7.《ネタバレ》 前作あたりから、シナリオよりもアクション重視の映画になってしまったのは分かっていたので、『エクスペンダブルズ2』でも観るような感覚で鑑賞したが、ここまでひどいと擁護しようがない。ジョン・マクレーンがかつてのシュワちゃんのような超人キャラになってしまったのは仕方ないとしても、前作までは家族のため、市民のため、という大義で戦っていたが、今回はそれがない。敵キャラが悪い奴なのは誰もが知るところだが、息子の説明を聞いただけで、「ウジ虫どもめ、皆殺しにしてやる」などと息巻いているのでは、ただの殺人鬼である。敵でさえ防護服を着ているのに、普段着のままチェルノブイリに乗り込むのもおかしい。放射能の心配をする父親に、「ハゲるだけ」などとからかう息子。正直、今の日本人から見たら罰当たりすぎる描写だ。また、放射能を中和するガスなんてものが実在するのなら、そんなところで使ってないで、さっさと福島に持ってきてほしい。『ダイ・ハード』の看板を背負ってるだけあり、アクションはさすがに派手だが、ただ派手なだけで、『ボーン』シリーズのようにストーリーとうまく噛み合っていないため、そこだけ浮いて見える。評判の悪い『3』が名作に思える駄作ぶり。個人的に、『ダイ・ハード』シリーズの(仮)最終章として『16ブロック』を推したい。 【フライボーイ】さん [映画館(字幕)] 5点(2013-02-20 15:06:16) (良:1票) |
6.1作目の完成度をこの「ラストデイ」に期待すると、肩すかしであることは間違いありません。 本作はドンパチやってるアクションしかないと言っても過言ではないのです。 一応ドラマもあります。 本作で焦点があたっているのは、主人公の息子である「ジャック」のキャラクターです。 描かれているのは親子の確執・そして絆。 仕事ばかりだった父と、父を嫌っていた息子の描写は普遍的なものなので、多くの方に受け入れられるでしょう。 しかしそんな要素は添え物にすぎず、あとはアクションぶっ続け。 本作の上映時間はシリーズ最短の100分足らず。 しかもアクションシーンがその7割を占めるというバブリーな構成なので、それを期待するなら大いに楽しめると思います。 さらにマクレーン親子は作中で言われているように「不死身」に思える無敵さなため、あんまりハラハラしませんwそこは弱点でしょう。 でもこれでいいんじゃないでしょうか。 小難しいドラマや会話シーンは最小限で、あとは大いにアクションで楽しんでもらうサービス精神は大好きです。 しかもけっこう意外な展開も待ち受けています。これも安っぽいと言えば安っぽいんだけどね。 シリーズおなじみの知略だとか、情報戦略だとか、現地の警察と協力するだとかの展開はありません。 こんな行き当たりばったりなゴリ押し映画を「ダイ・ハード」と呼んでいいのかどうかは激しく疑問ですが、「バトルシップ」などのバカ映画が大好きであればおいしくいただけると思いますよ。 【ヒナタカ】さん [映画館(字幕)] 5点(2013-02-17 15:05:16) (良:1票) |
5.《ネタバレ》 クレムリンの尖塔が大々的に出てこないなと思っていたら、ロケ地はブダペストだったんだね。ハンガロリンクの一部を貸し切ってセットを組んだりしたとか。「なんかモスクワってとっても近代的な都市なんだな」と思ったら、まったく違う場所だった(笑)。 Mi-24やMi-26が出てきたのはわくわくしたけれど、ハインドがせっかく出てきたのなら、ロケット弾ぶっ放して欲しかったね。映画的な演出ならマシンガンよりもそっちの方が迫力あっただろうに。 映画としては3作目よりはマシだったが、「ダイ・ハード4.0」の方がずっとおもしろかった(1、2作目は別格として)。本作では1作目へのオマージュ的シーンが多数出てくる。たとえばステンドグラスの崩落とか、コマロフがハンス的な演技をするシーンとか。 でも、演出として、最初にあれだけ大々的なカーチェイスを延々と見せられた後では、その後のもっと盛り上がりを期待するところが、「え? こんな展開?」という、一種のしょぼさを感じてしまうのだ。一緒に観ていた彼女もそう感じたし私もそう感じた。また、同じ会場にいた別の夫婦も同じ印象を述べながら退場していた。期待感が大きいほど失望も大きいというところだろうか。あと、ラストの空港シーンは蛇足だったね。それと、エンドロールではぜひともシナトラの歌を流して欲しかった。
