9.クライマックス、シルベスター・スタローンの太い腕がナイフを地面に突き立てる。 その“腕の太さ”は、単純な筋肉の誇示ではなく、この映画俳優が長年に渡り培ってきた成功と苦労の象徴のように見えた。
満を持してこの映画を観た翌日の日曜日、実家にて庭作業をする父親を手伝った。自分自身が育った分、当然ながら父親は確実に歳をとっている。その父親の腕と、前日に見た老アクションスターの腕が、見た目的にも、意味合い的にも、何だか重なって見えた。 もちろん良いところばかりではないが、自分がこの“腕”によって育てられてきたことは紛れもない事実であり、感謝をしなければならない。 そして、「映画鑑賞」という人生経験においても、この映画に勢揃ったアクションスターたちの“太い腕”によって育てられたということは、たぶん間違いないことだと思う。
つまるところ、この映画が世界中のアクション映画ファンにとっての「夢」そのものであることは明らかだ。 そんな「夢」の実現、そして彼らがそれぞれに苦心して経てきた映画人生そのものに、まず感謝せずにはいられない。
もちろん「完璧」などという形容が相応しい映画ではない。ただ、敢えて言うならば、「完璧」ではないことが「完璧!」と断言できる。 スタローンとシュワルツェネッガーとウィリスが、見紛うことなくそろい踏み、惜しげもなく銃器をぶっ放す。 ヴァン・ダムが、代名詞のハイキックを見事に繰り出し、極悪非道を演じる。 ステイサムは、洗練された格闘とナイフアクションで、“現トップスター”の意地を見せる。 そして御歳“72歳!”のチャック・ノリスが、“伝説的”な立ち位置でオイシいところをかっさらう。 ストーリーにおける粗なんて本当にどうでもいい。これだけの要素が盛り込まれていて、他に何が要るのかという話だ。 「良い!」と思う全てのシーンにもれなく付随する“ほつれ”も含めて、この映画の不完全な完全さだと思う。
「大人の事情」を感じてしまうジェット・リーの序盤での“里帰り”や、“マギー・チャン”役には何とかマギー・チャンを出してほしかったなどなど細かな物足りなさはあるにはある。 そして、セガールにスナイプスにヴィン・ディーゼル、見たいヤツらはまだまだいる。 「5」あたりで超グダグダになることまで、アクション映画シリーズの“お約束”と想定に入れて、まだまだ“祭り”が観たい! 【鉄腕麗人】さん [映画館(字幕)] 8点(2012-11-18 23:55:26) (良:3票) |
8.矛盾もあれば中弛みもある、映画としての完成度は7点くらいかもしれませんが、ある特定の人種にとっては『アラビアのロレンス』クラスの大傑作に仕上がっています。もちろん私もドンピシャの世代であり、本作には数年ぶりの10点を付けさせていただきました。このキャストを見てグッとくるものを感じた方には是非とも映画館に直行していただきたい作品です。絶対に期待は裏切りませんから。。。 本作は基本的に前作の路線を引き継いでいるのですが、そのパワーアップの加減は『T1』→『T2』をも超える程であり、前作で感じたモヤモヤ(敵が弱すぎる、大物がほとんど動いていない)は解消されてお釣りがきます。今回の悪役はなんとヴァンダム。「俺が俺が」のアクション俳優の中でもとりわけ我の強いヴァンダムが悪役を引き受けたというだけでも驚きですが、その上さらにスタローンとヴァンダムがサシで勝負するという究極のカードまでが準備されています。驚きのカードはそれだけではありません。ピンチに陥るとチャック・ノリスやシュワルツェネッガーがフラっと助けに現れ、クライマックスではスタ・シュワ・ウィリスが横一戦に並んでマシンガンを乱射し、ノリスがその援護を買って出るという夢のような見せ場が待っています。シュワとウィリスがお互いの名台詞を交換したり、ノリスが自分についての噂話を茶化してみたりと遊びも利いており、笑って興奮して大変でした。。。 そんなレジェンド世代の頑張りの一方で、現役世代も負けてはいません。クートゥアとクルーズはコメディリリーフとしてエンターテイメントの幅を広げているし、ラングレンもMIT卒という自身の経歴をネタにして笑いをとります。元アスリートのステイサムは惚れ惚れとする程の美しいアクションを披露しており、彼とスコット・アドキンスによるナイフ戦は、大御所によるファンサービスの意味合いが強い本作において、数少ないガチンコの見せ場となっています。。。 とにかく本作はアクションバカにとっては至福の作品であり、この企画でやるべきことは完璧にやりきっています。もし、今回の大ヒットを受けて『3』が製作されるとなれば、それこそイーストウッドを引っ張り出すくらいのサプライズが必要になるでしょう。 【ザ・チャンバラ】さん [映画館(字幕)] 10点(2012-10-21 00:20:43) (良:3票) |
