《改行表示》 9.ニュースで伝えられていたことと伝えられていなかったことが上手くミックスされて、知ってるけど知らない興味深いストーリーになってました。 アメリカはもっと無茶するイメージだったけど、終盤はじれったいくらいに慎重で緊張感がありました。 面白いという方向性の作品ではないけど、歴史的な出来事の詳細を知ることが出来て有意義でした。 【もとや】さん [インターネット(字幕)] 7点(2022-04-01 18:06:42) (良:1票) |
《改行表示》 8.2時間半もかけて、段階を追って整理して成り行きを見せてくれるもんで、ふーんなるほど、とは思うのですが・・・ 友人をテロで失ったとか、自分もテロリストに命を狙われてるとか、何もできないまま時間ばかりが経っていってしまうとか、そういう「事情」がただ並べられている感じ。そこから湧き上がってくる感情を映画の中にどう織り込むか、という点では、やけに直線的、やけに淡泊です。事実というものに敬意を表して、作為を感じさせないように抑えているのかも知れませんが、「事実っぽさ」最優先のあまりに、クライマックスの襲撃の場面が「ホントっぽいけど何やってるかわからん」となってしまうんだったら。 忠臣蔵映画の討ち入りシーンの方が、いいよなあ。 【鱗歌】さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2018-07-01 13:50:00) (良:1票) |
《改行表示》 7.全体的にリアルで重厚な作りは素晴らしく、最初っから一気に映画に引き込まれます。しかし全体を見たときに無駄に長いし重い題材なだけにちと疲労感も多めに残りました。 ぶっちゃけ最初のシーンと中盤自爆テロのシーン、ラストのビンラディンのシーンを中心に1時間半くらいにまとめてくれたらもっと良かったのにと思います。エンタメとしての映画というよりか、どちらかといえばドキュメンタリー風です。鑑賞者がどちらが好みかで評価が分かれそうですね。映画の完成度は高いし題材もシリアスなのになんか点数が伸び悩みました。 【アラジン2014】さん [インターネット(字幕)] 5点(2017-04-08 10:34:55) (良:1票) |
《改行表示》 6.CIAの女性分析官マヤを主人公にした、9.11同時多発テロからビン・ラディン殺害までの10年間。 この間、アメリカにとっては公表されると都合の悪いことも色々あったのだろうと思いますが、 前半の拷問のシーンなど、アメリカ、CIAにとって都合の悪い部分も執拗に描かれています。 この10年間の長さを感じる2時間半を超える作品ですが、タイトルをつけて局面ごとに章立てすることにより それぞれの局面ごとの緊張感があり、作品にうまくメリハリをつけています。 マヤの友人の分析官がテロで命を落として以降は、その報復、彼女の弔い合戦の様相を呈する。 ネイビーシールズの精鋭部隊がビン・ラディンの隠れ家に突入し、作戦は成功する。 しかし迎えの専用機に乗り込み、「どこへ行く?」と聞かれても何も答えられない虚ろな表情のマヤ。 アメリカ万歳どころではない。作戦は成功しましたが、その作戦成功の後味は極めて悪い。 結局は報復がさらに新たな報復の連鎖を生みだす。 その虚しさしか感じられないラストにキャスリン・ビグローが本作に込めた思いを見たような気がします。 【とらや】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2017-03-26 21:09:37) (良:1票) |
5.なんだか序盤はB級映画っぽい感じがしましたね。結末までの大まかな流れは知っているので先が見えてる分あんまり緊張感が感じれず上映時間が長く感じてしまいました。あと30分は削っても全然問題なかったかなと思います。とくにインパクトがあるわけでもないので、これはドキュメンタリー的なもので見た方が面白いのかなと思います。 【映画大好きっ子】さん [DVD(吹替)] 5点(2014-05-01 10:30:29) (良:1票) |
