79.《ネタバレ》 この話がまったくのフィクションということを考慮しても、文句なく素晴らしい作品。モーツァルト、サリエリ、神父の三人の対照がいっそう話を引き立てている。音楽を選ぶセンスも見事。レクイエム作曲のシーンはものすごい迫力。モーツァルト殺しの話を終えたときのサリエリの鼻笑い、そして「凡庸なるもののチャンピオン」という台詞が、哀しい。 【アイカワ】さん 10点(2004-02-22 10:45:56) |
78.これを観てからというもの天才と凡人の差を考えてしまう。 たまに奇行して天才気分を味わうことがある凡人です。(テレビ) 【zero828】さん 10点(2004-02-22 00:00:49) (笑:1票) |
77.《ネタバレ》 この映画には不思議な魅力を感じてしまってしかたがない。故・淀川氏が「こわいねぇ~。こわいこわい映画ねぇ~。」と紹介していたのが印象的。音と映像が凄まじい。初めて見たころはサリエリのみっともなさを小バカにしたような気分でみていたが、何度も見ている内にいとおしい人に思えてきてしまった。彼はとてつもなく惨めな余生を送っているようで、自分だけが理解できる何かを見極めた事でささやかな満足感を感じているのかもしれない…と、いいな。と、少し思った。 【HAR】さん 10点(2004-02-09 18:24:00) |
76.サリエリに感情移入しモーツァルトの無邪気な行動がしゃくにさわる、というところからどんどん映画にのめり込んでいきました。モーツァルトの音楽がふんだんに使われているのがうれしい。サントラ買いました。 【nzn】さん 10点(2004-01-23 11:39:22) |
75.モーツァルトのキャラはすごいよ、と先に言われて見ました。確かにすごかった・・・笑 サリエリの嫉妬する気持ち、嫉妬しながらもその才能に惹かれていってしまう気持ちは、ものすごい凡人の私でも凄くよくわかりました。 【めめこ】さん 10点(2004-01-16 23:55:28) |
74.嫉妬という人間の汚い部分を、美しい美術と荘厳な音楽の中に表現した秀作だと思う。見終わった後には、いつも考えさせられる... 【fragile】さん 10点(2004-01-08 22:04:23) |
73.《ネタバレ》 モーツァルトをストレートに主役として見せるのではなく、サリエリの回想を中心として「天才」を我々と同じ凡人の目から見せることによってサリエリに感情移入することが出来る。作品としては非常に秀逸。内容・音楽とも印象深い。3時間を全く長く感じさせない。是非人に薦めたい作品の1つである。 【ワトソン君】さん 10点(2004-01-07 21:38:44) |
72.濃厚な映画だと思います。圧倒されます。キャラクターがみんな深いからってのが大きいかな。深くて濃厚なのはキャラクターだけじゃないけど…。まあ兎に角、キャストが良い。この映画は、いろんな意味で完璧だと思います。 【M・M】さん 10点(2004-01-06 20:59:39) |
71.自分は、モーツァルトが好きでこの映画を見ました。 でも、この映画はモーツァルトが描かれてると言うよりも天才と凡人が描かれていて、自分は凡人であるサリエリにどんどんと引き込まれていった。 友達に、見せたらモーツァルトの笑い方がむかつくと言ってたが。。 僕は、あそこまでの笑い方をしなければ僕の中でのモーツァルトのイメージ破壊されなかったし、あの笑い声はサリエリの心が聴き取ったモーツァルトの声だと思う。 最後のシーンの言葉が印象深く。とても考えさせられます。 【NAYU】さん 10点(2003-12-28 00:17:27) (良:1票) |
70.《ネタバレ》 ここのレビューを見てなかったら辿りつけなかったと思う作品、感謝。傍からみればサリエリの方がいい人生おくっているように見える感じ。でも彼的には死んでもなお、輝き続けるアマデウスに苦しめられ、地獄の様な人生だったのかなぁと。理解出来てしまう才能も大変 【マキーナ】さん 10点(2003-12-14 23:01:22) |
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69.自分を凡人だと気づかされる残酷さ。超えられない壁。神は私よりもあの男を愛した。天才と競う境遇に在りながら、社会的名声は自分が上。「嫉妬」という一言では割り切れない、複雑な内面の声をよく表現したエイブラハムに10点。 |
68.《ネタバレ》 これまで見た映画の中で私のベスト3に入ります。天才音楽家の頭の中ってこういうふうになってるんだぁと感心した。考えて作るのではなく、彼の頭の中ではすでにすべてがあって、それを発するだけなのだ。夏目漱石の「夢十夜」(だったかな?)の中で天才的彫刻家は木像を作るのではなく、木の中に埋まっている像を掘り出すようなものだというような表現があった。たぶんアマデウスのような天才も同じなんだと思う。サリエリは彼の才能を敬い、また嫉妬したけれど、その才能を聞き分けることのできる耳を神からさずかったことにも苦しんだ。思うに当時アマデウスの才能をきちんと評価できていなかった人が多い中で、サリエリは聞き分ける才能をもっていたのだから、彼もある意味での天才だと思うんだけど。本人はそれを良しとしなかったわけよね。 【yukaori】さん 10点(2003-12-08 20:20:13) |
