80.面白い!天才のイカレっぷりと、凡人の苦悩っぷりに見事にノックアウトでした。全体の雰囲気も含めてお気に入りです。 【BAZ】さん 10点(2004-04-07 05:53:45) |
79.80年代の映画では最高傑作だと思ってます。中途半端に才能があるがゆえに秀才サリエリが感じてしまった不条理と苦悩、天才モーツァルトをも苦しめる「父」という呪縛、そして文句なしにすばらしい音楽と演奏シーン。いままで何回見たことか。もともとは舞台劇だったそうですが、まさに映画的魅力を詰め込んだ一本です。 【ころりさん】さん 10点(2004-03-12 13:55:04) |
78.サリエリさんに読んでいただきたい本を発見しましたので以下に紹介しておきます。『バカの壁』 新潮社、養老猛司, 【膝小僧】さん [地上波(字幕)] 10点(2004-02-27 23:56:47) |
77.トム・ハルス演じる世渡りは下手だけれども子供っぽくて純真そのもののモーツアルト、そしてエイブラハムが演じる俗物根性丸出しでモーツアルトの才能に嫉妬する憎らしいおっさんのサリエリ、この二人の対比をネビル・マリナー指揮のモーツアルトの音楽をバックにたっぷりエンジョイしました。他のみなさんのコメントを拝見するとモーツアルトの肩を持つ人、サリエリを支持する人、中立派などに分けられるようです。この作品に限って、見た人それぞれがどの派閥に属するかを人気投票形式で調査してみると面白いでしょうね。私は完全にモーツアルト派で、作中で私に一番近い登場人物はサリエリの音楽のレッスンを受けながら「モーツアルトさんの自作で監督と指揮も自分でやるオペラのオーディションを受けたいんですけれど、どうしたらいいのでしょう?」なんて意味のことを口走り、サリエリの心中が煮えたぎっているのを知っていても知らなくても「だってモーツアルトさんは音楽は素敵だしハンサムだし・・・。(これは私が作ったセリフ)」なんて言ってきゃあきゃあ騒ぐミーハー歌手のカテリーナです。この映画を見てモーツアルトを本当に(そしてミーハー的に)好きになりました。 アカデミー賞主演男優賞に一作品で二人(モーツアルト役とサリエリ役)が揃ってノミネートされるなんて異例だと思うし、サリエリ役の受賞がちょっと皮肉(といおうかあの世にいるサリエリに対するほんの少しばかりの慰め)ですね。 【かわまり】さん 10点(2004-02-23 05:51:09) (良:1票) |
76.これを観てからというもの天才と凡人の差を考えてしまう。 たまに奇行して天才気分を味わうことがある凡人です。(テレビ) 【zero828】さん 10点(2004-02-21 14:08:02) (笑:1票) |
75.サリエリに感情移入しモーツァルトの無邪気な行動がしゃくにさわる、というところからどんどん映画にのめり込んでいきました。モーツァルトの音楽がふんだんに使われているのがうれしい。サントラ買いました。 【nzn】さん 10点(2004-01-23 11:39:22) |
74.モーツァルトのキャラはすごいよ、と先に言われて見ました。確かにすごかった・・・笑 サリエリの嫉妬する気持ち、嫉妬しながらもその才能に惹かれていってしまう気持ちは、ものすごい凡人の私でも凄くよくわかりました。 【めめこ】さん 10点(2004-01-16 23:55:28) |
73.濃厚な映画だと思います。圧倒されます。キャラクターがみんな深いからってのが大きいかな。深くて濃厚なのはキャラクターだけじゃないけど…。まあ兎に角、キャストが良い。この映画は、いろんな意味で完璧だと思います。 【M・M】さん 10点(2004-01-06 20:59:39) |
