タッカーとデイル 史上最悪にツイてないヤツらの投票された口コミです。

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タッカーとデイル 史上最悪にツイてないヤツら

[タッカートデイル シジョウサイアクニツイテナイヤツラ]
Tucker and Dale vs Evil
2010年カナダ上映時間:88分
平均点:6.68 / 10(Review 34人) (点数分布表示)
公開開始日(2012-02-11)
ホラーコメディ
新規登録(2012-06-03)【3737】さん
タイトル情報更新(2020-04-26)【目隠シスト】さん
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監督イーライ・クレイグ
キャストタイラー・ラビーン(男優)デイル
アラン・テュディック(男優)タッカー
カトリーナ・ボウデン(女優)アリソン
シャーラン・シモンズ(女優)クロエ
あらすじ
気の合う二人のタッカーとデイルは、長年の夢だった別荘を手に入れ、建物の修理でもしながらのんびり過ごそうと休暇を取る。ところが、行先を同じくする大学生グループから不気味がられ、挙句の果てには凶悪な殺人鬼と思われてしまう。更には、誤って池に落ちた女子学生を助けて別荘に連れ帰ったことを誘拐と誤解されて事態は悪化し、次々と陰惨な悲劇が続くことに…。誤解は解けるのか?それとも??
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【口コミ・感想】

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1
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7.《ネタバレ》  イーライ・クレイグ監督のデビュー作にして、現在僅か二本しかない監督作の内の一本。

 本当、こう書いていて自分でも「何故?」と戸惑っちゃうくらいですね。
 これだけ面白い映画でデビューを飾った監督さんが、七年後に発表した「リトルデビル」(2017年)を除いては殆ど仕事していないだなんて、全くもって不思議。
 名優サリー・フィールドの息子さんだし、経済的にも余裕があって、無理して働く必要は無いって事なのかも知れませんが……
 自分としては「もっと色んな映画を撮って欲しいなぁ」って、切実に思っちゃいます。

 で、この度、感想を書くに当たって久々に観賞したのですが、初見の衝撃を抜きにしても、やっぱり面白かったですね。
 スラッシャー映画をパロった内容なんだけど、既存のスラッシャー映画を馬鹿にして笑いを取るような真似はせず、むしろ愛情を感じる作りになっているのが、実に嬉しい。
 例えば、タッカーがチェーンソーを振り回す場面は「悪魔のいけにえ」(1974年)が元ネタだろうなと思えるし、唯一生き残った女性を殺人鬼が妊娠させるというのは「罰ゲーム」(2006年)が元ネタだったりするのかなぁと思えるしで、古今東西、メジャーからマイナーまで幅広く色んな品を研究して作ったのが窺えるんですよね。
 作り側と観客側とで「オタク心の共有」「仲間意識」のようなものを感じられて、観ていて楽しかったです。

 残酷な場面も多いはずなのに「よそ見して走ってたせいで串刺しになる男」にも「ウッドチッパーに自分から飛び込む男」にも、思わず笑っちゃうようなユーモアを感じられて、不愉快にはならないというバランスに作ってある点も凄い。
 本作は「色んなスラッシャー映画を観ている人」ほど楽しめるように作られている訳ですが「殆どスラッシャー映画を観た事が無い人」が観ても、意外と楽しめるんじゃないかなぁ……って思えるくらい、その辺りの配慮が上手かったです。

 本来なら主人公になってもおかしくない「キャンプにやってきた学生達のリーダー格」であるチャドが、殺人鬼に変貌するという捻った脚本なのに、裏切られた感じがしない点も良いですね。
 序盤から「田舎者を見下す」「ヒロインに無理やり言い寄る」などの場面を描いておき、チャドが「嫌な奴」である事を匂わせておいたからこそ、急展開になっても納得出来た訳で、本当に丁寧な作り。

 冒頭の「殺人鬼が暴れる後日談」にて、火傷したチャドの顔を見せておき、別荘が焼け落ちてチャドが火傷した場面にて(あぁ、あの殺人鬼はコイツだったのか……)と観客に覚らせる構成なのも、上手かったと思います。
 彼の父親も武器を投げて獲物を仕留めるスタイルだった為、作中にてやたらと「チャドが武器を投げる場面」が挟まれていた事も、正体判明シーンへの、良い繋ぎになっていたんじゃないかと。