7.この映画に出てくる筋肉ムキムキなおじさまがたのファンの方、今すぐ観なさい。 強いおっさんたちが戦う!悪い奴をぶっ殺す!それ以外は何にもないという期待を裏切らない作品ですよ! 少しウェット感があった前作から比べて、とにかくアクションで押し通す作風に切り替わったように思えます。 その甲斐あってか、本作の面白さは前作よりも上回っています。 前作に消化不良を感じた方も、本作のぶっ続きアクションには満足できるんじゃないでしょうか。 前作では顔見せ程度だったシュワルツネッガーとブルース・ウィリスが、本作ではスタローンたちとともに思い切り戦ってくれます! さらに素晴らしいのは、このシュワちゃんの登場シーンが全てギャグに等しいこと。 あの手この手でシュワちゃんをイジってくるのでもう最高です。 前作を観ていなくても全く問題なく楽しめます。 アクション最高! 筋肉最高! スターたちの共闘が最高! 絶対スクーンで観ろ! 以上だ! 【ヒナタカ】さん [映画館(字幕)] 9点(2012-10-20 23:07:01) (良:2票) |
6.なんで、アクションスター大集結のヒロインに、南海キャンディーズのしずちゃん風の娘を使うんだよ~ 【はりねずみ】さん [DVD(吹替)] 6点(2015-11-23 19:03:02) (良:1票) |
5.特にストーリーを考えることも無く悪者に銃の乱射、肉弾戦、飛行機で突っ込み爆破…。 前回よりも断然スケールアップ。 特に前回バトルに参加しなかったブルースウィルスとシュワちゃんが暴れる。 アクション好きにはたまらない場面の数々。 次はどんな大物を出してくれんの??の期待感が膨らみます。 |
4.ハリウッドの筋肉番長スタローンのもと、ハリウッドが誇るアクション野郎が結集した豪華競宴第2弾。 前作より面白く見所も多かったと思います。 前作では取り合えずご出演程度だったシュワちゃんやブルースもしっかり戦場に登場し参戦してくれるのが嬉しいじゃありませんか! 特にスタローン、シュワ、ブルースの3人が揃い踏みで機関銃を撃ちまくるシーンは感動です。 新たに参戦のチャック・ノリスもいい味出まくりです。 過去の代表作を使ったちょっとしたギャグの挿入も嬉しい御配慮です。 見終わってふと思った。奴らは正確には何の組織に雇われて、何の組織と戦ってたんだっけ? そんなもん、関係無いゼ!ハリウッドのアクションオヤジがいつまでも強いところを見せて暴れてくれる。 それだけで十分な映画もあるのだ! 【とらや】さん [CS・衛星(吹替)] 7点(2014-12-13 15:11:13) (良:1票) |
3.期待を全く裏切らない素晴らしい作品。まだ観ていない人に胸を張って「この作品はあなたの期待通りの作品ですよ!(ただし上回りも下回りもしませんが)」と言って薦めてあげたいですね。本来ならド真ん中の5点を付けたい作品なのですがチャック・ノリスが追加されたので1点プラス。これ作った人は観客の求めているものをよく分かっていらっしゃる(笑) 【taxyun】さん [ブルーレイ(字幕)] 6点(2014-04-10 19:06:31) (良:1票) |
2.かつてのアクションスターたちを「登場させる」ということに特化した映画。「アクションスターを登場させてアクションを披露する」というよりも、最早これは、「アクションスターを登場させるために物語に事件が発生する」「アクションシーンに燻し出されてあのスターこのスターが無理矢理登場する」という、ほとんどバルサン方式。だから、「なんでそんなタイミング良く“伝説のヒーロー”が現れるんだよ」なんていうツッコミは、意味を持たなくなります。冒頭からやみくもに繰り返される事件・危機は、ヒーローが現れる合図。チャック・ノリスの登場に至っては、「あの人は今」的に大いに盛り上がっちゃう(とは言っても、「このタイミングでこの顔で登場するんだから、きっとチャック・ノリス本人なんだろう。“そっくりさん”にしてはあんまし似てないし、そこがかえってリアルなんな」という自問自答が、瞬間的に心の中で行われる訳ですが)。そして、顔見せ程度のゲスト出演、と思われた彼らヒーローたちが、ちゃんと揃い踏みしてくれるクライマックス、これはもうサービス精神の極致と言っていいでしょう。そんなアクションスター図鑑みたいな本作の中で、スタローンはナビゲイター的な立ち位置で貫禄を示す一方、新参者たるジェイソン・ステイサムの出で立ちが、妙にカワユイんですけどね、でも「この中でホントに動けるのはオレだけだぜ」とばかりに八面六臂の大活躍を見せてくれるのはさすが。 【鱗歌】さん [ブルーレイ(字幕)] 7点(2014-01-15 01:37:54) (良:1票) |
1.スタローンの人徳なのか歴戦の勇者が集う作品となりましたな。1作目のオファーを蹴ったくせに作品のヒットを聞き付けると「出せ」と言ってきたヴァンダムには、第一回WBC(ワールド・ベースボール・クラシック)に参加した選手をせせら笑っていたくせに、優勝し日本での大反響を見てコロッと言うコトが変わった人たちを思い起こさせてくれました。 前作では顔見せ程度だったシュワとウイリスも本格参戦し大幅パワーアップした今作は見所も満載で大いに楽しめました。それぞれの作品のセルフパロディ的な会話にもニヤニヤしましたね。しかしまさかチャック・ノリスまで担ぎ出すとは恐ろしい手腕だわスタローン。次作はぜひ2013年夏にはムショから帰還するウェズリー・スナイプスを参戦させてください。脱獄囚って設定ならバッチリでしょう。 【ロカホリ】さん [映画館(字幕)] 8点(2012-10-25 23:11:19) (笑:1票) |