《改行表示》 4.《ネタバレ》 安いお子様ランチを食わされている感じ。器(役者のネームバリュー)とか盛り付け(CG)だけそれらしく見せているが、中身は甘ったるくて、物足りなくて、現実離れして、ガッカリ。 ただ唯一、いかにも日本的だと思うのは、合理的判断のできないリーダーが必要以上に評価されること。一時の感情で無謀な戦争に突っ走り、膨大な人命と田畑を犠牲にした上、結局は〝虎の子〟の姫まで奪われる。「勝った」と全員が浮かれていましたが、それによって得られたものは何一つありません。むしろ再建コストなどを考えれば、戦前より明らかにマイナスです。本来なら、こういう無能なリーダーこそ全責任を問われて処刑されるべきでしょう。 ところが、「人柄がいい」とか「庶民的」とかいう理由で人気を集め、全員が盲目的に熱狂して追従してしまう。ひとたび方向性が決まると、転がる石のように誰にもブレーキがかけられない。仮に冷静に降伏を提案する者がいれば、〝非国民〟と蔑まれたかもしれません。 それがいかに危険な状態かは、この一件から約350年後、すべての日本人が焼け野原の中で思い知ったはずです。俗に「反戦映画」という言い方がありますが、この映画はかなりの「好戦映画」でした。その意味では、コメディというよりホラーです。 【眉山】さん [CS・衛星(邦画)] 2点(2017-01-14 14:14:24) (良:3票) |
3.2分に1回くらいの割合で、明らかな現代語的言い回しが台詞にほいほい混じっている。この脚本は考証に出さないまま使ってしまったのでしょう。したがって、作品の根本軸が存在しないので、それに基づいて誰が何をやっても意味がありません。もっとも、言葉の問題を抜きにしても、このグダグダの脚本とダラダラの演出では、役者も技術陣も相当辛かったと思いますが。 【Olias】さん [CS・衛星(邦画)] 2点(2014-08-24 00:04:39) |
2.いくさ前はふざけた感じでも良いけど、刃を交えてからはもう少し真面目なものをみたかった。姫はキャスティングも演出も意味わかりません。 【紫電】さん [ブルーレイ(邦画)] 2点(2013-06-04 21:25:11) |
1.《ネタバレ》 本格時代劇を観に劇場まで行ったら大河ドラマを見せられた様な気分でした。もうオープニングからウンザリさせられます。懇切丁寧に豊臣秀吉の勢力拡大図をナレーション付きで説明してきますが、そんなもの無くても画面を見てりゃ話は分かるし上映時間を悪戯に長くするだけだと思うんですがね。それとも観客を歴史も知らない馬鹿扱いしているのか。主要な人物名にはご丁寧に字幕まで付ける始末。1時間のドラマなら一見さんが続きから見ても理解し易い様に字幕を付けるのも分からんではないですが映画でしちゃってる。ドラマのつもりで作ってるのでしょうか?役者のオーバーアクトも只々不快でした。エキストラも含めて全員が笑うシーンでは「ワッハッハ!」と笑い、どよめくシーンでは「どよよッ」とざわめいたり、この映画コントか!?まあこれは役者のせいじゃなく演技を注文してる監督のせいでしょうが。音楽の使い方もまるでセンスを感じない。曲りなりにも時代劇の癖にBGMがアコギのジャンジャカした曲だったり意味不明です。しかも特に流す必要のないような場面でも流れて正直うるさいだけ。序盤でこのザマですから、私は途中からおちゃらけコメディとしてテキトーに見ていたのですが、変にシリアスなシーンは必要以上にシリアスにしているところもムカつきます。コメディだったらそれに徹して欲しい。勿論、『戦火の馬』の様にシリアスとファンタジー、ヒューマンなどをごちゃ混ぜにして観客のテンションを乱高下させる映画もありますが、『戦火の馬』ではシリアスな部分は極限までシリアス、ヒューマンドラマの部分は極限まで感傷的に演出していました。しかも何より映像の美しさで魅せていた。この映画は全ての場面が半端なので単にフザケて映画を撮っているようにしか見えませんでした。テレビでごろ寝しながら見るには丁度いいヌルさなのかもしれませんが、映画館で二時間以上にらめっこするにはキツイ映画でした。 【民朗】さん [映画館(邦画)] 2点(2012-11-18 20:39:08) (良:1票)(笑:1票) |