まあ、大画面と大音響で映画館で観るのを前提の映画だが、作品としてはシリーズでもガッカリ感が強いということだ。
ところで、娘、4.0のときはもっと痩せていて可愛いという印象だったんだが、本作では太ってガッカリだったな。あのときのハッカーとはもう付き合ってないのかしら? 【オオカミ】さん [映画館(字幕)] 6点(2013-02-17 13:07:27) (良:1票) |
4.《ネタバレ》 久々にクソ映画を見たという気持ちです。ダイハードシリーズが好きだったので非常に残念です。ダイハードファンなので、多少甘く点をつけたくなるのが普通だと思うのですが、この映画はファンのほうが、なおさら得点は低くなるでしょう。 正直、これはダイハードではありません。ブルースウィリスの別もの映画という気持ちでみた方がいいでしょう。 まず、ロシアという設定のために、刑事でも何でもありません。なので、事件解決のために頭を使うということは一切ありません。 また、今回はインディ4のように、息子が出てきて準主役の役割をするのですが、正直、ブルースのアクションを二人で分散しただけで、息子のおかげで映画が面白くなるという効果はありません。 90分という映画の時間が、観る前に気になってはいましたが、思った通りストーリーは無いに等しいです。 映画点数3点は最初のカーチェイス部分の評価と言っていいでしょう。
いままでのシリーズでは、もうちょっとマクレーンは頭を使うし、体も張るのですが、この映画は脚本が悪いのか、監督が悪いのか、単にドンパチやってるだけで、最後もアイデアを効かせた倒し方もしてないし、素手での殴り合いもないし、これではリピーターもいないと思うので、第6弾はないかもしれませんね。 もし、第6弾をやるのであれば、初心に戻って、規模の小さいものでもいいので、刑事として、ピンチのときはアイデアを効かせてがんばってほしいもんです。 【シネマファン55号】さん [映画館(字幕)] 3点(2013-02-17 02:02:39) (良:1票) |
3.《ネタバレ》 【ネタバレ注意:鑑賞後にお読み頂いた方がいいと思います】
『1』から『4.0』まで全て先行上映で見ていて、今作も初日に(今回は先行が無かったので)勇んで見に行ったのですが・・・
※もはやアレをジョン・マクレーンだと思う方が難しいです。一般の犠牲者を大量に出したって構わないって姿勢はただの凶悪なハゲおやじ。それ、ニューヨークが舞台でも同じようにできた?
※これまでのシリーズが全て2時間超なのに今回はタイトな98分、単に見せ場の数が少なくなってスケール小さくなってますって状態なんですよね。話は『4.0』の前半45分くらいに『3』のラストくっつけたようなモノ。画面もシリーズ初のビスタサイズって事で縮んじゃったし。この程度で『ダイ・ハード』の看板ぶら下げちゃうのもねぇ。『小・ハード』とか『ダイ・ソフト』とかでいいんじゃない?
※「親として間違ってた」ってセリフを立ち聞きする事でドラマが成立する、なんて考える脚本家がそもそも残念な存在なのかな。
※クライマックスのオチの映像を予告編やテレビCMで流しちゃう配給会社は最低ですけど、そもそも見せ場がソレしかないような状態なのも事実なワケで・・・。
※つーか、大きな二か所の見せ場がどちらも同じネタです、ってどんだけ芸無いの。ヘリ相手に落下。どちらも平面的な縦スクロールアクションでファミコンのゲームみたいですよ。『忍者くん』か? 『うる星やつら ラムのウェディングベル』か?
