4.《ネタバレ》 俺、どうしちゃったんだ?顔色も悪いし、身体も調子よくないし、姿勢だって猫背になっちゃってるし。それに、俺はもっと人と繋がりたいのに、どうしてまともに接せられないんだろう?あ、そっか、俺って死んだんだ…。ここに居る連中も皆死んでしまってるんだ。あいつもそいつも皆よれよれ。そう、もう気付いていると思うけど、俺ゾンビなんだ。自己紹介したいところだけど、名前も思い出せないんだよ。Rから始まった気がするけど、忘れた――。謎の病原菌の蔓延により、人類の大半がゾンビと化した近未来。人間が主な主食のゾンビたちは、巨大な壁の中に閉じこもって自衛している人間たちが物資調達のためにたまに外に出てくることを涎を垂らしながら待っている。ゾンビと化して間もない青年“R”も、腹が減ったらそんな自衛コロニーまでとろとろ歩き〝食事〟にありつくのだった。ところがその日、いつものように人間たちを襲おうと仲間のゾンビたちと一緒に部屋へと雪崩れ込んだRだったが、そこで彼はその人と出会ってしまったのだった。そう、動かなくなって久しい彼の心臓がもう一度ドクンと脈打つほどの最高に可愛い女の子、ジュリーに…。ゾンビと化した青年ととってもキュートな人間の女の子のそんな禁断の愛をコミカルに描くヘンテコ・ラブストーリー。いやー、まさにアイデア一発勝負な映画でしたな~、これ。ゾンビ男と人間女の恋愛と聞いて、もっとキワモノ系の悪ノリ映画だと思って観始めたのですが、中身は意外にも『ロミオとジュリエット』的プラトニックラブストーリーでありました。最初こそ、主人公が人間の脳ミソ喰うシーンがあるものの、それ以降は「こいつ、ホントにゾンビなんかい!!」と突っ込みたくなるほどフツ~の青春ラブコメなんで、誰でも安心して観ていられると思います。って、これって主人公がゾンビという特異な設定を取り除いたら、後には大して面白くない青春ラブコメしか残らないんじゃ?という疑問が最後まで拭いきれないんですけどね(笑)。個人的には、もっと挑戦的なネタ――たとえばゾンビが人間の女の子と思わずセックスしてみたら、思わずテンション上がって彼女の肉を文字通り食べちゃった!!みたいな(笑)――が欲しかったけど、それは好みの問題。主人公の恋が世界を救うという脚本もそこそこ練られていたし、ゾンビと骸骨と人間の三つ巴の戦いが繰り広げられるクライマックスもけっこう盛り上がったし、ベタではあるけれどぼちぼち面白かったんじゃないでしょうか。 【かたゆき】さん [DVD(字幕)] 6点(2015-08-21 19:25:06) (良:1票) |
3.はじめはあまりにも馬鹿馬鹿しいと思いながらも観ていくうちに、これはこれでありな映画だと。ゾンビっていうのは死んでしまった人間ではなく、思考能力が落ちるウィルス感染症だと考えれば、十分に成り立つ病気かもしれない。いずれにしても、ゾンビ映画を楽しみにしてみると、ゾンビがしゃべる事に違和感を凄い感じると思うが、ゾンビベースの恋愛ものというアイデアはなかなか面白かった。それほどグロくないので、女子向きの映画でしょう。 【シネマファン55号】さん [インターネット(字幕)] 6点(2015-02-17 16:19:25) (良:1票) |
2.《ネタバレ》 質問:あなたの恋人を殺したゾンビは、あなたの恋愛対象になりますか? ゾンビがしゃべったり、共通の敵がいたり、脳を食べるとその人の記憶が流れ込んでくる…と反則ばかり。映画内ルールもさだまっておらず、主人公たちの都合の良いように話は動く。 …でも、まぁいいんじゃないかな、愛こそすべて!で。 ゾンビ界でもトップクラスにポップで、キャッチーなおしゃれ映画。 【すべから】さん [映画館(字幕)] 6点(2014-03-22 18:43:53) (良:1票) |
1.《ネタバレ》 もしかすると正統派ゾンビファンがこの映画を見ると、眉をひそめることになるかもしれません。いわゆる、ゾンビというものに対するセオリーを覆してる。一度ゾンビになっても、まだ人間の心やら感情は残っていて、徐々に進んでいって最後は骸骨になるという設定。そしてその人間性を取り戻せば、ゾンビから人間に戻ることが出来るという。だから厳密に言えば、これはゾンビじゃないですよね。本作はゾンビ映画を装ったラブストーリーといえるでしょう。そんで、そのゾンビという設定を借りて、それをパロディ化し笑いも入れつつ、いわゆる「ロミオとジュリエット」的な身分違いの恋の状況を作り上げる。ありそうでなかった、アイデアの勝利だと思います。そしてこの二人の愛が、やがて人間とゾンビの和解、そして社会の平和へと繋がっていくラストも実に爽快で良かったと思いますね。 【あろえりーな】さん [ブルーレイ(字幕)] 6点(2014-02-20 20:06:09) (良:1票) |