9.《ネタバレ》 卓越した推理とコロンボ警部らしい捜査が光る作品。士官養成学校独特の規律とコロンボ警部独特のぼやっとしたたたずまいの対比で、見ているこちらが緊張してしまうような、優れた雰囲気づくり。いつのまにか生徒たちの心をつかんでしまうコロンボ警部の鮮やかな手腕にほれぼれする。 【ほとはら】さん [DVD(吹替)] 8点(2024-09-28 11:14:30) (良:1票) |
8.《ネタバレ》 つくづくコロンボは犯人次第だと思いますが、今回の犯人は最低じゃないですか。校長が学生に罪をなすりつけるってありえんでしょ。被害者ヘインズの男女共学にする構想だって、むべなるかなでしょ。ケインズ、経営者なんだし。自分の王国を荒らされなくなくって、殺しをやってしまう。すべてが露見してからも、失った権威にすがりつくように、大義を口にし、学生たちに指示をする。オラ、こんな犯人イヤだよ。冒頭の砲弾に細工をするシーンのみ、息詰まる感じでよかったです。 【なたね】さん [地上波(吹替)] 3点(2019-06-30 05:36:26) (良:1票) |
7.《ネタバレ》 今回は完璧に事故にしか見えない殺人をどうやって暴くかというところが面白く、また犯人である幼年士官学校の校長の殺人の動機がいかにもアメリカの厳格な軍人らしい考えに基づいたうえでの犯行で、個人的な理由ではない動機はじゅうぶん理解できるものであるし、この校長のキャラクターもよく描けている。ただ、生徒の一人に濡れ衣を着せようとした行動は校長としてやってはいけないと思うし、ラストで言ったセリフもこれがあるためにふてぶてしく聞こえてしまう。でも理論的に犯人を追いつめていく展開がこの作品の最大のみどころで、結末は犯人の性格を利用してボロを出させるというのが見事で、かなり見ごたえのある作品だったと思う。ランニングシャツ姿のコロンボは「自縛の紐」の青ジャージ姿以上に普通のおっさんに見え、やっぱり思わず笑ってしまった。犯人役のパトリック・マクグハーンはいかにも厳格な軍人の雰囲気をうまく出していてハマリ役だと思う。(この後も何回かこのシリーズに犯人役で出てるみたい。)吹き替えは「水戸黄門」のご隠居役を演じた俳優の中でも善人役の印象が強い佐野浅夫が担当していて、彼の声は物腰柔らかな感じがするのでどうかなと見る前は思っていたが、とくに違和感は感じることなく見ることができた。吹き替えといえばこのシリーズの吹き替え版は過去の吹き替え音源の欠落部分をほかの声優で補ったものが使われていて、今まではさほど気にしていなかったが、今回はその部分がけっこう多く感じられ、さすがにちょっと気になってしまったことも書き加えておこう。 【イニシャルK】さん [CS・衛星(吹替)] 7点(2013-03-10 15:00:17) (良:1票) |
6.犯人役のパトリック・マッグーハン。 本シリーズの「仮面の男」では得体の知れないヤリ手のCIAの男。本作では軍人を養成する学校の校長である厳格な大佐。「アルカトラズからの脱出」の所長役も印象に残る。
極悪人という風貌ではないですが、威厳とどこか冷たさを感じさせる悪役を演じると実にいい味を出す人です。本作でもそんな彼の持ち味がとてもよく出ています。
本作は警部が大佐を疑うに至る過程、大佐が罪を被せようとした問題児をシロだと思う理由もいちいち筋が通っており、ラムフォード大佐という人物をよく理解した上での解決も見事。
広い学校で度々警部が迷う笑いドコロもしっかりと挿入されているところも嬉しいご配慮。明け方の3時にたたき起こされたランニングシャツ姿の警部の寝起きの表情も笑わせてもらいました。 【とらや】さん [DVD(吹替)] 7点(2012-05-19 17:50:44) (良:1票) |
5.《ネタバレ》 式典の大砲を撃つのを、被害者に「僕がやる!」と言わせて、見事に殺害した時は、「完璧な犯罪だ。どうやって犯人を捕まえるんだ?」と思いました。コロンボ作品には時々、コロンボが「こういう状況だったんじゃないか」と、証拠もない推理をもとに捜査を進めることがありますが、この作品は、コロンボがわずかな手がかりから、ひとつひとつていねいに捜査し、最後には理詰めで犯人を追い詰めていく、見応えある作品でした。 【ramo】さん [CS・衛星(吹替)] 7点(2011-09-24 00:10:45) (良:1票) |
4.論理的を最も大切にする厳しい犯人だけに論理的に捕まえた警部に感服。 【taron】さん 8点(2004-11-07 16:29:31) (良:1票) |
3.このシリーズの魅力の一つは、犯人の職業や性格を利用したコロンボの追求がたくみであることが挙げられます。今回は、陸軍幼年学校の校長である大佐のいかにも軍人らしい行動と、短気でむきになる性格がポイントです。この人、演技がうまいですね。ほんとの高級軍人みたいで、食堂でのいらいらぶりも、ほんとに捜査の状況が気になっているように見えます。規律が厳しい軍人の学校の中での、コロンボのとぼけぶりが、よけい目立つ作品。まあ、最後はビシッと決めます。いつものように。 【パセリセージ】さん 7点(2004-03-05 00:19:06) (良:1票) |
2.陸軍学校の無意味?に厳しい雰囲気が興味深かった。ラストのキレは秀逸。名作の一つだろう。 【クロ】さん 9点(2003-12-21 16:08:57) (良:1票) |
1.映像がきれいですね。傑作の部類に入ると思います。 犯人の陸軍士官学校の校長先生が魅力的。彼に代表される「強いアメリカ」の時代ではないことを言ってる作品でもあると思います。コロンボもそう思ってる一人なんだろうな。でも、タカ派の犯人に引導を渡しながらも、彼の持ってる高潔さ、厳格さをコロンボが尊敬してるのもジワ~っと伝わってくる。ラストの謎解きも見事。どなたかも言ってたけど、なるほど「犯人が目撃者」だたんですね。 【ひろみつ】さん 8点(2003-10-28 21:08:53) (良:1票) |