4.いいですね~、観ててうれしくなってきちゃいます。ホントは怖がるべきところなんでしょうけれど。 「見えちゃう」恐怖があれば、「見えない」ことの恐怖もある。あるいは画面外から響いてくる「音」の恐怖。そういったものがうまく散りばめられていて、コケオドシの連続にしなくとも、観てる我々をグイグイと引きこんでいきます。ある種、古典的な手法なんでしょうけれど、特殊効果もうまく使って見せて。風で飛ばされたシーツが、そこにいるハズのない人に一瞬巻き付く驚き、さらにはそのシーツが飛ばされて二階の窓へと視線を引っ張っていくうまさ。 さらにはこの作品、この家を買ってしまった家族と、その悪魔祓いをする夫婦、この2つの家族それぞれにとっての「家族を守ろうとする物語」にもなってるんですね。あくまで恐怖映画のテイストが前面に出ていて、家族愛を高らかに謳い上げるような押しつけがましさはないんですが、だからこそ、そこはかとない感動を呼んだりもして。かつてのパニック映画なんかでも、しばしば「家族を守る」ことがテーマにあって、だからこそ、一軒家に立てこもり、外部からの侵入者との戦いが繰り広げられるわけですな(「ナイト・オブ・ザ・リビングデッド」はその裏返し。立てこもった一軒家の中で、あえて家族が崩壊する様を見せつける)。そういう「家族を守る」という基本があって、しかしその家族を守るべき家が「悪魔の棲む家」となってしまったことの絶望感。邪悪との戦いにも気合いが入ろうってもんです。 【鱗歌】さん [DVD(字幕)] 9点(2019-05-04 13:03:34) (良:2票) |
3.つまらなくはないけれど、二度見たいかというと、必要ありませんと答える作品。実話ベースなのは好みですが、一番怖かったのが手拍子に応えるところなのが寂しい。日本と異なり欧米では、悪魔は滅多に見ないが存在することはする。そういう認識なんですね。それが発見。 【次郎丸三郎】さん [DVD(吹替)] 4点(2016-11-02 23:15:44) (良:1票) |
2.監督、どうした?、なぜ、インシディアスとほとんど同じ設定の映画をまた別に作った?はまってるのか?ま、いっか。ただ、設定は同じでも中身自体はインシディアスとは全然違った。あっちはどっちかゆーたら、娯楽向けなファンタジー的な感じだけど。こっちは再現VTRみたいな感じで、最初に「これは実話である」とのテロップがあるように、リアリティーよりに作られている。しかし出てくる憑依や心霊現象は映画「エクソシスト」の悪魔より、よっぽど狂暴だった。除霊にきた超常現象研究家の家庭も襲うし、なんとしても子供を殺そうとするあたり、嫌な奴だ。研究家夫妻や助手、家族全員に警官など大勢がいる場面でも容赦なく攻撃をしかけてくるあたり、単に怖がらせて精神を追い詰めるだけなじゃなく、命の危機感をあおるパニック映画的な要素もあったので、これ系の映画でも結構不安感があおられ怖い方だった。人をしばりつけた椅子ごと浮き上がり逆さまになるシーンと、家具の上から襲いかかるシーン、口に大量の血液を吹きかけるシーンが特に印象的だった。 【なにわ君】さん [DVD(字幕)] 7点(2014-11-04 14:09:01) (良:1票) |
1.ホラー映画としては珍しい興収3億ドル突破の大ヒット作。どんなもんかと鑑賞してみれば、どちらかと言うと怖いというよりビックリさせる系。恐怖と驚きは違うもんだと豪語したい自分にとって、これはやや邪道。起きる現象もかなりベタだし、新鮮味は全く無い。それと近年のこうしたアメリカにおけるお祓いモノに突っ込みたいのは、幽霊なのか悪魔なのかはっきりせいと。敵に回すとよりヤバいのは悪魔なんだろうが、自分的には相手が幽霊でないとあまり怖さを感じないのだ。まあ辛口批評になってしまったが、久々にゾッとさせてくれた映画なのでちょっと甘めに加点。 【にしきの】さん [DVD(吹替)] 6点(2014-08-07 22:00:48) (良:1票) |