4.世間のニュースを、割と単純に「へぇ~」と瞬間的には受け止める私だけれども、ビンラディン殺害の一報だけは「うっそー、ホントかよ??」と聞いた瞬間から疑ってしまった。疑った根拠は特になく、ただただ嘘くさい、と思っただけ。で、その後も、現在に至るまで証拠となる客観的資料も画像も、もちろん動画も、なーんにも公表されていない(よね?)。全てはアメリカの発表だけ。・・・という状況で、本作の日本でのキャッチコピーが「世界は、真実を目撃する」なーんてでっかく書いてあるじゃないのサ。映画でしょ? 作り物でしょ? 真実だ? そらねーだろ、といささか鼻白んで、どれどれちょっと確かめちゃおうという好奇心から見てみた次第。んー、まぁ、恐らく相当取材を重ねて作ったんだろう、ということは伝わってきたし、多分、バクチ同然の作戦だったというのも事実に近いんだろうと思う。が、真実だって豪語するに足りる説得力ある描写は皆無。だからリアリティがあるんじゃないか、とも言えるが、頭で考えられる範囲を出ていないあたりが余計に嘘くさいとも言える。とかなんとか、他にもいろいろ思う所はなくもないが、こういうアメリカ親分に、我が国の安全保障はべったり依存している現実を思うと、なんとも言えない暗澹たる気持ちになってくる。でもまあ、実際にニュースが流れてわずか1年でこういう映画を作っちゃうその馬力には感服しますね。日本で、例えば、観客動員を狙ったオウムの映画なんて、いまだに作られてないもんね。311にしても然り。映画にすりゃいい、ってもんではないから、別にアメリカが偉いというつもりはないけれども、そういう風土があるかないか、ってのは、結構侮れない要素だと思う。臭いもんに蓋しない、とゆーか、タブー視しない、とゆーか。・・・いずれにしても、一種の覗き趣味で本作を見たようなもんだから、特に得るものがなくても仕方ないね。 【すねこすり】さん [DVD(字幕)] 5点(2013-10-05 22:08:57) (良:1票) |
3.ビン・ラディンを殺害したというニュースを聴いた時、今さら!?という感じたんですが、作品の中でもそういう風に描かれてて、正直に作っているなと感じました。場所を特定していく様は、さすがCIAだなと感心させられました。世界はこのCIAという諜報組織とアメリカ軍という武装組織によって秩序を守られているという事を自覚しなければなりません。そういう意味でもマヤは素晴らしい仕事をしたと思います。オバマさんの核廃絶を訴えるきれい事なスピーチよりテロリストに対して世界の秩序を乱す奴は容赦しないって事を示せたマヤをはじめとしたCIAやアメリカ軍の方がよっぽど世界平和に貢献している。平和の反対は戦争ではない無秩序だ。 【Yoshi】さん [DVD(字幕)] 6点(2013-09-17 21:58:55) (良:1票) |
《改行表示》 2.いつ面白くなるのだろうと思っていたら、そのまま終わってしまったという印象。 「アルゴ」や「ミュンヘン」が、あくまでも主人公の視点を中心に物語を展開していたため、感情移入して観やすかったのに対し、今回はその部分に非常に戸惑った。主人公に明確に追う理由ができたのは、開始1時間以上経ってから。しかもジェシカ・チャスティンは性格悪そうでいまいち。事象を追うままに過ぎてゆく158分。ただ歴史を勉強しているような感覚でした。 【j-hitch】さん [映画館(字幕)] 5点(2013-03-21 18:44:14) (良:1票) |
1.この迫力、ダイナミックな構成はハートロッカーを凌駕する。拡散しがちな題材をこれほどうまくまとめあげる力量はビグローの力だろう。戦場における緊迫感は特に。アラブ人へのCIAの拷問もしっかり描いている(が、)。ジェシカ・チャスティンらの演技も文句の付けようがなく、アカデミー賞ノミネートも納得できる。しかし、しかしである。これでよいのか。何かが足りないのではないか、という疑念を払拭できない。あるいは、何かが「多すぎる」のかもしれない。恐らく後者だろう。この映画が映画らしくしようとすればするほど、そこに回収しきれない何かが滲み出てくる。これを大雑把に陳腐な言葉でいえば「政治」なのだが、もう少し的確な言葉があるような気がする。いずれにせよ、手放しで誉めることができないというのが正直なところである。映画としてはものすごく面白いのだが…。 【Balrog】さん [映画館(字幕)] 7点(2013-02-18 23:08:30) (良:1票) |