4.ロボットと怪獣の戦う様に郷愁を感じながら盛り上がるのは大いに結構なことだと思うしよく理解できる。が、日本中がギルレモ・デル・トロ、ありがとう的な言説に塗れていることに違和感を覚える。この作品を見る限り、監督が日本のアニメや怪獣ものを特に偏愛しているようには思えない。そのプロットを使っているだけ。オタクでもなんでもない。KAIJUとかだれそれに捧ぐとかに過剰に反応しすぎだと思う。ただ、この人は世界中のクリーチャー・モンスターものをたくさん見ている。これまでの作品を見ればその異形の者への偏愛ぶりからもよくわかる。前作『パンズ・ラビリンス』が『ミツバチのささやき』をなぞっているのもそこに『フランケンシュタイン』が入っているからかもしれない。たしかデルトロ監督のマイベストにコクトーの『美女と野獣』やムルナウの『吸血鬼ノスフェラトゥ』が入ってたようにも記憶しいている。そういう意味ではもうちょっとカイジュウに畏怖するものが欲しかったように思う。この作品でのギルレモ・デル・トロらしさは異界に通じる出入り口があるという物語の破綻を防ぐ便利アイテムがあるぐらいか。お金をかけた大作ゆえか、とにかく美術を含めた演出に「らしさ」がないのが不満。何が映ってんだかなバトルアクションは不満を通り越して不快。 【R&A】さん [映画館(字幕)] 4点(2013-09-05 16:49:03) (良:3票) |
3.《ネタバレ》 マジンガーZ、ガンダム、エヴァンゲリオン好きなら、食いつきそうな映画。監督が日本の特撮ものやアニメ大好きなオタクらしいが、ロボット&怪獣愛がひしひしと伝わってくる。 ストーリーは突っ込みどころが幾つも。異性人が過去に地球を訪れながら攻撃しなかった理由も、強引すぎて素直に飲み込むには苦しすぎる。地球環境が変わったからというが、人間がずっと住んでいるんだからそれほど大きく変わってないだろうに。右脳と左脳に分けるというのも、なんだかよくわからない理屈。ただ、こういう映画の場合、話が少々破綻していようがたいして気にもされないだろう。要は、ロボットと怪獣に酔うことができればいいのだから。 二人で同期しながら操縦するというのは、人間ドラマにもっていくアイデアとしては良かった。最新の技術を駆使しての映像は迫力満点。でも、心は躍らない。もっとワクワクしてもいいはずなのに。子供の頃に夢中になったウルトラマンシリーズのしょぼい特殊撮影が懐かしい。あの怪獣たちのほうがはるかに愛おしく魅力的でハッキリ姿を思い浮かべることができるのはなぜだろう。見た時期によるところが大きいのだろうが、それだけでもないような気もする。この映画の怪獣たちは、すぐに忘れてしまいそう。実際このレビューを書いているときには、もうぼやけてしまっている。 監督の日本リスペクトはわかるんだけど、細かいところでやっぱり日本人の感性と違うところがあるような。 これだけのハリウッド大作に、日本人の菊地凛子がヒロイン役で出ていたのはすごい。その大役に見合っていたかどうかは別として。同じくハリウッド大作に出演したペドゥナのようなインパクトを残せなかったのは残念。むしろ出番の少なかった芦田愛菜のほうが印象に残る。 【飛鳥】さん [CS・衛星(字幕)] 4点(2015-05-18 00:59:40) (良:1票) |
2.《ネタバレ》 特に面白味のない人間パートを長々と見せられた後の香港戦。盛り上がるか?と思ってたが速攻でやられるかませ犬3体には涙が出そうになった。いくら主人公機を活躍させたいといえ、これはかわいそうだ。この後どうせ主人公機が来て勝つんでしょ?という思いが続き、冷めた感覚で見てしまった。司令官の演説も盛り上がらず、あれよあれよと最終決戦。でかいけどお供と区別がつきにくいラスボスがどうも燃えない…とか思ってたら終わってしまった。最初の出動シーンまでが個人的ピークでした。自分はロボと怪獣だけでは燃えない人であることが分かっただけでも良しとします。 【ストライダー】さん [映画館(字幕)] 4点(2013-09-04 23:46:00) (良:1票) |
1.《ネタバレ》 かっこいいと思えるシーンがないんだ。入れ込みたくなるロボット、怪獣がいないんだ。だから、見世物小屋に行ってきた感じです。なにかほめたいんだけど、芦田愛菜がうまかったというのがやっと。3D吹替にて鑑賞。 【なたね】さん [映画館(吹替)] 4点(2013-09-01 22:05:19) (良:1票) |