72.自分は、モーツァルトが好きでこの映画を見ました。 でも、この映画はモーツァルトが描かれてると言うよりも天才と凡人が描かれていて、自分は凡人であるサリエリにどんどんと引き込まれていった。 友達に、見せたらモーツァルトの笑い方がむかつくと言ってたが。。 僕は、あそこまでの笑い方をしなければ僕の中でのモーツァルトのイメージ破壊されなかったし、あの笑い声はサリエリの心が聴き取ったモーツァルトの声だと思う。 最後のシーンの言葉が印象深く。とても考えさせられます。 【NAYU】さん 10点(2003-12-25 20:05:08) (良:1票) |
71.学校の授業で観て周りのみんなはつまらないと言っていたが自分はとても衝撃を受けていた。音楽室のかなり良いスピーカーに大音量で聞いたのもあると思うが、モーツアルトに対するイメージとのギャップ、日本人が観てもその国の文化に対する違和感を感じない上手い描写。天才というものがいて、努力して才能を付けた人もいる。天才を認めたくない人間もいれば、才能そのものは天才だろうが努力だろうが評価できる人間もいて、天才もまた認められいく。才能のある人達のその時代風景をすばらしいまでに描いていると思う。そして何よりも皮肉に満ちた追い込められる人間の描写が映画というすばらしい方法で描写されていた。見終わった後に感動で鳥肌が立ちながらも苦笑いしてしまう。 こういう映画が大好きです! |
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70.自分を凡人だと気づかされる残酷さ。超えられない壁。神は私よりもあの男を愛した。天才と競う境遇に在りながら、社会的名声は自分が上。「嫉妬」という一言では割り切れない、複雑な内面の声をよく表現したエイブラハムに10点。 |
69.10代だった私は、某ピアノ・コンクールにてモーツァルトを弾くため、部活を辞め友達との遊びも控え、一日数時間ピアノに向かう日々を過ごしていた。彼のピアノ曲は、天真爛漫でとろけそうな旋律が予定調和的に上昇下降する一方で、作曲者自身が即興演奏中に突発的に感じたのであろう孤独や悲しみがさり気ない転調やカデンツの中に織り込まれていて、テクニック以上にその表現に泣かされた。作曲家の中には、楽譜の最初に「これこれこんな感じで弾くように」と指示を一言付す人も多いのだが、このモーツァルト氏の原典譜にそんなものはない。よって、分かりたいのに分からない。欲求不満。辛かった。この映画を観たあと「なーんだ、こんなおバカな若僧がイキがって作ってた曲だったのか」と妙に気が楽になったと同時に、「この私ですら理解することの叶わなかった天才を、お前などに分かられてたまるか!」とお怒りになるサリエリ先生の顔が浮かんで来て、結局また辛かった。罪な奴、モーツァルト。思えばこの映画も随分と罪作りである。 【中山家】さん 10点(2003-12-05 04:43:11) (良:1票) |
68.神に見捨てられた男・サリエリと、その歪められた羨望の的であるモーツァルト。栄光と挫折、欲望と愛情、音楽史上最大の謎と言われているモーツァルトの不可解な最後を描いた80年代の最高傑作。「神よ、私がモーツァルトを殺した」・・・衝撃の告白から始まる息をもつかせぬ160分間で、天才の名を意のままにしたモーツァルトの華麗なる半生と、芸術に理解のない父親の下で音楽への情熱をくすぶらせた少年サリエリの努力に次ぐ努力、名声への渇望を対比させ、やがて物語は運命の復讐劇へと突き進んで行く。凡人として生まれながら身に余る夢を抱いてしまったサリエリの苦悩は、世の中の圧倒的多数を占める我々凡人の心を掴んで離さない。「カッコーの巣の上で」と並んで、ミロス・フォアマンの名を映画史上に永久に刻みつけた傑作である。 【anemone】さん 10点(2003-11-29 23:19:27) |
67.最高でしょ。”創造の才能と人間性は必ずしも一致しない”っていうのも見事に描かれてるし、なんといっても音楽が素晴らしい!!少しでもその心得のある人は見るべし。 |
