《改行表示》 4.《ネタバレ》 TVアニメーションは未見。 執行時に「検閲を執行する」って宣言しているのに、違憲の判断が出ない司法や、目的と正反対の看板を掲げた法案が、シレっと国会を通過してしまうのが、何ともありそうで怖い。 そのほかにも、日本の政府が外圧に弱いとか、なかなか風刺的な部分はあるが、なかでも劇中の作家含め多くの国民の「自分にかかわってくるまでは無関心」という部分や、「この国の人間は大きな風が吹くと、皆そちらを向く」は、周辺諸国との状況に乗じるように、怪しげな連中が台頭しそうな今の状況を考えると、リアルに危惧を感じる話だ。 それにしても本を検閲・差し止め没収するための組織が、突撃銃で武装しているというのは、思い切った設定だ。とういか、そこの所がよく分からない。日野のナントカって昔の事件の描写が出てきたが、図書館・本屋に並んでしまってから購入者を襲っても、もう遅くないだろうか? 新刊本は出版前に、既刊本は確かに図書館・古本屋などでトラブルになるだろうが、銃が必要なんだろうか? そういう状態に至るまでの、図書隊と良化委員会の攻防が地味そうだけど面白そうだと思うのだが、きっと前段階のTVアニメ版で描かれているんだろう。 【Tolbie】さん [DVD(邦画)] 7点(2013-04-05 17:31:43) (良:2票) |
3.《ネタバレ》 私は歴史が好きである。この映画の原作は未読であるが、かなり歴史を知っている作者であると思った。突飛おしもないストーリーに思えるかもしれないが、現実はすごく有り得る話だ。今だって、秘密保護法案を通し、安保法案を勝手に決めた。報道機関は統制され、真実が伝えられない。田舎の友人はシールズを知らなかった。新聞もテレビのニュースも見ているのにだ。確かに、テレビでは取り上げられていない。一番の原因は無関心だ。私も沢山の人(50人ほど)に「投票しよう」といってもたった1人だけ投票にいってくれた。もちろん何処に投票しようとはいわない。しかし、みんなひどい無関心だ。歴史的には、私達は文化大革命を研究するべきだ。何人の国民(中国人)がなくなったのか。日本だって、戦前何人の人が赤といわれて、投獄され亡くなったことか。格差が広かっているのに、貧乏人が今の政権に投票する。これだけ若者が虐げられているのに若者は投票にいかない。地方が疲弊し、TPPで地方が壊滅的ダメージを受けるのに、今の政権は地方で強い。他国では大学まで無料で学ぶことができるのに、少子化の日本では高い塾と高い授業料がまっている。まるで封建社会みたいだ。これも民主主義を知らないからだ。金持ちの一票と貧乏人の一票が同じ価値があるのに、投票にいかない。ばかにつける薬はない。 【matan】さん [ビデオ(邦画)] 7点(2016-04-13 20:39:01) (良:1票) |
2.《ネタバレ》 原作は全部読んでいたので、その流れでTVアニメも観ました。TVが中途半端に終わったのは、最後のエピソードを映画にするためだったのですね。ただ、この映画だけを観た人には良く分からない話だと思います。表現の自由を守るために検閲と戦う組織が図書館に帰属していて、しかも銃器の使用が許されるという世界観。誰に言わせても突飛な設定ですが、基本はラブコメです。主人公のお姉さんが純情な熱血バカで、そのバカっぷりが楽しいのですが、本作は比較的マジメなシーンが続くためにバカがあまり活かされません。妙にしおらしい主人公像ばかりが目につきました。まぁ、原作の通りなので特に不満も無いのですが、初見の方にはあまり楽しめる内容ではないと思います。さて、実写版はどんな具合か楽しみです。 【アンドレ・タカシ】さん [CS・衛星(邦画)] 5点(2013-05-07 01:12:39) (良:1票) |
1.《ネタバレ》 同時期に公開している同じProduction I.G.による『BLOOD-C』と同様、脚本に難アリ。どちらも過剰に画とセリフと音楽によって状況を説明し続けるクセに、基本となる世界そのものの説明はまるで欠落していて一見さんには意味不明という状態。著作物に対する検閲と武装する程の組織的対立の背景、それにラノベ的「うふふあはは」なラブストーリーが乗っかる違和感、少なくともこの映画一本ではそこを上手く伝えようとする意識が全く働いていないように思えます。更に物語がちっとも面白くは思えず。全編の7割以上がひたすら説明って感じで、やっと物語が動き出したかと思えば別にオリジナルな面白さを見せる事もなく。地下鉄に飛び乗るとか車で逃亡するとか、よく見るようなネタを反復した上で主人公の取った捨身の行動の無意味さっぷりったら。あんな状態を「良くやった」は無いでしょ。結果的にたまたま他者によって救われただけだし。現都知事のアホっぷりを予見したかのような原作には時代を読む力があったのかもしれませんが、じゃあ映画は表現の自由の危機に対して矢を放てるような力を持った作品かと言うと残念ながら・・・。そこはまず作品世界をハッキリと刻み込んだ上でないと。映画って小説やテレビアニメとはまた別メディアですから、映画は映画としてキチンと仕切ってないのは志が低いとしか言えません。それにしてもラストのところのシーツ越しの映像、あれはシーツ越しのみでいいのに何故わざわざ間にアップのカットを入れましたかね? 映像でそんな事まで説明しなくちゃいけないんですかねぇ? 【あにやん🌈】さん [映画館(邦画)] 5点(2012-07-06 21:13:38) (良:1票) |