67.10代だった私は、某ピアノ・コンクールにてモーツァルトを弾くため、部活を辞め友達との遊びも控え、一日数時間ピアノに向かう日々を過ごしていた。彼のピアノ曲は、天真爛漫でとろけそうな旋律が予定調和的に上昇下降する一方で、作曲者自身が即興演奏中に突発的に感じたのであろう孤独や悲しみがさり気ない転調やカデンツの中に織り込まれていて、テクニック以上にその表現に泣かされた。作曲家の中には、楽譜の最初に「これこれこんな感じで弾くように」と指示を一言付す人も多いのだが、このモーツァルト氏の原典譜にそんなものはない。よって、分かりたいのに分からない。欲求不満。辛かった。この映画を観たあと「なーんだ、こんなおバカな若僧がイキがって作ってた曲だったのか」と妙に気が楽になったと同時に、「この私ですら理解することの叶わなかった天才を、お前などに分かられてたまるか!」とお怒りになるサリエリ先生の顔が浮かんで来て、結局また辛かった。罪な奴、モーツァルト。思えばこの映画も随分と罪作りである。 【中山家】さん 10点(2003-12-05 04:43:11) (良:1票) |
66.これだけ長時間の作品であるのに、無駄なシーンは一切無く、決して長いと感じさせない。いつの時代でも変わらない人間の内面感情に焦点が当てられ、美しい映像と共に見る者を魅了する。そして、モーツァルトの才能に羨み、嫉妬してしまう哀れなサリエリに共感を覚えてしまった。 【与太郎】さん 10点(2003-11-29 23:24:27) |
65.神に見捨てられた男・サリエリと、その歪められた羨望の的であるモーツァルト。栄光と挫折、欲望と愛情、音楽史上最大の謎と言われているモーツァルトの不可解な最後を描いた80年代の最高傑作。「神よ、私がモーツァルトを殺した」・・・衝撃の告白から始まる息をもつかせぬ160分間で、天才の名を意のままにしたモーツァルトの華麗なる半生と、芸術に理解のない父親の下で音楽への情熱をくすぶらせた少年サリエリの努力に次ぐ努力、名声への渇望を対比させ、やがて物語は運命の復讐劇へと突き進んで行く。凡人として生まれながら身に余る夢を抱いてしまったサリエリの苦悩は、世の中の圧倒的多数を占める我々凡人の心を掴んで離さない。「カッコーの巣の上で」と並んで、ミロス・フォアマンの名を映画史上に永久に刻みつけた傑作である。 【anemone】さん 10点(2003-11-29 23:19:27) |
64.最高でしょ。”創造の才能と人間性は必ずしも一致しない”っていうのも見事に描かれてるし、なんといっても音楽が素晴らしい!!少しでもその心得のある人は見るべし。 |
63.高校時代、休講を連発していた音楽の先生が珍しく3週連続して授業を行い、見せてくれた作品。当時はモーツアルトの奇行にしか目がいかず、ピンとこなかったが、大人になってから再観賞し言葉を失った。天才に敵わない秀才の苦悩。そうか、俺も罪作りな男だったわけか。小学校時代俺に一度も相撲でかなわなかったYクン。今更ながら謝るよ。キミもなかなか強かったよ・・・。 【恭人】さん 10点(2003-11-21 13:16:44) |
62.傑作ってこういう映画のためにある言葉。何度見ても飽きずに引き込まれます。音楽は天才的なのに性格は幼児並みのモーツァルトに嫉妬するサリエリ。冷静そうに装いながらも心の中はその神の不条理に怒り狂わんばかり、エイブラハムも良かったけど、トム・ハルスのモーツァルトも実に良かった。頭の中で音楽が「書いて、書いて」と鳴り響き、音符が飛び回るという天才作曲家の姿を見せてくれた。脚本、演出、俳優、音楽とどれも素晴らしい! 【キリコ】さん 10点(2003-11-17 20:14:47) |
61.サリエリはモーツアルトの音楽を愛していた。父親からの影響についても、気付いていた訳であるから、彼の言動が人間性の下劣さからきているものでないのはなく、モーツアルトも複雑な事情や背景を持つ青年であることには勿論気付いていたはず。そんな彼から生まれた音楽を愛し、認めていたサリエリが心底彼を憎んでいたとは考えがたい。むしろ、モーツアルトという人間自体にも少しづつ理解を示し始めていたのでなかろうか。しかし、憧憬に比例する嫉妬の炎と愛に比例する狂気は抑えきれず・・・。初めてモーツアルトという自分が憧れ、愛し続けてきた才能にじかに触れ、彼を理解できた最初の時が、彼との最後の時になってしまった。もはや、モーツアルトを殺そうと思って作曲させていたのではなく、その才能に触れた喜びで、サリエリ自身夢中になってしまったのではなかろうか。サリエリはモーツアルトを愛していたのだと信じたい。 【犬】さん 10点(2003-11-11 00:52:16) |
60.いい映画を観た!という一種の達成感(?)みたいな感じを味わえる映画だとおもいます。決して暗い映画ではないのに、いろいろ考えさせられました。こういう人の内面のドロドロみたいなの大好きなんです。自分も、才能云々で悩んだ時期があったので(若かったなあ)心にくるものがありました。衣装とか、小道具とかも、すごく豪華ですごいし、主人公二人の演技もよかったです。もちろん音楽も。ただ、聞いたところによると、サリエリというのはイタリアでは国を代表する有名な作曲家で、決して凡人だったというわけではないんだそうです。まあ、どうでもいいことなんですけど。 【しゃぼんだま】さん 10点(2003-11-03 15:11:26) |