6.まだ好き放題やってた頃のサム・ライミの悪ノリが炸裂する映画です。冒頭のシーンから悪ふざけの固まりで、「武器を捨てろ」と言われて素直に従うのはいいんですけど、銃だけでなくヌンチャクやアイアンクロウが転がってるのに注目。義足がマシンガンになってるアイデアもナイスですが、その義足の男がマシンガンを撃つ時には片足でピョンピョンしてるのもいいですね。そして話題のピンクの象はもちろんのこと、敵を落とし入れるべく、デュランに化けて悪さをするダークマンの姿も最高です。コンビニ強盗をして、防犯カメラをにらみつけながら「俺の名前はデュランだ」。化けてる最中に本人と出会ってしまうあたりも大爆笑でした。その時のダブルデュランの表情や、困惑する手下のリアクションが最高なんですよ。こんな感じでのびのびとやってたサム・ライミですけど、「キャプテン・スーパーマーケット」を頂点に悪ふざけに疲れたのか、その後は大人の仕事をしてますね。「ダークマン」のファンとしては、それまでいっしょにふざけてた友達が、受験勉強で遊べなくなったようなさみしさがあります。 【ザ・チャンバラ】さん 8点(2004-07-08 19:16:21) (良:4票) |
5.《ネタバレ》 サム・ライミのダークヒロー物。一言で言ってしまうと、上手い!と思いました。上映時間は95分とコンパクトだし、アクションシーンやサスペンスシーンではきっちりハラハラさせてくれる。復讐劇ということで敵がトコトン屑として描かれているのもグッド。サム・ライミらしい若干とぼけたシーンも個人的には、まぁ嫌いじゃないです。B級映画の枠で最高のパフォーマンスをしていると思いましたね。何よりキモはダークマンの設定でしょう。スパイダーマンといいサム・ライミは心に陰りがあるヒーローを描くのが抜群に上手いと思う。 お互い愛し合っているのに一緒になれない抒情的なラストも良いですねぇ、マントを翻して去っていくダークマンが格好良かった。 【民朗】さん [DVD(字幕)] 8点(2010-12-26 01:09:31) (良:2票) |
4.アメコミモノでも上位の面白さ。それでいてライミらしさも良い、ライミの代表作の一つと言っていいでしょう。歪んだ人間が多く出るのも良い。リーアムニーソンの演技はこの世界にGOOD。 【カズゥー柔術】さん 8点(2003-11-04 01:09:16) (良:1票) |
《改行表示》 3.《ネタバレ》 漫画オタクライミ監督が撮った、コミック原作でないにも関わらずどこまでもアメコミ調のアクション・ホラー…SF? とにかく、設定がよくあるコミックヒーローのようなものですが、オタク監督である彼の事ですから、一癖も二癖もあります。 感情が爆発したときの演出はコミックを彷彿とさせるものですし、内容的には何方かも指摘されていましたがオペラ座の怪人、またはファントム・オブ・パラダイス(そして個人的にはフランケンシュタインの要素も少し加わっているのではないかと思います)と云った往年の作品にもオマージュが捧げられているように思えます。 また、元々心に葛藤を持った人物を描くのが上手い人ですから、そうした事も手伝って、笑いから狂気、または悲愴への転換がとても上手いです。 ま、B級であることには変わりないんですが、実はアクションが結構派手だったり、独特な世界観だったりと、近年彼が監督したスパイダーマンとはまた一味違う良さを放っています。 敢えて言うなら、死霊のはらわた至上主義者な自分としては、こっちの方が好みなんですが。 【クリムゾン・キング】さん [DVD(字幕)] 8点(2003-05-07 20:34:05) (良:1票) |
2.好き。 |
1.リーアム・ニーソンは良い俳優なんだけど、この役だけは似合わないような。って言うか、「シンドラーのリスト」以来、大御所だと思って見てしまう所為でしょうか? 公開当時の宣伝では、ダークマンになったことで超人的な能力を身に付け・・・って、“ダークマン解剖書”なるものが紙面に載っていましたが、そこからしてもその正体=(イコール)リーアム・ニーソンってちょっと想像できませんでした。作品的にはスケールは小さいし、あまりにアメリカンコミック的でオーソドックス過ぎますが、個人的には面白かったです。 【イマジン】さん 8点(2001-04-25 12:08:06) (良:1票) |