2.《ネタバレ》 王道復讐劇。 コリン・ファレルはもともと好きな役者さんですが、今作での彼が演じるヴィクターは特に良い。 妻子を殺された復讐の鬼。 でも相棒やベアトリスに対して垣間見せる優しさ。 人として堕ちるところまでは堕ちきれない、自然と出てしまう善性。 でも復讐という目的は一切ブレない。そんな魅力的なダークヒーローを見事に演じ切っていたと思います。 問題があるとしたらヒロイン。 個人的な好みになりますが、ヒロインにしては外見も内面も華がない。当然応援したくなるキャラでもない。 それに顔の傷が中途半端。もっと目を背けたくなるような傷跡にしたほうが良かったのでは。 あの程度で子供たちがいつまでもからかってきたり、石を投げてきたりってのはいくらなんでも過剰演出でしょう。 そして最悪なのが終盤での絶対やっちゃいけない愚行。 ヴィクターが頼んだ重要な郵便物を届けない。 『私が傷つくと思って、あなたはあの男を殺さなかった。』 『だから私も同じように、あなたの復讐を阻止したくて、送らなかったの』 いやいや、正気ですか。全然同じじゃありませんから。 そもそも、マフィアに対して復讐計画を実行しようとしているのを妨害すれば、どんな恐ろしいことになるかなんて馬鹿でもわかるでしょう。浅はかすぎ。愚かすぎ。知性のカケラもない女の浅はかすぎる行動にドン引きです。 で、ヴィクター、そんな女を助けるんかーい。 私だったら見殺しにします。 【たきたて】さん [ブルーレイ(字幕)] 6点(2025-05-02 02:16:26) ★《新規》★ |