9.《ネタバレ》 正直に言ってほとんど期待してなかったのだが、とにかく笑える映画で面白く、時間の経つのを忘れて最後まで見入ってしまった。堺雅人と香川照之の二人がいい味を出していて笑わせてくれる。とくに前半の二人が入れ替わったあとからがもう笑えて笑えて。中でも車の中での香苗(広末涼子)と記憶喪失になったコンドウ(香川照之)との「35歳」のやりとり、自分を桜井だと思っているコンドウが、本物の桜井(堺雅人)の前で桜井が書いた遺書を読み、「35歳にもなって仕事もしてなくてこんな汚い部屋に住んでいたら自殺もしたくなります。」と言うシーンは思わず大声で笑ってしまった。内田けんじ監督の映画は本作で初めて見たのだが、いちばん最初のシーンが香苗の唐突かつ突拍子もない結婚宣言というのが意表をついていて、この冒頭から映画を見ている人を引き込むのがうまいし、畳み掛けるような演出もよく、非常にテンポのいい娯楽作になっている。そしてなにより脚本が面白く、最近の邦画の話題作は原作モノが多い中で、オリジナルでこんなに面白いストーリーを書ける監督がいるんだと思うとなんだかとても安心できるし、やっぱり面白い作品を作るには脚本がいちばん大事ということを実感させられた。また、この映画には人生の入れ替わりというなにかメッセージ性のありそうなテーマながらそういうのが一切ないが、それが却って内田監督の潔さというものを感じる。本当に肩の力を抜いて気楽に楽しめて、素直に見て良かったと思える映画でとても気に入った。内田監督のほかの映画も見てみたい。 【イニシャルK】さん [DVD(邦画)] 8点(2014-12-25 18:34:10) (良:2票) |
8.良く練られた脚本を体現する香川、広末、堺のアンサンブルが見事。記憶を失くしても気質は失くしていないコンドウがアパートの一室をごみ溜めから整理整頓された居住空間として、購入した本をしっかり読み込む。ノートに記された文字に「自力で着実に生きる」強烈な意志を感じました。健康で努力家な彼と仕事熱心の彼女の顛末に心地良さを味わえました。二人の引き立て役であった桜井演じる堺雅人特有の腑抜け感もいい塩梅でした。 |
7.《ネタバレ》 ブラボ~。若干の間延びこそあるが、伏線の張り方や先の読めない展開は見事。プラス、この監督はほっこりさせてくるんだよなー。出世作「運命じゃない人」も練りに練られた構成の上手さの影で、実にホンワカするオチがあった。こちら「鍵泥棒」も愛すべき映画になっている。ちゃんと笑えて、ハッピーエンドに和む。人間味があるというか、血の通ったというか… 上手いだけで終わらせないところが好き。 【リーム555】さん [CS・衛星(邦画)] 8点(2015-04-02 18:35:17) (良:1票) |
6.各役者の演技が非常に良いし、先の読めないストーリーも非常に面白い。邦画でここまで面白いと感じたのは久し振りな気がする。 【もんでんどん】さん [地上波(吹替)] 8点(2014-02-22 17:07:58) (良:1票) |
5.《ネタバレ》 この映画の主役は香川照之ですね。広末涼子もこの映画ではとてもかわいらしく思えました。アフタースクールの常盤貴子他も含め、この監督さんは女優さんをきれいに撮ることのできる方ですね。 【pokobun】さん [DVD(邦画)] 8点(2013-08-16 20:51:20) (良:1票) |
4.《ネタバレ》 過去の作品ほどのひっくり返し技はありませんでしたが、同じことを繰り返しても仕方ないので、それはそれでよいのです。アフタースクールに続き今回も印象的だったのは、1つ1つの場面に妙に真剣なこだわりがあって、それが笑いを醸し出しているということ。例えば、今回では、人が入れ替わったら当たり前のように段々と部屋が綺麗になっているとか。それから今回は、全部を説明し切るのではなく、いくつかはわざと説明を止めて、気づくかどうかは見る側に任せるという手法も採っていますね。 【Olias】さん [映画館(邦画)] 8点(2013-07-23 02:01:15) (良:1票) |
