《改行表示》 4.《ネタバレ》 これは、けっこうしっかり誠実に(?)作っているな、と思います。登場人物が一人また一人訳も分からず殺されてゆくというすでに百出のプロットをどう見せて客をのせるか。10人もいる人物のキャラクターをしっかり紹介できているのがエライです。初期のゾンビものの傑作もそうでしたが、「この人はどういう性格か」をちゃんと描いて、単なるモブシーンの一部にせずこちらに思い入れを持たせることに成功しています。ここでは兄弟仲がよろしくない、とか兄嫁の意地が悪い、といった押さえるべき点が要領よく披露されます。長男はエラソーに振舞っていましたが、実は一番人間的だったりしました。 印象が薄いor足手まといな者から次々消えてゆくのもセオリー通り。そして展開が早いのも飽きさせない要因でしょう。身内の企み、というネタばらしのタイミングも丁度良いと思います。そこからお話は一転し、事情を知らないのは女主人公一人であると客は知らされ、見守る立場になる。がんばれ、とますます力が入ります。 エンドレスリピートの隣家の音楽や、不気味なアニマルマスクという小道具も効いてます。暇つぶし的に殺された隣家の二人は気の毒でしたが、社会的モラルに照らしてあまり感心できない人たち、という保険もかけてありました。誠実だ。 【tottoko】さん [DVD(字幕)] 7点(2016-01-25 18:34:28) (良:2票) |
《改行表示》 3.《ネタバレ》 パッケージのイメージからアホアホ安安のなんちゃってホラーなんかなって先入観を持ってましたので、肩透かしを食わぬよう、それなりの覚悟をして挑みましたが、ちょっと違った 一応ちゃんとしたバイオレンスホラーであったことに対して軽くプチサプライズ。飽きることなく楽しく見れた。 殺人鬼はヒツジ男にキツネ仮面にタイガーマスクのその三人、なんでそのチョイスだったのかは知りませんが、そこはセンスの問題なんでしょうね 私だったらロバとコアラとプードル被らせるかな そのぐらいのアホアホ感は狙ってしまうかな 【3737】さん [DVD(字幕)] 7点(2014-04-21 20:52:38) (笑:2票) |
《改行表示》 2.面白い。その面白さは主人公の爽快な行動に尽きる。 ホラーを見ていると、大体は登場人物の行動に「お前はなんでそんなにバカなんだ!?」とイライラするシーンが多い。そしてそのおバカ行動によって人がどんどん死んでいく。ところがこの映画、そういうイライラシーンがない。それどころか、主人公は常に的確に動いて、最善の手段を取る。サバイバル能力ハンパない。 敵を中途半端に攻撃して、でも死んでなくて、後で襲われる…なんていうよくあるトンマは、彼女はもちろんしない。確実に殺す。ちょっとやりすぎだろ!って言うくらい執拗にトドメをさす(笑) さっさと殺せばいいのに、モラルとか恐怖のせいでなかなか殺すことが出来ない…なんてのもよくあるパターンだが、彼女にはそんなものはない。殺す奴はためらわずぶち殺す。 あと、ありがちな「ドタバタして取っ組み合い」(たいがい見ていてうっとうしい)みたいなのもほとんどない。だいたいはスカッと殺してくれる。まあ敵が少し弱すぎるんだけど(プロの殺し屋っぽかったが、どうしてあそこまで弱いのか)。 こういう主人公の殺戮っぷりがいちいち爽快で非常に面白い。 意外な結末(気づかなかった、というかあいつ忘れてた)もいい。 ところで、タイトルにもなってる「you're next」。これっていちいち犯人が壁に書く意味あんの?快楽殺人とかの異常犯罪者なら分かるけど、明確に金目当てにやってる犯人がそんな無駄なことする理由がないだろう。 【椎名みかん】さん [インターネット(字幕)] 7点(2017-09-19 06:40:17) (良:1票) |
《改行表示》 1.《ネタバレ》 両親の結婚式に子どもたちとその恋人やらが集まって総勢10名。この人数は素晴らしい。 ホラー映画で登場人物(犠牲者)が5人くらいしかいないとなかなかおっぱじまらなくて物足りなかったりするからね。 人数がいるので、通常のホラーよりパニックタイムが長いのが良い。時間に無駄がなく、ほぼフルタイム壮絶な殺しあいが見られて退屈しない。 狩る側がほぼ素人。隣人まで殺す用意周到っぷりを見せる一方、ボウガンで簡単に×名を仕留められると思っているのが甘すぎる。銃は調達できなかったのかしら。 そして、狩られる側に容赦のない女ランボーがいるので、そんなアホどもを逆に惨殺してしまうという展開がワクワクなのだ。返り討ちにするにしても、あえて脳天ミキサーをする必要があるのか?っていうね。 それにしても、こんなにも意味ありげな動物のお面なのに特に意味ないのね…。 【すべから】さん [映画館(字幕)] 7点(2014-03-06 00:54:53) (良:1票) |