《改行表示》 6.《ネタバレ》 ここでの高評価に釣られて、ダッシュで見に行ってきた。 残念ながら、自分は「それほどでも...」という感想しか持てなかった。 いや、序盤の映像や緊張感は、確かにレベル高かった。 ただ、その分、主人公一人になってからが退屈。 どうも「ずっと一人で奮闘の物語」になりそうだって分かってきたら、つまらなくなってきてしまった。 どんなに映像が凄くても、長い一人芝居を映画で見たいとは思わないから。 退屈なんで、「宇宙空間で一人ってことは、無傷で生きるか死ぬかのどっちかで、女性主人公は映画的に死なせられないから、まず”生きる”方だな。瀕死の重傷負いながらも生きるとか、どこからかの救助隊に助けられる、とかも無いな」なんてことを考えてしまった。 しかも、その予想が大当たりのラストになってしまい、複雑な気分で映画館を出た。 【まかだ】さん [映画館(字幕)] 6点(2013-12-15 23:34:52) (良:2票) |
《改行表示》 5.《ネタバレ》 無重力を表現した宇宙空間の映像美は見事で、TDLの「スター・ツアーズ」を体験した時のような快感を味わった。技術先行の画面に、2人の会話劇で人間関係が描写される展開は秀逸。無音(?)の大宇宙では軽口をたたくことも重要なコミュニケーションと映る。 娘を亡くし夫と別れた女性宇宙飛行士が宇宙に一人取り残され、一時は死を覚悟しながらも、帰還に向け生への気力を取り戻すという設定に現代性をみる。マットの生還(幻覚)からラストに向けての展開はハリウッド映画の王道であり、悲惨な結末を迎えるリアリズムよりずっといい。 ライアンとマットのロープでのつながり(へその緒のような)やISS内部での胎児ポーズ、そして涙の粒が浮遊するシーンはそれぞれ印象深いが、強調し過ぎの感あり。 地球に帰還し、カプセルが着水した湖でライアンが脱出した際、水中でカエルが彼女の前を横切る。さらに虫が飛び鳥がさえずる芸の細かさ。その後、彼女は陸に上がり、四つん這いから徐々に立ち上がって大地を踏みしめ(彼女の再起を暗示)、最後に2足歩行する。ここで原題「Gravity」の意味する重力の体感が示される。駆け足で生命の誕生~進化を表現したような感じだ。着水場所を湖にしたのは「猿の惑星」を意識したのだろう。が、むしろ子宮形状の入り江(海水≒羊水)に着水し、ウミガメ(4足)の登場、そして陸上へ、さらに2足歩行となった方が胸にストンと落ちる。カエル君の登場は唐突な感じだった。 無重力の宇宙空間、女性の自立、中国の人工衛星の役割、数々の障害を乗り越えて危機からの脱出等、マーケティング・リサーチはバッチリ(若干の皮肉込み)。「生」と「死」、「進化」や「再生」をめぐる91分間で、過去の映画に対するオマージュや生命をめぐるメタファーの詰め込み過ぎも感じる。終盤は生き残ったS・ブロックの一人芝居を見る思いだったが、彼女に魅力を感じないんだよなあ。 【風小僧】さん [地上波(吹替)] 6点(2016-07-03 12:41:18) (良:1票) |
4.《ネタバレ》 ん~…普通。無重力の宇宙空間で大変な事になりましたねという緊迫感は十二分に伝わってくるが、博士のおどおど感がリアル過ぎてまるで実話を元にした映画なのかってくらい味気ない。博士という特性を活かしてこう、どこかでビシッ!と痛快に決めて下さいよ。本当にただ単に生還するのが精一杯で、頼りになるジョージクルーニーも早々にリタイヤしちゃうし、凄いねーでも楽しくはないねって感じの映画です。延々と無重力空間を描くというなかなか見た事のない切り口の映画だったのでチョイ甘加点。 【にしきの】さん [CS・衛星(吹替)] 6点(2015-06-12 19:06:15) (良:1票) |
《改行表示》 3.《ネタバレ》 緊張感あふれていてなかなか良かったのですが、ISSからマットが離れて(落ちて)行くシーンだけは納得できず。 ロケット噴射が止まらないならともかく、あの状態で一度止まったものが崖から落ちる如く動き出すことはありえないでしょう。序盤のそれが気になってしまって、あとのシーンに集中できなかったのが残念。 【EOS】さん [DVD(吹替)] 6点(2015-06-02 11:47:31) (良:1票) |
《改行表示》 2.《ネタバレ》 全体的には可もなく不可もなくと言った感じだった。 宇宙で生存することがどれだけ困難を窮めるかということを普段認識させられないので、宇宙の持つ「冷たさ」を味わうことができた。 マットの持つ温かさはすごい。あれだけ短時間の間でも、彼が器が広く頼りがいのある男性だということを教えてくれる。てっきりマットとライアンの二人の物語だと思っていたので、マットの早めの死は意外だった。それだけ影響力のあるキャラクターなので、マットの生還が事実だと少しでも思ってしまった部分があった。 ひとりの女性ライアンの心の成長、つまり忘れかけていた「地球上で生きる喜び」を噛みしめること、を描いた物語とも言えるが、なかなか彼女に感情移入する素材が少なかったことが残念だった。ISSなどが簡単に破壊され続けられるのもややリアリティに欠ける。 【カジノ愛】さん [DVD(字幕)] 6点(2015-01-01 05:20:28) (良:1票) |
1.《ネタバレ》 ロバートレッドフォード主演で海上を漂流する映画が、来年公開予定である。ライフ・オブ・パイという漂流映画もありましたね。そして本作も漂流モノ。まさにハリウッドは今、漂流ブームなんですかね。で作品ですがまさに、THE・体感!それ以上でもそれ以下でもない。ひたすら宇宙。ひたすら漂流。ひたすら危機。ひたすら孤独。潔いほど他になし!またね、サンドラ・ブロックが丁度いいんですよ。何が丁度いいかって?宇宙服を脱いで下着姿みたいになるシーンがあるんですが、これがいいサジ加減でエロくないんですね。だから緊張感を持続できるんです。もちろん個人差はあると思いますが、彼女からはイヤラシさよりも哀愁を感じるんです。それは演出やカメラ、照明、特殊技術等、多くのスタッフの努力によるところもあるとは思いますが、それ以上にサンドラ・ブロックという存在が、哀愁を感じずにはいられないオーラを放つ位置に、たどり着いたからでしょう。演技も素晴らしかったです。ただ難点を言えば、不時着した場所が陸地のすぐそばっていうのがね。まぁ感動シーンを演出するためだから致し方ないですか。最後にこの映画は出来れば、疲れている時には観賞しないほうがいいです。ブラックホールに吸い込まれます。www |