4.《ネタバレ》 今年の春公開された「ミッドナイト・イン・パリ」(9点)が、アレン映画としては異例の大ヒット、久々のオスカー脚本賞受賞のおまけもつき高評価を受けたおかげで、オクラ入りだったこの前作が、めでたく日本公開の運びとなったと聞いております。アレン先生の心の声とも言うべきナレーションいわく、「無意味な恋のから騒ぎ」が、ロンドンの街で繰り広げられる上品な大人のコメディ。特にどうという事もないオハナシなのに、軽快な音楽と例によって例のごとくの練られたセリフのおかげで、ニヤニヤしながらサラリと最後まで見せてしまう。もはや恋を語らせれば枯淡の域に達したとおぼしき、アレン節がこの映画でも十分堪能にできます。・・・ただ、なんだろ・・・熟練シェフによる美味しいコースディナーには違いないんだけど、ちょっとメインディッシュが物足りないなあって印象を受けたんですよね、鑑賞後。イイ歳して親の財産に寄生しまくる「堅実」という言葉とは終生無縁そうな、見栄えだけは良い若夫婦よか、イイ歳して若いオネエちゃんにうつつを抜かす色ボケバイアグラ老人、アンソニー・ホプキンス氏に実は一番共感してしまった自分って一体・・・(汗)やけに魅力的な女の子が一人出てるなあって思ったら「スラムドック&ミリオネア」のヒロインやってた子だったんですね。アレン氏の女性審美眼もいまだ衰えず。うん、これならまだまだ楽しい映画を作ってくれるでしょ!同じような複数の恋愛模様を描いた「それでも恋するバルセロナ」(5点)より、僕はこっちの方が楽しめました。 【放浪紳士チャーリー】さん [映画館(字幕)] 7点(2012-12-04 00:09:03) (良:2票) |
3.《ネタバレ》 ほんと大した話じゃないんですよね だけども 結果おもしろいんですよね。結果、好き勝手に我が道を進み始めた両親や、甲斐性無しの不倫夫などより、一番まともで普通の精神状態だった娘 (ナオミ・ワッツ) がピンチになって発狂してジ・エンド迎えてしまうというところがなんともブラックだし、意地悪だったし、滑稽だ。 この手の話をおもしろ可笑しく、しかも お洒落に、しかも、ちゃんとオチをつけて撮れるウディ・アレン まだまだお盛んですね この後撮られたミッドナイト・イン・パリもすごく面白いらしいですよね、 未だ楽しみ残しております これって好きな食べ物を最後まで残している時みたいな幸せな気分だ。そんな幸せ感を与えてくれる監督:ウディ・アレン。そろそろ神の域に近くなってきたかな どうぞ、例えよれよれでへべれけふにゃふにゃなおカラダになったとしても どうぞ、死なないでくださいね。ムービー撮り続けていてくださいね とでも言いたい 願いたい。 【3737】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2014-01-22 21:23:44) (良:1票) |
《改行表示》 2.《ネタバレ》 ろくなことがおきません。因果応報とでも言おうか、ラストは盗作がばれないようにロイが殺人を犯すのではないかとはらはらしてしまいます。しっかし、衰えるところを知りませんね、アレン大先生!まだまだご活躍されることを期待してしまいます。 【HRM36】さん [DVD(字幕)] 6点(2013-08-26 15:30:00) (良:1票) |
1.《ネタバレ》 先ずは言わせていただきたい。この邦題、センス抜群です。協奏曲ではない、狂騒曲笑。相変わらずブラックユーモアが満載であるが、実は意外と優しい視点でダメ人間たちを描いていて後味のよい映画でした。短い時間の中で、たくさんの登場人物、洪水のようなセリフ、セリフ、、。これが散漫にならずにスパッとまとまる。この作風はもはや職人芸ですね。アルフィを演じたアンソニー・ホプキンス、本当に生き生きと絶倫じいさんを演じていて観ているこちらまで元気が出てきましたよ。 【タケノコ】さん [映画館(字幕)] 6点(2013-08-16 22:25:56) (良:1票) |