4.邦画界が誇る名バイプレーヤー光石研さんを主演に抜擢した石井監督の男気に5点。光石さんの愛すべき親父の痩せ我慢に1点。そして、、あわよくば主役を食ってやろうという危険な存在感の田口トモロヲさんに1点。計7点。 【タケノコ】さん [映画館(邦画)] 7点(2014-07-20 00:17:36) |
3.《ネタバレ》 本作における“ダンディ”の定義とは、“やせ我慢してカッコつける”ということ。居酒屋で、主人公の親友が息子君に説明しています。確かに主人公の言動は、この定義に当てはまりました。お腹が空いても朝ごはんを食べない(朝食代の節約?)。ゲーム機の知識が無いのに店員さんに聞かない(無知をさらすのが恥ずかしい)。「お金はいっぱいある」と嘘を言う(子供に心配させたくない。でもバレバレですよ)。そもそも体裁を気にする日本人にとって、“やせ我慢”とは美徳の一部でした。ところが欧米のライフスタイルが浸透してきた昨今、価値観も一変しました。利益至上主義。やせ我慢なんてナンセンス。でも主人公にシンパシーを感じてしまうのは、自分も同じオールドタイプだからでしょう。単に恥ずかしがり屋の見栄っ張りとも言いますが(苦笑)。そんな本作のダンディ父さん。親友の前では弱音と愚痴吐きまくりです。2人の掛け合いがまるで漫才のようで可笑しかった。画面に向かって何度ツッコんだことやら。見た目はオッサン、中身は中学生って、一体何処の名探偵ですか。子育てや介護といった高いハードルを乗り越えてきた立派な大人が、子供に戻ってしまう滑稽さ。でも、こうやってバランスを取りながら、大人は苦い現実と折り合いを付けているのだと思います。ラスト、主人公は言います。「依然として後方」と。多分ずっと後方。逆転なんてありません。でもいつか来るはずの、ラストスパートのために、今は力を溜めるのです。そんなやせ我慢で、耐えられる今日がある。似合わない中折れ帽で、ダンディを気取る親父さんに、幸あれ。 【目隠シスト】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2012-09-12 19:56:51) (良:1票) |
2.《ネタバレ》 だいたい親父とはこんなもんだ、かっこつけたいんだ、ダンディとか言っちゃうことがもう親父そのものなんだ。だいたい子どもとはこんなもんだ、何にも考えないでちゃらちゃらしてるようで、内心はちゃあんと親に感謝してるし考えてるんだ。そんなとても普通な彼らは、ぼくらの照れくささを正直に代弁してくれるんだ。照れ隠しに踊ったりなんかしながら。 |
1.《ネタバレ》 平成の「不器用」。北関東の「黒板五郎」。けっこういいセリフとかありました。「オトコは必ず負けるんだ」とか。割と好き。ただ、前半と後半で子どもたちの感じが、ずいぶん変わるんだ。あざとくても、何か心変わりをするようなエピソードが途中にあれば、もっと良かったかも。 【なたね】さん [DVD(邦画)] 7点(2012-02-15 20:57:40) |