 そんな殺人鬼側の描写だけでなく、主人公となる二人組「タッカーとデイル」の描き方も、凄く良かったですね。
 巨大な鎌を持ったままで女の子に話し掛け、怯えさせちゃう場面とか「見た目は怖いけど、中身は純朴」と、観客に納得させる力がある。
 「駄目男なデイルを、タッカーが色々フォローしてあげている」という二人の関係性を描いておいた上で、タッカーがデイルに「お前は本当は凄い奴なんだ」と諭し、奮起させる展開に繋げるのも上手かったです。
 ボーリング場にて、デイルの知人であるB.J.も美女とトラブルを起こしてしまい(デイルみたいに、これがキッカケで彼女と結ばれるのでは?)と予感させて終わる辺りも、良い〆方でしたね。

・「聞いたことは全部覚えちまう」というデイルの特技が「お茶の成分で急性アレルギーを引き起こさせる」くらいの使われ方しかしなかったのは残念。
・チャドというキャラクターが「蛙の子は蛙」「殺人鬼の子は殺人鬼」というメッセージ性を秘めているように思える辺りは、観ていて居心地悪い。

 といった感じに、気になる点もあるにはありましたが……まぁ、この辺りを突っつくのは「不満」「文句」というより「贅沢な要求」って感じですね。

 そんな本作が「殺人鬼の子は殺人鬼」という形で終わってしまった事は、監督の次回作「リトルデビル」にて「たとえ父親が誰であれ、人はなりたい自分になれる」というテーマを扱っている事と、無関係ではないのかも知れません。
 興味がおありの方は、是非「リトルデビル」も観賞して、その辺りについても確かめて欲しいものです。
ゆきさん [DVD(字幕)] 7点(2019-10-01 18:50:50)(良:2票)
6.《ネタバレ》 何だか口煩いおねーさんと同行のカメラマンが事件現場に潜んでいた謎の男にアッサリ片付けられてしまう。そして、その3日前…という語り出しと、本編突入後にいきなり死亡フラグ乱立の悪ノリ大学生グループのクルマが、脇から突然現れた不気味な男たちが乗るピックアップに抜かれて行くあたりの雰囲気は「これってコメディ?」という感じ。

ところが直後には、実は不気味に見えた二人は良い人オーラ大放出の凸凹コンビで、学生グループのリーダー格の方が実はアブナイっぽいというあたりを早々に種明かし。

基本コメディなんですから、この種明かしタイミングは正解だと思います。コミュニケーションの不成立から誤解が誤解を生むことの恐さという結構真面目な軸を中心に据えて、次から次へと誤解と先入観の深みにハマって、あるいは自らの自発的行動ではないままに無意味に死んでいく若者たちをブラックユーモアを添えて描いていく。

何にしても命の扱いが軽い。いくらなんでも可哀そうと思えなくもない死に方も続出。ところが観ていてそのあたりに違和感を感じない、と言うか普通に笑えてしまう。学生グループには感情移入出来ないからですね。と言うか、逆に主人公側に思いっ切り感情移入してしまうからかも知れないです。

ハッピーエンドもいいですね。普通に考えたら二人がアッサリ無罪放免になる訳ないし、アリーの抱えたトラウマは尋常じゃないはず。更にはチャド生きてるし。でも、そんなもの全部お構いなしにハッピーエンド。あくまでもこれはコメディ。ホラーじゃありませんから、という〆ですね。

