《改行表示》 4.《ネタバレ》 はやぶさ3作の中では、個人的に最も評価します。はやぶさ帰還の感動話は別にして、関わった人たちの実情を描こうと言う姿勢に魅かれました。 華やかに見える宇宙事業の裏側で、地道な作業を続ける人がいる。「プロジェクト」に関わる人たちが仲良しグループという訳でもない。地味な印象の残る描写ですが、「仕事」とはこんなものだ思うのです。経済社会に於いて生きる為の糧を得る手段が仕事ですが、それだけでは説明できない側面があります。つまり「仕事」とは、夢や希望だけでは成立しないし、打算的な成果だけを希求するものでもない。曖昧なボーダー上で個々人の想いを乗せ、揺れながら進むのが仕事なのだと思います。そんな紆余曲折感がとても良く表現されています。 そして極めつけは「無理なのは分かった、でも何とかならない?」です。何度も同じ目に遭いましたよ。本作は、はやぶさの成功譚と云うよりも、それに形を借りたニッポンのサラリーマン映画ですね。 【アンドレ・タカシ】さん [CS・衛星(邦画)] 6点(2013-09-24 02:16:29) (良:1票) |
3.はやぶさを題材にした映画は堤版と滝本版の二作品を視聴。渡辺謙主演で重厚さはあるものの淡々と描かれているせいか映画作品を楽しむという意味ではちょっと盛り上がりに欠ける気がしました。キャスティングはこちらのほうが豪華な印象。 【時計仕掛けの俺んち】さん [CS・衛星(邦画)] 6点(2012-12-11 02:09:07) |
2.《ネタバレ》 小惑星探査機はやぶさの旅を見守る人々の葛藤と喝采。邦画では珍しいジャンルで洋画の本格宇宙モノにはスケール感で劣りますが、はやぶさ帰還シーンには胸を打たれました。渡辺謙、年配の味。 【獅子-平常心】さん [映画館(邦画)] 6点(2012-02-22 00:10:51) |
1.《ネタバレ》 20世紀フォックスの竹内結子版(HAYABUSA)は未見。こちらの方がキャスティングが豪華そうなので見に行きました。しかし、ただの金属の塊に心性を感じてしまうのは日本人の性なのでしょうか。合理的思考の理系人間の巣窟であるはずの宇宙研の面々が、次第にはやぶさへの愛着を増していき、人格性を持った存在として応援してしまう様は見ていて共感でき、ただの鉄塊の頑張りに思わず涙してしまいます。夏川結衣・山崎努の父娘エピソードも最初はストーリーの邪魔に感じていましたが、終わってみればまあまあでした。とはいえ、この映画の場合、途中過程であるイオンエンジンのトラブルの解決に重きを置いており、肝心の帰還シーン自体は盛り上がりにかける感がありました。あと、イトカワ上での弾丸発射が失敗したと発表していたのにもかかわらず、最後サンプルがなぜ採取できたかの説明が若干不足気味で、当時ニュースを見ていなかった方には不思議に思われるかもしれません。とはいえ日本有数の俳優が集ったこの映画は、はやぶさ物の映画の中では見応えがある方なのでは無いでしょうか。 【蛇蟇斎狐狸窟】さん [映画館(邦画)] 6点(2012-02-14 23:41:06) |