ダウンタウンで繰り広げられる若者たちの青春を扱った映画は珍しくもないけれど、グローイングアップ同様、こんなに話題になり語り継がれる映画は、やはり同世代(観たときの)の心に何かしら響く甘酸っぱい青春がかぶってくるのでしょう。ちなみに僕も、あのテカジャンのコピー、友達とおそろいで持ってます。PS、ストレイキャッツ時代のブライアンセッツアーもこのタイトル曲が好きらしく、登場の曲によく使ってましたよね。 |
2.けっきょく主人公のリッチーは、最後まで女癖が直らなかったと・・・ 【かつ】さん 7点(2001-09-09 11:22:43) |
1.ひとつの時代の終焉につきまとう、もの悲しさとやがて来る新しい時代への希望を、様々な表情をみせるストリート・キッズたちの青春群像を通して描いてみせる。この時代、ビートルズがデビューし、ヴェトナム戦争が本格化してB・ディラン等のメッセージ・ソングの芽が出始めた頃でもあり、徴兵を免れた主人公たちは、ただひたすら“夢のカリフォルニア”を目指す。ケネディ大統領暗殺のTVニュースを一種ドキュメンタリー的視点で見せるなど、F・カウフマン監督は時代の空気を卓抜な映像で表現してみせてくれる。 【ドラえもん】さん 8点(2001-04-22 17:33:47) |