終戦のエンペラーの投票された口コミです。

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終戦のエンペラー

[シュウセンノエンペラー]
Emperor
2012年上映時間:107分
平均点:6.03 / 10(Review 30人) (点数分布表示)
公開開始日(2013-07-27)
ドラマサスペンス戦争もの歴史もの
新規登録(2013-07-30)【とらや】さん
タイトル情報更新(2018-09-01)【イニシャルK】さん
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監督ピーター・ウェーバー
キャストマシュー・フォックス〔1966年生〕(男優)フェラーズ准将
トミー・リー・ジョーンズ(男優)マッカーサー元帥
西田敏行(男優)鹿島大将
火野正平(男優)東條英機
中村雅俊(男優)近衛文麿
桃井かおり(女優)鹿島の妻
伊武雅刀(男優)木戸幸一
初音映莉子(女優)アヤ
夏八木勲(男優)関屋貞三郎
片岡孝太郎(男優)昭和天皇
音楽アレックス・ヘッフェス
デイヴ・ジョーダン(音楽監修)
編曲ジョン・アシュトン・トーマス
撮影スチュアート・ドライバーグ
製作ゲイリー・フォスター[製作]
奈良橋陽子
配給松竹
特撮ウェタ・デジタル社(視覚効果)
美術グラント・メイジャー(プロダクション・デザイン)
衣装ナイラ・ディクソン
その他奈良橋陽子(キャスティング)
ジェーン・ジェンキンス(キャスティング)
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【口コミ・感想】

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1
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7.69回目の終戦記念日に、この映画を観たことには、意味があったと思える。
つくづく思うことは、やはりこの国の人々は、自国での「戦争」のことを知らな過ぎるんではないかということだ。
知らないというよりも、目を背け続けていると言う方が正しいかもしれない。 戦争体験者も、未経験者も、まるで持って生まれた「体質」が無意識にそうさせているように、言及し、追求することを避け続けているように思える。
それは、時間の経過と共に、より一層に“語り継ぐ”ということの重要性が叫ばれている今となってもだ。
体験としての悲劇が語られる場合はまだ多い。しかし、なぜあの戦争が起こったのか、なぜあの戦争が終わったのか。その核心的な部分については、まだまだひた隠しにされている「事実」が多過ぎるように思わざるを得ない。

それが、この映画の主題としても描かれる、日本人の性質に直結するものかどうかということも興味深いし、一つの可能性として描かれる「史実」もとても興味深かった。

昭和天皇とマッカーサー元帥並ぶあまりに有名な一枚の写真。
あの不穏さと互いの所在なさを感じる歴史的な写真の裏に隠された事実は何だったのだろうか。
日本という国にとって、マッカーサーとはどういう人間だったのか。
日本人という民にとって、天皇“裕仁”とはどういう人間だったのか。

この映画で描かれている物語が総て真実だとは思わない。
しかし、この国が守り続けた美徳も、それに伴う愚かさも、その描かれ方は、決して過剰なわけではなく、確かな一側面を描いていると思える。