※『1』の魅力って小物なの。色々な小道具・小ネタに通った血がドカーン!って一大事と対比されてスリルやサスペンスやドラマを生んでたの。靴とか、フォトスタンドとか、クマのぬいぐるみとか、クリスマス柄のテープとか、ロッカーに貼られたヌードグラビアとか、生垣の植物のトゲとか。 だけど『2』以降はそれを軽視しちゃって、そしてこの作品で行くとこまで行っちゃった、とにかく壊したり爆破したり殺したりすればそれでいいんでしょ?って。 いやそれならシュワでもスタローンでもラングレンでもヴァンダムでもセガールでもベレンジャーでもリーアム兄さんでもいいんだってばさ・・・ 【あにやん🌈】さん [映画館(字幕)] 4点(2013-02-17 00:04:09) (良:1票) |
2.まぁダイハードと語るには惨憺たる作品だったワケでそっちは置いといて・・・ (あくまでロケ地が本当にロシア国内と仮定したうえで) ロシアの街並みの近代的な外観や走ってる車を含めた道路のインフラ等 欧米と比べても遜色なく割と意外だった。
ヨーロッパを舞台にした作品、例えばボーンシリーズなんかでは、とにかく走ってる車が 古臭いもんばかりで時代が30年前から止まってる感を受けるが 本作のロシア市街を走る車の真新しさには目を瞠るばかりだ。
さすが新興国と言われるだけあり斜陽な日本と比べたら活気があって勢いが感じられた。
さてと話を戻して本作のアクション、スゴく派手でスゴく金掛けてて スゴくあり得ない表現が満載なんだけど全くリアリティに欠けてて 映画を撮る為にアクションシーンを設えた感が先行しちゃってそれこそ中身がない。
なんでその行動に至ったか、なんでそういう結果になったかという動機に至る部分は 全て吹き飛ばし、とにかく見栄えのいい派手に映るアクションを前面に押し出し 話の筋はそっちのけで物語が進んでいく。
キャラの扱いもぞんざいで黒幕を追い詰めてやっとの思いで倒すという アクション映画最低限のセオリーを踏襲したカタルシスにも欠ける始末に閉口するばかり。。 ダイハードと名乗っておきながらまるで2時間TVモノの刑事ドラマを見たかの様に 薄っぺらなアッサリとした脚本にはもはや褒めるべき部分が全く感じられない。 【sting★IGGY】さん [映画館(字幕)] 3点(2013-02-16 21:49:53) (良:1票) |
1.《ネタバレ》 自身と今やロシアのトップに立とうとしている相棒が過去に行った悪事を暴露する裁判が始まった途端、その相棒の手先によって拉致されようとしていた男をCIAの青年が助け出し、その悪事の証拠を手に入れるため二人で逃亡。そしてそこに、そんな青年が心配でしかたないちょいと不運でデンジャラスなパパが加わり大騒動が起こる・・・・と言ったのが大筋。 過去2作の相棒がジョンとは対照的なインテリ系だったのに対し、本作はバリバリの戦闘要員だが、そこに『息子』や『アクシデントに弱い』と言ったアクセントを加えることで『文句言いながら引っ張り回される』から『喧嘩しながら二人三脚で頑張る』的演出に変えたのは上手いと思う・・・が、その『喧嘩』部分が序盤であっさり解決してしまうので、マクロスプラスのような『罵り合いながら戦闘』『仲違いによる作戦失敗』等期待していたシーンが無く『微妙に息の合った二人組』と言う何とも面白味のない組み合わせに落ち着いてしまった。 アクションもカーチェイス部分は良かったが、銃撃戦は至って普通で、これまでのような無茶苦茶攻撃や『絶対死ぬだろ!?』的な酷い目にもあわず過去最低。 舞台も前作が丁度良い尺とテンポで西へ東へ駆けずり回った(加えて攻守が逆転と飽きさせない演出だった)のに対して、1ポイント1ポイントに掛ける尺が微妙に長くてダレる上に、敵も基本名無しのやられ役で個性皆無。 ストーリーはアクション映画ではお約束の裏切り裏切られのどんでん返しなのだが、最後のどんでん返しは急遽思いついたのか、どんでん返しする『意味』や『目的』、そもそもだったら裏返っている意味無くないと最後の最後で大突っ込みが入りゲンナリ。 ジョンの悪態を垂れるシーンが少ないのも痛い。 あとこれまでのシリーズで守られていた『悪人は末端に至るまで全員退治』と言うお約束が地味に崩されたのも不快。
総評 全体的な雰囲気としては、個人的に面白かった「4」を2~3回りスケールダウンさせた感じの超薄口アクション。 会話量や小気味良い掛け合い、そしてジョンに少しずつ影響を受けてヒーローを目指す辺り前作のダリルの方が息子っぽい。 【ムラン】さん [映画館(字幕)] 4点(2013-02-16 12:44:51) (良:1票) |