4.《ネタバレ》 原作マンガは未読だが、マンガが元なだけに、「内心の声」や場面展開などがマンガ的画作りになっているのは「のだめ」と共通のノリであり、日本人には心地よいリズムだ。古代ローマの登場人物(皇帝など)に「顔の濃い」日本人俳優を配し日本語をしゃべらせるなど、演劇のような表現がユニーク。ルシウス役の阿部寛の大まじめなボケぶりと、要所要所でぶち込まれる小ネタの数々に久しぶりに家族で声をあげて笑えた映画だった。古代ローマ人が現代の日本にタイムスリップするというだけでも面白そうなプロットが成り立ちそうだが、「風呂」という共通の文化を軸にした設定の妙が前半の軽快な滑稽さに期待どおり生かされている。後半の歴史劇展開での失速加減は他の方の指摘どおりだが、イタリア・チネチッタのオープンセットでの大がかりなロケや大人数の現地エキストラを起用するなど、この辺を安っぽいCG処理でごまかさなかったことは多いに評価できるし、家族や友人と安心して笑って楽しめる日本映画として十分及第点をつけられる。 【田吾作】さん [ブルーレイ(邦画)] 7点(2012-11-19 12:11:31) (良:3票) |
3.《ネタバレ》 うん、面白かった。 原作の魅力がつまった前半が実写にしては良くできてて笑える。 上戸彩が活躍する後半がちょっとだれるが、上演時間も長くないので一気に見られる。 もちろん阿部寛は文句なく適役なんだが、田舎っぽいけど憎めない日本人の描かれ方もなかなかどうして良い味を出していると思うのだ。 【mhiro】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2019-04-05 20:49:17) (良:2票) |
2.《ネタバレ》 前半はかなり笑えて面白い、現代の技術に対する反応が面白いし、阿部寛の演技も最高だ。あとは、なんと言っても平たい顔族のおじいちゃん達だ。この人達が味のある演技でいい感じに笑わせてくれた。後半、ローマに上戸彩達が行ってから映画の勢いが減速してしまうとともに前半にあった笑いがなくなってしまうのがなんとも。ただ、上戸彩がいろんな意味で魅力的だったのは良かった。 【スワローマン】さん [地上波(邦画)] 7点(2013-04-20 23:40:52) (良:1票) |
1.《ネタバレ》 原作未読。 現代の日本の風呂に驚くさまは面白かった。何よりいいなと感じたのは、彼が持ち帰ったのは技術の部分ではなく、文化の部分が多かったことだ。シャワーなんかの例外もあるが、その殆どは日本のお風呂文化そのものだ。籐カゴなんかとても懐かしい。あれを使うなら、見張る人=番台のおばさんも必要になるな、なんて考えた。思えば、番台にはそういう役目もあったのだと想い出す。
この物語で不思議だと思うこと、というか不満な点は、お風呂讃歌とも言うべきローマ側物語と、現代側の物語が符合していないという点だ。上戸彩は、温泉旅館を継ぐ方向で、お風呂の良さを見出して欲しかったと思う。あくまでお風呂を主役として、一貫したコメディの空気感で後半戦と結末を作れば、もっと楽しい映画となったのではないか。変にシリアスな部分は要らない。 【Tolbie】さん [DVD(邦画)] 7点(2012-11-23 03:12:07) (良:1票) |