そういう意味で、この映画の演出、俳優たち演技は、それぞれ真っ当だったと思う。
ストーリーテリングや編集に稚拙さを感じることは禁じ得ない。
でも、多くの人が“タブー”として目を背けがちである事実を、アメリカと日本の人々が供託して追求したことの価値は高いと思う。
鉄腕麗人さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2014-08-16 00:23:38)(良:1票)
6.《ネタバレ》 まずは天皇制維持に貢献したボナー・フェラーズ准将に今を生きる日本人としてお礼を申し上げたい。私は准将のことを知らなかったのでこの映画を観て良かったと思っている。が、面白かったかどうかはまた別問題で、天皇を裁判にかけるべきか調査して回る日々についてはどうにもドラマが不足している印象。だからか要らぬ恋愛話まで盛り込んでいるし…。准将は「天皇を裁けば日本は大混乱に陥る。開戦の責任は不明だが、戦争を終わらせたのは天皇である」という報告書をまとめる。これを読んだマッカーサーは天皇に会うと言い出し、準備を命じた。日本人にとっては有名な話だが、マッカーサーは天皇が自己保身のための弁明をするものと思っていた。しかし陛下は「私はどうなってもいいが天皇の名のもとに戦った人々を救ってほしい」と述べられる。マッカーサーは胸を打たれ、態度が一変したというもの。これがアメリカの映画で描かれたことはそれなりに意味があるだろうし、良かったと思う。実際、准将の10日間よりこの数分間の方がジーンとくるものがあった。
リーム555さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2014-08-15 00:14:47)(良:1票)
5.《ネタバレ》 この映画のキーは「本音と建て前は違う」という当時の日本人にとっての常識が、全く理解できない米国人(あるいは本音と建て前が混在化してきた現在の日本人観客)に、いかにそれを理解させるかということに尽きると思います。「天皇は権能上、最高意志決定者である」という建前。「しかし実際には、天皇個人の意志は国策にほぼ反映されない」という事実。東条も木戸も近衛も、この時代の多くの日本人も疑問に思わなかったこのギャップをフェラーズ准将が、いかにマッカーサーら米軍側に理解させられるかのヒントを探す過程が描かれていました。ただこの映画を見ても、それが理解してもらえるのか…はちょっと分かりません。アヤとの数々のシーンはフェラーズの心情を理解する上で必要だったのでしょうが、彼が個人的感情を優先させるような小さな人間のようにも見えてしまい、かなり邪魔に感じてしまいました。
蛇蟇斎狐狸窟さん [映画館(字幕)] 5点(2013-09-14 20:17:55)(良:1票)
4.《ネタバレ》 恐らく本作製作陣の方々は事前の各種検証をかなりしっかりと実施されたのだろう。
日米の当時の状況を踏まえ、双方に対し敬意を表し丁寧に創られた作品となっている。
今の世の中で有ってはならない事だが、日本文化を過度にデフォルメした表現も皆無だ。
この時代の話はNHKを初めとして数多くのドキュメンタリーが存在するが、それらと本作の存在を明確に区別させる為に挟み込まれたフィクション部分(主にアヤとの恋愛関係のシーン)も過剰になりすぎず好感が持てる。
他レビュアーの方も書かれていたが、昭和天皇とマッカーサーの会見シーンは俳優陣の名演も有り、良いシーンになっていると思う。
もっと多くの日本人、特に若い方に見て貰いたい作品だ。
「蛇足」 決して宣伝では無いが、本作を観賞された皆さんには、オリバー・ストーンが監督したアメリカ近代史を検証するドキュメンタリーも是非見て頂きたいと思う。
たくわんさん [映画館(字幕)] 8点(2013-08-06 09:09:25)(良:1票)
3.《ネタバレ》 とても良いものを見させて貰いました。昭和天皇の戦争責任を巡って、当時の日本の国民性・精神性が検証されます。信奉するもののために従順にも凶暴にもなれる国民という所見によって、占領政策の大綱が建設的な方向で進んだことが分かります。日本国民にとって、昭和天皇が好戦的な方で無かったことは周知の事実かも知れないけれど、法廷的な意味での証拠を挙げるとなると簡単では無い。フィクションも入っているはずなので正確なところは分かりませんが、開戦の責任では無く、終戦への寄与で立場が安置される決着は納得し易かったです。それらの方針決定に、GHQの親日家が尽力したことは初めて知りました。
本作のクライマックスは昭和天皇とマッカーサーの会談です。その内容に感動している自分に少し驚きました。「占領」の事実しか窺えない例の写真を見るたびに、やはりどこか悔しい想いがあったのだと思います。これからは、違った視線で見られる気がします。
細かいことだけど、教科書には載らないような描写で自分のなかの「戦後」が肉付けされました。A級戦犯を特定した過程、GHQの高官でも皇居には立ち入れなかったこと、昭和天皇・マッカーサー会談のために踏まれた手順、などです。近衛文麿の言葉で戦争責任の根底にある欺瞞にもチクリと棘を刺します。内容の濃い映画だと思います。
アンドレ・タカシさん [映画館(邦画)] 8点(2013-08-06 01:37:29)(良:1票)
2.この映画を日本映画として見ると多少物足りないかもしれない。しかし米国映画として見たら、おつりが出るほどの良い映画だと思う。外国人監督が日本を舞台にした映画を描くと多少なりとも違和感を覚えることが多い。日本の文化や伝統、因習、生活空間といったものが欧米とはすごくかけ離れているからだ。ところがこの映画は、私が見たそういったものの中で一番違和感がない。それどころか、日本人監督以上に戦争直後の日本を描いていると思う。またその時代において、天皇とは何か、戦争責任はあったのかを追求していった実在の人物フェラーズ准将には頭が下がる。我々日本人にとっても天皇がどういう存在だったか知ることができるし、大詰めの天皇とマッカーサーの面談は見もの。この映画は日本人だけでなく、広く外国の方にも見てほしい映画だ。
ESPERANZAさん [映画館(字幕)] 9点(2013-07-31 21:28:25)(良:1票)
1.《ネタバレ》 作品の視点はアメリカ人の側から描かれており、終戦ものとしては日本人にとってはあっさりした作品になっています。東条英機、近衛文麿、木戸幸一といった実在の大物も「天皇に戦争責任はあるのか」というGHQの捜査に対する一証人として登場する程度ですが、これも映画の視点を考えると仕方がないところだと思います。

また、本作はアメリカ人にとっては理解が困難な日本の精神文化や、特に当時の天皇とはどういう存在だったのかという点にも焦点が当てられています。天皇の登場はラストのマッカーサー邸での会談のみですが、2人が並んで映った写真と共に有名なこの会談を見せてくれただけで十分だと思えました。

日本に思い入れがあり、日本というものを理解しようとし、終戦直後の日本であの立場で、当時の日米の置かれた状況と天皇をどう処遇すべきかを感情論ではなく冷静に分析できるアメリカ人がいた。本作のいい所はその名が広く知られたマッカーサーではなく、フェラーズ准将を主人公としたところだと思います。

もう1つ描かれているのがフェラーズと日本人女性アヤのロマンス。ここにはフィクションが含まれているようですが日本人女性との出会いが、フェラーズが日本について学び日本への思い入れが深まることになる重要なきっかけになっています。

マッカーサーは本作では脇に回っていますが、演じたトミー・リーは流石に貫録のある存在感がありました。
とらやさん [映画館(字幕)] 7点(2013-07-31 18:20:06)(良:1票)
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【点数情報】

Review人数 30人
平均点数 6.03点
000.00%
100.00%
200.00%
300.00%
413.33%
51240.00%
6723.33%
7620.00%
8310.00%
913.33%
1000.00%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 7.50点 Review2人
2 ストーリー評価 5.33点 Review3人
3 鑑賞後の後味 6.00点 Review3人
4 音楽評価 5.50点 Review2人
5 感泣評価 5.50点 Review2人

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