4.当時のハリウッドの絢爛豪華なセットと、急にオーケストラが鳴り出して歌いだすミュージカル映画に反発して、あえて全編セリフすらも歌にしてしまう試みは衝撃的だ。この監督のコンセプトを知らずして「セリフまで歌の必要性があるか」のレビューはあまりにも切ない。 衣装もパステルや原色のはっきりした色を配置し、あくまで非現実感を演出。徹底的にハリウッドのそれらに喧嘩を売っている。しかしそれだけでは企画倒れになりそうなところだが、当時二十歳のカトリーヌ・ドヌーヴの神々しいまでの美しさと明るさと切なさを織り成すミシェル・ルグランの楽曲、そして誰しもが経験する「戻すことのできない時の流れと、かつて愛した人との別れ」という王道テーマによって最後まで描ききったのは見事だ。 【やしき】さん [CS・衛星(字幕)] 9点(2013-01-13 16:26:00) (良:2票) |
3.美しすぎて涙が出てきたよーー。この美しいっていうのはストーリーとかじゃなくてさ、単純に色彩の美しさ。自分のレビューの満点の中にオズの魔法使いが入ってるんだがあれと同じくらい美しかった、色が美しい映画ちゅーのはもうそれだけで点数が下がりきらんば。最近の映画は色が汚い、技術なんか昔よりずっと進歩して高画質だの何だのってよーけわからんことになってるのに色が際立たない、昔の映画の方が絶対に色がきれい。パステルカラーがあればそれだけでいいってことを言いたいんじゃないよ。そしてなんと美しい服を皆がまとっていることか。フェミニストから叩かれそうな発言だけど、ユニセックスな服装なんてくそくらえだと思ってしまうよこんな映画みると。だって美しいじゃないか男も女も。内容無視の不謹慎な発言と捉えられてしまうかもしれないが、そんな時代に生まれたかった。 【らいぜん】さん 9点(2005-01-26 18:29:46) (良:1票) |
2.セリフが全部歌になっているのだけど違和感がなく観られる。 内容があるとはとても言えないけど、始まり方がすっごくお洒落なんです。 こういう映画をいっぱい観て感性を磨いていきたいですね。これぞフランス映画の真髄! CGなんて使わなくても~ワイヤーなんて使わな~くても~・・これだけ~面白い~♪♪ 【花守湖】さん 9点(2003-11-11 13:06:16) (笑:1票) |
1.30数年ぶりで見ました。号泣。美しくせつない映画、なんて、ありきたりな言葉を書いた自分が、情けないです。こんなにせつなすぎる映画を観た事はない!!!と断言してもいいです。ミュージカル嫌いのオット、ムスコも、最後は言葉がありませんでした。時代が引き裂いた二人を痛切に描き、だけど、登場人物を公平に描いている点で、ミュージカルというか音楽映画にした意図?はとてもこの映画に合ったものだったのではないかと思います。8点としてましたが、再見にあたり、満点ではないけれど9点を献上せずにはいられません。 【おばちゃん】さん [地上波(字幕)] 9点(2003-07-10 20:20:26) (良:1票) |