3.《ネタバレ》 メイン3人は性格の違いこそあれ、いずれも「メモを取る事によって計画を立てる人間」だったりします。そのメモは設計図でありシノプシスでありプロットであり台本であり、つまりそれぞれが「そういう人を演じる事」を常に前提として生きている訳です。日頃から演技をして生きている3人が、更に違う人間の演技をするハメになるというのがこの映画のポイントで、そして見どころなんじゃないかな、って。誰だって多かれ少なかれ日常の中で自分を演じている訳で、でも、じゃあ演じる必要のある無しってどう判断すればいいんだろう?自分にとって大切な事はその演技の中と外とどちらに存在するんだろう?と。そんな日常の中の「人間としての演技」を面白おかしく拡大してヒネって見せてくれるこの映画、大変に楽しませてもらいました。記憶を無くした殺し屋、彼が模索する「自分」に対する違和感が生み出す笑いを香川照之が絶妙な演技で醸し出します。脚本上の仕掛けも上手く機能していてスキが無く。ただ、ちょっとヤクザ部分にザラついた感じがしてしまったのは荒川良々という、およそヤクザの親分には見えない人を起用したためでしょうか。逆に妙なリアリティが出てしまって、このお伽話の世界からややハミ出しているようにも思いました。あと、堺雅人は毎回困った笑顔だけで通っちゃう役柄ばかりですね。も少し幅は無いのかな? 何はともあれ見終わって素直にああ面白かったと思えたこの映画、脚本と、そして何と言っても香川照之の勝利ではありました。 【あにやん🌈】さん [映画館(邦画)] 8点(2012-09-28 23:39:14) (良:1票) |
《改行表示》 2.アフタースクールから4年。 遡ってみても WEEKEND BRUCE が2001年。運命じゃない人が2004年。アフタースクールが2008年。そして今回の鍵泥棒が2012年と。 3年から4年かけての1作というこのペース。その間、運命じゃない人やアフタースクールという大ヒット等ありながら、 それに浮かれることなく 慌てることなく じっくりと年月をかけて脚本練ってこられたところにすごい緻密さを感じますよね すごく好感持てます 内田けんじさん。 ところで、内田けんじさんって どんなお方なんだろう? 見た目どんななんだろう? ・・ って デビュー作の WEEKEND BRUCEで お顔拝見出来てたんですよね 普通にパンツ姿のはしたないカッコでご出演されてございます。 でも、今回、これ 明らかに主人公は堺雅人でいくって前提で脚本練られてませんか そんな気がいたします。 アフタースクールで彼を気に入っちゃってしまったのでしょうか そこんところはどうなんでしょう 今後もお抱え俳優としてコンビ続いていくのでしょうか どうなのでしょう そこんところなどなどと。その他、もっとキャスト起用についての談話だとか逸話だとかを拾ってみたいもんです。観終えた後にもいろんな余韻を楽しむことが出来ます。そんな感じです。そんなこんなで楽しゅうございましたよ 鍵泥棒。 あと、起用に関して 荒川ヨシヨシ君がすごくよかった。 いちいち顔でウケてしまった 昔カロリーメイトのCMに出ていた変な人。 【3737】さん [映画館(邦画)] 8点(2012-09-24 20:40:27) (良:1票) |
《改行表示》 1.《ネタバレ》 観る候補にしてなかったけど、直前に高評価だと知り、急遽こちらに変更しました、期待を裏切らず面白かったです。関係ないですが、個人的に最低なお客が2人も居てイラっとしました。声を出して笑うのは構わないが、パチパチ手を叩いて笑うのはやめれ!それと、突っ込みは声を出して言うな!心の中にしまっとけ!劇場はお前らの家じゃねぇ!市中引き回しの上打ち首獄門を申し渡す! 【追記】↑日本での話ですね、これは中国でも見かけませんでした、中国はマナーが悪いと思いましたが、そうではなくマナー悪いというよりも自由なんですフリーダムガンダムなんですよ。。。マナーの悪さを気にしているのは日本人の僕だけっぽかったw 【ないとれいん】さん [映画館(邦画)] 8点(2012-09-23 23:58:47) (笑:1票) |