ちなみに邦題の副題。「史上最悪の〇〇」みたいな定型パターンってありますけど、この作品の場合には特に必要ないような気が…。確かにツイてないと言われればツイてないのですが、ツイてないが故の展開でもないような気がします。
タコ太(ぺいぺい)さん [インターネット(字幕)] 8点(2022-08-03 00:37:34)(良:1票)
5.《ネタバレ》 なるほど。殺人鬼のいない大量殺人。お互いを恐れ、コミュニケーション不全に陥り、どんどん事態が悪化していく。本作はコメディ的な演出が施されていましたが、シリアス演出でもとても居心地の悪いエンターテイメントになり得たんじゃないでしょうか。コーエン兄弟あたりに監督をやってもらったりして。あいや、この手のコメディなら邦画の方がいいような気がするんだ。お互いのやり取りのすれ違いが、翻訳だとうまく伝わってきてないような気がするんですよね。アンジャッシュのコントを知っている我々でもありますし。
なたねさん [インターネット(字幕)] 6点(2021-08-10 20:47:47)(良:1票)
4.《ネタバレ》 ホラー映画をたくさん見てるほど楽しめる映画。最高に面白くて笑いまくったけど、タッカーが指切られたりするシリアスなのは悲惨な大学生とほのぼのおっさんたちとの対比による面白さが弱くなるので必要なかったかな。
映画大好きっ子さん [インターネット(字幕)] 9点(2021-06-19 22:22:19)(良:1票)
3.《ネタバレ》 ジャンル”あるある”を逆手にとったパロディ映画は時々目にしますが、『殺人鬼もの』をコメディに、いやラブコメディに仕立て上げるとは、この切り口は新鮮でした。スプラッターホラーお約束の醜男に、お馴染みチェーンソー振り回し。なるほど殺人鬼のディテールをそういう流れで再現しますか。よく考えますな。でも本当に凄いのは、人が死にまくるのにきちんと笑えること。クダラナイのもテクニックのうちと。もちろん、コメディの肝は人物造形。主役2人は絶品の愛されキャラで、感情移入しまくりでした。ホント、人は見た目で判断してはいけませんね(でも悪そうな人は大体悪人なんですよ)。風体はまさに猟奇殺人鬼のそれ。なのに中身は善人、しかも友情に厚いというギャップに萌え、好意と善意が悪い方にしか転ばぬ運の悪さに身悶えしながら観入りました。ですから、溜まりに溜まったアンラッキーの負債をチャラにするラストの多幸感たるや、もう!全非モテ男、感涙必至なのであります(ただし、『果報は寝て待て』な解釈はご法度。デイルは、優れた人間性が正当に評価されたのです。知性も高いですし。原石は磨いて宝石に。市場に出されて、初めて価値がつくという教訓です)。危うく10点を献上するところでした。もうホント大好きです。ただ、肯定前提で注文をつけさせてもらうなら、敵役の大学生がちょっと可哀想でね。彼に殺人鬼の血筋をあてがうのは筋悪。無理して悪者に仕立てなくても、このお話は成立したと思うのです。徹頭徹尾、大学生たちの思い込みと勘違いだけで物語を組み立ててくれたら最高でした。さて、これだけのナイスキャラを一作で終わらせるのは勿体ないような。続編は、セラピスト志望のヒロインも含めて、殺人鬼ファミリーもので如何でしょうか。
目隠シストさん [インターネット(字幕)] 9点(2020-04-25 11:49:17)(良:1票)
2.最初に出てくる大学生グループが主役と見せかけて、途中で出てくるモブキャラのおじさん二人組が実は主役という意外性。
この映画はおそらく先入観に捕らわれる事の危険性を説いているに違いない。
いくら見た目が怪しいからといって、殺人鬼と勘違いしたら大変な事になった話。

とにかく、面白いように人が死ぬ(笑)

グロいんだけど何故か笑っちゃう。すれ違いコメディ×スラッシャーホラー。
特に笑えたのが、タッカーがチェーンソーを振り回しながら蜂から逃げるシーン。「悪魔のいけにえ」もびっくりの戦慄(笑)
チェーンソー好きには特に勧めたい作品。
ヴレアさん [インターネット(字幕)] 8点(2019-10-03 07:31:37)(良:1票)
1.《ネタバレ》 爆笑系コメディホラーという予備知識を持って観た自分としては こんなもんかなってくらいの中笑い。
しかし、何の予備知識も与えてなく一緒に観始めた嫁のほうに限っては大爆笑。観終えてからも 時たま思い出し笑いなんぞしちゃって さぞご機嫌。
勝手に死んでく大学生。
ばっかじゃないのと笑える事うけあいですが、まあ、確かにおかしいっちゃおかしいんだが、
もっといろいろと凝った死に方見せて欲しかったかなってところが素直な感想。
そう考えると分野こそ微妙に違えどファイナル・ディスティネーションってあれ流石なんだよな~って思えてしまった。比べてしまっちゃ申し訳ないけども。
3737さん [DVD(字幕)] 7点(2012-06-03 19:31:10)(良:1票)
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【点数情報】

Review人数 34人
平均点数 6.68点
000.00%
100.00%
200.00%
312.94%
400.00%
538.82%
6926.47%
71544.12%
8411.76%
925.88%
1000.00%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 5.00点 Review1人
2 ストーリー評価 Review0人
3 鑑賞後の後味 Review0人
4 音楽評価 Review0人
5 感泣評価 Review0人

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