5.《ネタバレ》 阿部寛は好きな役者さんですが、唯一の欠点が台詞が聞き取りづらいこと。この作品ではそれが特に顕著に感じられます。あんまり台詞が聞き取りづらいときは撮りなおしたりしないんでしょうかねぇ~。それをせずにOKが出ちゃうってのは、なんだかなぁって感じです。 原作、脚本はよくできていて面白いと思います。ただ長い。この内容だったら90分とは言わないまでも、2時間以内にはまとめられそうです。特に、中盤のみんなが仲良くなっていくシーンは明らかに尺を取りすぎだと思うのですがいかがでしょう? ストーリー上必要な尺は長さを感じさせないものです。途中ではっきり中だるみを感じてしまった以上、おそらく無駄な部分はあったんじゃないかな。 一番の見せ場であるヒグチ達から金をだまし取るシークエンス。緊張感を演出したいのはわかるのですが、ここはもっとテンポよく見せたほうが爽快だったように思います。冒頭のユースケ・サンタマリアをだますシーンの爽快さに負けちゃうのはいかがなものかと。 それにしてもタイトルのカラスの親指が武さんではなくて入川のほうを指していたとはね…これは一本取られました。 アパートのボヤ、嫌がらせ、脅迫、まさか全部仕込みだったとは…まんまと騙されちゃったなぁ… 石原さとみも能年玲奈もかわいいし、ストーリーも良い。好きな役者さんが揃っているのに、‥‥なんか惜しい。 【たきたて】さん [ブルーレイ(邦画)] 6点(2022-09-18 21:53:56) (良:1票) |
4.《ネタバレ》 詐欺の手口が強引過ぎて現実味がない。 そんな都合よく事が進むとは思えない。 どこか一ヶ所でも失敗したら全部水の泡のピタゴラスイッチ。 それでも、家族もどきの共同生活はちょっと楽しかった。 あと、猫が生きてたのは嬉しかったよ。 それから、指の話はなかなか興味深くて、実際にやってしまうね。 でも、お母さん指があっさりと赤ちゃん指にくっ付いてしまって、母子家庭が成立してしまいました。 【もとや】さん [DVD(邦画)] 6点(2016-01-27 16:31:02) (笑:1票) |
3.《ネタバレ》 観る側(我々)は詐欺で生計を立てているタケとテツに既に期待しているにも関わらずそういうシーンは最初だけ(アレレ?)。5人の「家族のような他人」にスポットを当てたいのは分からなくもない(指の話しは興味深い、思わずやってみたヨ)、が、観る側の期待と制作側の狙いがすれ違ってる印象。肝となるやくざを騙すシーンに面白みがない(盗聴?何かイマイチピンとこない)制作側の演出力不足が露呈。出演の皆様も適切なキャスティングだし、ショージさんもとっても良かった。最後の大オチもなかなか(かなり無理あるけどw)ですが、そこに至るまでがまどろっこしい。。。良い素材だっただけに何か残念な印象。確かに長いけど別に内容があるなら構わないんだけどね、長いな~と思わせちゃう何かがあるように思います。 【Kaname】さん [CS・衛星(邦画)] 6点(2014-01-16 11:47:10) (良:1票) |
2.《ネタバレ》 香川照之でも、竹中直人でも、大杉漣でもなく、何故村上ショージだったのか。オチを見て納得しました。体躯に優れた阿部が主役に選ばれた理由も。役者が持つ世間一般のイメージや見た目の印象を利用したミスリードは的確でした。ただし、物語自体のインパクトはさほど大きくありません。伏線が少なく謎解きが唐突なので、驚きはすれど、感慨は薄いのです。また、彼の計画全体に不確定要素が多い点も高評価し難い要因かと。さて、冒頭に述べたように、キャスティングの意図は理解したつもりですが、それで村上の演技に対する違和感が消えるワケではありません。一人だけ別世界の演技レベル。しかし素人と決定的に違うのは、これを“味”と認識出来ること。ツッコミに類する台詞の座りの良さは流石ですし、敵アジトに乗り込んでの大芝居は、演技上手では逆に出せない緊張感を創出していたと思います。良くも悪くも、村上ショージが全てを持って行った映画だったと感じます。上映時間が2時間40分と知り評価アップ。時間が気にならなかったので楽しめたという事でしょう。今や時の人“あまちゃん”能年玲奈ちゃんもハツラツとした演技を披露してくれているところも見どころです。 【目隠シスト】さん [ブルーレイ(邦画)] 6点(2013-08-31 20:59:00) (良:1票) |
1.《ネタバレ》 原作未読。ストーリーや役者は悪くないのに、全体的に場面転換のテンポが悪く冗長な印象が残るもったいないつくりだ。恐らく本作の監督は「シーンのつなぎ目」といった画作りを重視して撮影したのかもしれないが、むしろ逆効果だったと思う。映画初出演となる村上ショージだが、大変重要な役回りを演じている。東京弁のイントネーションがところどころおかしかったが、良く解釈すると、関西出身で長く東京で暮らしているとああいう東京弁になるのかも知れない。むしろ朴訥とした村上のキャラクターはこの役を演じる上で、大変役に立っていたとすら思う。まひろを演じる能年もいいキャスティングだった。ストーリーにご都合主義な点は否めないが、映画に気持ちよく騙されて、気持ちよく見終わりたいと思って鑑賞すれば、きちんと応えてくれる良質な作品ではある。 【田吾作】さん [DVD(邦画)] 6点(2013-06-17 14:31:20) (良:1票) |