5.《ネタバレ》 大使館に群衆が乱入してくるシークエンスは半端じゃない緊張感に圧倒されました。でもその後はあまりに淡々としていて、ラストの脱出劇も大使館乱入に比べると期待していたようなハラハラ・ドキドキが自分には感じられませんでした。なんでかなと考えてみると、ベン・アフレックが演じるキャラがあまりにも表情に乏しいところに原因があるかもしれません。実在のモデルがもともとそういうキャラなのかもしれませんが、やっぱベン・アフレックだからということもあるんでしょうね。この人、監督や脚本の才能はともかくとしても、役者としてはイマイチですからね。またこれも事実なんだから言ったってしょうがないけど、救われた6人がどうも勝手に大使館から脱出したとしか思えないし、大使館にまだ大勢の人質がいるのに彼らだけ救出されたってのはなんか後味悪くないですか。 エンドクレジットでカーター元大統領のインタビューが流されるのを聞いて、この映画はかなり政治的な意図があって製作された様な気がしました。だいたいこの時代のカーター政権の外交は失策続きだったという評価が一般的ですから、極秘作戦で6人の救出自体がカナダ政府の手柄だとされてきたこの事件をカーター元大統領サイドが名誉回復の一環として利用しているんじゃないでしょうか。 まあ私の感想としては、この映画にオスカー作品賞を与えるってのはちょっとどうかなって思います。映画としてはそんなに悪い出来ではないですがね。 【S&S】さん [DVD(字幕)] 6点(2014-09-09 19:59:03) (良:1票) |
4. 宗教的な狂信者には反感を持つ方なので、十分以上に主人公たちに気持ちを込めてみることができましたし、実はならではのリアルな面白さはあった思います。 ただ、脚本があまりに面白さを狙って暴走しすぎ。離陸寸前の旅客機をパトカーや民兵を乗せたトラックが追いかけて、もう少しというところで離陸って、007じゃあるまいし(苦笑)それまで積み上げてきたリアリティが台無しです。 あんなの主人公たちの正体がばれた段階で管制塔に電話1本かければ、離陸止められるわけで。あまりにイラン人を原始的な、無知な民族に描くのでは、かえって主人公たちの逃亡の素晴らしさの価値を減じるのでは 【rhforever】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2013-10-14 15:04:20) (良:1票) |
3.《ネタバレ》 中盤のバザールに出掛けるシーン、終盤の空港でのバレるかバレないか!?とバレた!あとのシーンの緊張感はハンパなかった。機内の「アルコールを許可します。」アナウンスではとてもホッとしました。エンドロールの実際の映像との比較が非常に感慨深いものを感じさせます。 【とむ】さん [DVD(字幕)] 6点(2013-05-13 00:15:00) (良:1票) |
2.《ネタバレ》 アメリカ視点なので当然だがイランは相当悪く描かれている。真実はわからんがその後のテロや過激派のやっていることを思えばイラン人=野蛮人という印象は否めない。 実話が元になっている、ということだが現地に行ってから作戦が中止になるなんて本当にそんな手際の悪いことをしたんだろうか。あまりにもひどすぎる。これが実話ならアメリカ人は最高レベルのバカなのか。 映画化にあたり演出がかなり足されているのは間違いない。 それが過剰すぎてちょっと冷める。航空券の予約がギリギリ。スタジオが電話に出るのもギリギリ。気付かれてから出発もギリギリ。そんなわけあるか。さすがにここまで演出過多だと鼻につく。 それにしても過激派のおこす事件、内戦がニュースで流れる度に宗教そのものが無ければいいと思ってしまう。神ってのは死神なんじゃないかな。不幸と争いの元でしかない。 あんなもので救われたつもりになっているのは弱者だけだ。 「信者」と書いて「儲ける」なんです。 【虎王】さん [DVD(字幕)] 6点(2013-04-25 02:40:45) (良:1票) |
1.《ネタバレ》 当時ニュースではそういう事件が取り上げられていたことを覚えている。背景にこういう事があったと初めて知り、そういう意味で興味があった。映画としては米国人向けの映画であって、広い意味ではよくある愛国映画のひとつ。最近こういった米国愛国主義映画が目立つのが気になっている。観賞中もそういった概念が脳裏に浮かび続け、中立性に疑問が残る。自分は決して反米ではないが、イラン人側から見たらどうなのかという視点は、日本が日米同盟の立場に支えられているとはいえ、個人としてはそういう見方を持っていないと危ないのではないかと、心配になった。 【小鮒】さん [映画館(字幕)] 6点(2013-04-15 06:24:03) (良:1票) |