5.IMAX3Dにて鑑賞。『アベンジャーズ』という特盛大サービスで観客の目が肥えてしまった後に、平常営業の単品作品をどんな形で出してくるのかという点に大きな感心があったのですが、その点、本作は映画としての完成度を高めるという地道な方法でシリーズを再開しており、大変好感が持てました。シリーズの功労者であるジョン・ファブローに代わり、質の高い娯楽作を多く手がけてきたシェーン・ブラックを新監督に抜擢した辺りに、製作陣の思惑が現れています。。。 本作の前半パートは驚くほど静かです。『アイアンマン』の新作とは思えないほど雰囲気が暗く、トニーからは前作までの破天荒さが消え失せています。『アベンジャーズ』で死にかけた経験から心を患い、ブルース・ウェイン並みにウジウジと悩む描写が続きます。おまけに、アーマーで敵を倒すという爽快な見せ場がまったくなく、アイアンマンの活躍を期待してきた観客にとっては拷問に近い時間が続きます。もちろんこれは監督の計算のうちであり、『アベンジャーズ』でパワーのインフレを目の当たりにした観客の意識を落ち着けるために、意図的にダイナミックな描写を避けているのです。。。 以上の通り、前半部分ではテンション下がりまくるのですが、その分は後半で一気に取り戻します。トニーが再びアイアンマンとして戦う場面の爽快感はシリーズ最高レベル。前半部分でチマチマと設定やドラマを作り込んできたことの成果が、ここで一気に披露されます。また、見せ場の素晴らしさにも目を見張りました。パワーのインフレを抑制するために生身の人間による格闘とアーマーによる戦闘が組み合わされているのですが、このバランス感覚が絶妙なのです。さらには、35体のアーマーが救援に駆けつけるタイミングも完璧なものだったし、壮絶な戦闘の合間に挿入されるユーモアも作品の質を向上させています。ここにきて、シェーン・ブラックの力量が炸裂しまくりなのです。。。 ヴィランに実力派俳優をキャスティングすることが本シリーズの特色ですが、本作ではガイ・ピアースとベン・キングスレイという最強のタッグが作品を大いに盛り上げています。特に、原作コミックでは最強の敵として名を馳せているマンダリン役を演じるベン・キングスレイの怪演には、目を見張るものがありました。ある意味、ヒース・レジャーのジョーカーをも超えてますよ。 【ザ・チャンバラ】さん [映画館(字幕)] 8点(2013-04-29 00:29:02) (良:3票) |
4.《ネタバレ》 なんて痛快なんだろう。今まで余裕綽々で嫌みな社長が身も心も大ピンチ。 1も2も見たけど正直社長はキャラクター的にあまり好きではないし、出まくるアクションフィギュアの波に「もういいだろアイアンマンは…。」と思って、本作も全く期待せずアベンジャーズ2のために見たのだが…謝ります、すいません。超面白かったです。 想像以上のサスペンス的展開とギャグの絡みがバランスとてつもなく良く、しかも次々と見せ場が用意されているので時間も忘れて映画に見入ってしまった。 敵のあの手この手と、次から次へとカードを出してくる展開は緊迫感を続けてくれますね。本当にアメリカ大ピンチ。 いつも通りの活躍がほとんど出来ないポンコツアイアンマン42号とほぼ生身で、敵に立ち向かったり、逃げたりする社長はカッコいいというより、面白い。 発明少年との子供レベルの掛け合いや、ファンとの遭遇、テロリストのボスの正体だったりとギャグもたっぷりあり全く飽きません。 しかも他のヒーロー達と、違って社長の生身はただの中年だから。結構ドキドキの味わえるバトルが面白いです。しかも今回の敵はかなり強敵。アイアンマンがポンコツなのか、敵が強いのかわかりませんが、とにかく接戦の激闘。たまりません。 そしてラストのアイアンマン軍団の登場、漫画ですね。いいですね。最高です。 そんでもって脱いでは着て脱いでは着ての大バトル。アイアンマンの大安売りも良い所です。もっとやれ! 「あぁ…映画館で見たかった…。」と、心から思う映画でした。 【えすえふ】さん [ブルーレイ(吹替)] 8点(2016-04-18 22:46:37) (良:1票) |
3.《ネタバレ》 アイアンマンのメカがカッコいい。 アクションが切れがあってCGの作り方もセンス良いなと感心しました。 個人的にはビンテージものの時計がツボで(笑) 時計が出てくるたびにうふふふ♪と笑っちゃいました。 俳優さんが皆さん演技が上手くてとても満足。 もう一度観たい、仕事の疲れが取れる娯楽作品です。 【たんぽぽ】さん [映画館(字幕)] 8点(2013-05-18 21:58:36) (良:1票) |
2.《ネタバレ》 IMAX3Dで鑑賞、シリーズファンならば観に行くでしょう、トニーは基本的に不真面目キャラけど今回は比較的真面目に頑張ってました、コメディ要素が間引かれてややさびしいかも、、「さらば」とか言いながら続編あるのかな?エンドロール後にもカットがあるのでお見逃しなく
【追記】マーベル時系列鑑賞中 マイティ―ソーダークワールド ~ 本作 ~ キャプテンアメリカウィンターソルジャー 趣味で作っちゃったスーツを惜しみなく突っ込んだのは良かったですね。ラストも良い感じ。 ストーリーの方も意外性があって楽しめました。マンダリン、テンリングスとか、シャンチーに繋がっていくんですね。 【ないとれいん】さん [映画館(字幕)] 8点(2013-05-07 07:24:53) (良:1票) |
1.《ネタバレ》 ストーリーに斬新さこそ無いが、『秘密(?)基地襲撃、崩壊』『スーツ使用不能』『多少ではあるが設定が謎の敵』『少年との出会い』『ヒーロー大集結』と、シリーズ系ヒーローモノのクライマックスはしっかり押さえており、構成もご都合含有量等許容範囲内で十分楽しめた。 過去作と比較した場合、中盤まで最終決戦に向けた準備期間であったこれまでと違い、結果的にそうなった部分もあるが、序盤からガンガンスタークを狙って攻めてきたり、生身での戦闘シーンが多かったり(それでもしっかり面白い)慇懃無礼な態度がだいぶ鳴りを潜めヘタレ化(でも口は達者)と、それなりに差別化はされている。 『2』ではスタークの体の問題を扱っていたが、今回は『心』の問題を扱っているせいか若干雰囲気が重め、それでも皮肉やウィットジョークは空気を壊さない程度に健在。ただその克服方法が描写不足に感じたのは残念。 総評 これまでの『アヴェンジャーシリーズ』を面白いと感じているのなら観て損はないでしょう。 ただ他シリーズも含め結構関係する上数も増えてきたので、そろそろ一見さん向けのダイジェストを放映前か、BD版に入れる等を対策をとってみても良いかな。 【ムラン】さん [映画館(字幕)] 8点(2013-04-27 00:33:25) (良:1票) |