66.これだけ長時間の作品であるのに、無駄なシーンは一切無く、決して長いと感じさせない。いつの時代でも変わらない人間の内面感情に焦点が当てられ、美しい映像と共に見る者を魅了する。そして、モーツァルトの才能に羨み、嫉妬してしまう哀れなサリエリに共感を覚えてしまった。 【与太郎】さん 10点(2003-11-24 19:12:57) |
65.高校時代、休講を連発していた音楽の先生が珍しく3週連続して授業を行い、見せてくれた作品。当時はモーツアルトの奇行にしか目がいかず、ピンとこなかったが、大人になってから再観賞し言葉を失った。天才に敵わない秀才の苦悩。そうか、俺も罪作りな男だったわけか。小学校時代俺に一度も相撲でかなわなかったYクン。今更ながら謝るよ。キミもなかなか強かったよ・・・。 【恭人】さん 10点(2003-11-21 13:16:44) |
64.サリエリはモーツアルトの音楽を愛していた。父親からの影響についても、気付いていた訳であるから、彼の言動が人間性の下劣さからきているものでないのはなく、モーツアルトも複雑な事情や背景を持つ青年であることには勿論気付いていたはず。そんな彼から生まれた音楽を愛し、認めていたサリエリが心底彼を憎んでいたとは考えがたい。むしろ、モーツアルトという人間自体にも少しづつ理解を示し始めていたのでなかろうか。しかし、憧憬に比例する嫉妬の炎と愛に比例する狂気は抑えきれず・・・。初めてモーツアルトという自分が憧れ、愛し続けてきた才能にじかに触れ、彼を理解できた最初の時が、彼との最後の時になってしまった。もはや、モーツアルトを殺そうと思って作曲させていたのではなく、その才能に触れた喜びで、サリエリ自身夢中になってしまったのではなかろうか。サリエリはモーツアルトを愛していたのだと信じたい。 【犬】さん 10点(2003-11-11 00:52:16) |
63.いい映画を観た!という一種の達成感(?)みたいな感じを味わえる映画だとおもいます。決して暗い映画ではないのに、いろいろ考えさせられました。こういう人の内面のドロドロみたいなの大好きなんです。自分も、才能云々で悩んだ時期があったので(若かったなあ)心にくるものがありました。衣装とか、小道具とかも、すごく豪華ですごいし、主人公二人の演技もよかったです。もちろん音楽も。ただ、聞いたところによると、サリエリというのはイタリアでは国を代表する有名な作曲家で、決して凡人だったというわけではないんだそうです。まあ、どうでもいいことなんですけど。 【しゃぼんだま】さん 10点(2003-11-03 15:11:26) |
62.天才の狂気と凡人の狂気。凡人である私はサリエリに感情移入しまくり(秀才も天才の前では凡人と同じ)。「何故、私じゃないのか?」と嘆く彼は、まさに凡人の代弁者。
「別に凡人でもいいじゃないか」という考えも一面では真理だが、「別に私が天才でもいいじゃないか」との考えも真理のはず。天才には歯が立たず、しかし凡人として甘んじるには中途半端に才能が与えられてしまった苦痛。天才の天才性を理解できるがゆえの苦悩。凡人として埋もれてしまっても世界の損失にならない程度の才能。
凡人として生きて行くには、その苦悩を受け入れるか、始めからその苦悩も感じないほどに凡庸であるかのどちらかしかない。
「天才」との相関から、己の姿や生き様を考えさせられる傑作。
また長編ながらミュージカルと違って、オペラなどの演奏シーンもしつこくならない程度の時間配分にされていたりと、娯楽性を考慮し、万人に受け入れられる作品に仕上げられている事に感心する。 【FSS】さん [ビデオ(字幕)] 10点(2003-10-29 20:22:34) |
61.これはクラシック音楽や芸術がどうのこうのといった小難しい話ではなく最高に面白い人間ドラマなのだが、どうにも先に述べたような先入観がこの映画にはつきまとうのが残念。一時期、会う人全てにこの映画を薦めていたことがあったが、今では分かる人だけに分かればいいと思っている。生涯を通して見続けるであろう一本である。 |