8.《ネタバレ》 (ネタバレ厳禁映画です。鑑賞前の閲覧はご注意ください。) 予算規模、脚本・演出・演技のクオリティ、どれをとってもお馴染みフジ系TVドラマ『世にも奇妙な物語』のそれと寸分違いません。これで本作がどんな映画か、伝わる人には伝わると思いますが、言及したいポイントが1か所あります。それはトム(クリント・イーストウッドの息子)の扱い。過去を変えることで、女性2人の運命が好転するのは明白でした。彼女たちが父親(祖父)を助けたいと考えるのは当然です。ただしトムだけは違いました。母親の人生が変われば、彼は存在しなくなります。これもほぼ確定事項。そのことに気づきながら、トムは曾祖父の命を救おうとしました。これって凄い献身です。ほんと感動ポイントなんです。彼の決断と勇気にきちんとフォーカスした演出があれば、もうワンランク作品の完成度が上がったと思います。 【目隠シスト】さん [DVD(字幕)] 6点(2014-10-09 20:57:34) (良:3票) |
7.《ネタバレ》 最初はホラーかと思ったのですが、すぐに違うと気づきます。 ああ、きっと『世にも奇妙な物語』系のサスペンスなんだろーなと。この人たちはきっと死んでいるんだろーなって。 で、その予想は当たっていたわけですが、まさかの血縁関係、これは予測できず。 非業の死を遂げた一族が、時代を超えて一堂に会するというのはなかなか面白い設定です。そしてその事実をすぐには明かさない。伏線をはり、違和感を演出し、驚きとともに真相に近づいていくストーリー展開が興味をそそられます。 そしてその目的が『未来改変』っていうのも私が好きなジャンルです。 ただどうしても未来改変ものとなると、『バタフライ・エフェクト』を考えてしまいますので、戦死するはずの祖父を助けてしまったら、ここにいる人たちはサマンサ以外消えてしまうのでは、・・・、と、どーしてもそこが気になりますね。 まあ、そーゆー細かいことに目をつむれば、非常によくできたサスペンス。 『クラシックな車でかっこいいね。』『そのダサいジャケットを貸せ。』『これ最新モデルなんだけど』などなど、小さい伏線に後から気付くわけです。これもう一回見直して伏線チェックしてみると面白いかもしれない。新しい発見がありそう。 ガソリンスタンドのおっちゃんは神様か何かなんでしょうかね? やたら強盗二人の女の人生修正しようとしますが、男のほうをなんとかしたほうが良いんじゃないだろうか?もしかしてここは笑いどころなのか?? 【たきたて】さん [DVD(字幕)] 7点(2022-07-20 07:47:47) (良:1票) |
6.手塚治虫や藤子・F・不二雄のSF短編にありそうなサスペンスとホラーとエモーショナルがギュッと詰まった“小話感”が小気味いい。 舞台設定から編集作業の詰めの粗さに至るまで、“低予算感”は否めないけれど、それ故の“掘り出し物感”もあり、満足度は高かった。
キャストも少人数で地味だが、やはりクリント・イーストウッドの息子であるスコット・イーストウッドが印象的。 ハンサムではあるが、独特の何だか“嘘くさい”風貌が、今作のキャラクター性に合致している。 善人か?悪人か?と中々判別がつかない雰囲気が、序盤の緊張感を高めていたように思う。
偶然にも、今年指折りの話題作「TENET テネット」に続いて“タイムパラドックス”ものを続けてみてしまった格好。 映画の規模やクオリティのレベルは比べ物にならないけれど、アイデアと表現方法の工夫で、タイムパラドックスを巡るサスペンスとドラマを生み出す映画的な巧みさは、決して勝るとも劣らないものだったと言えよう。
まさしく“親殺しのパラドックス”を逆説的に描いた顛末が導いた未来はどうなったのか? 果たして「彼」の存在はどうなってしまったのか?
“切なさ”も含めて、そういうことをつらつら考えていくのも、この手の映画の醍醐味だろう。 【鉄腕麗人】さん [インターネット(字幕)] 7点(2020-10-04 00:12:37) (良:1票) |
5.《ネタバレ》 冒頭のシーンはホラーな雰囲気をただよわせ、謎を提示し登場人物たちとともに観客を混乱させ、解決策が見えたら全速力で突っ走ってラストまで行くため、観ている側を飽きさせません。
謎が解けてからは、登場人物達の服装や言動、立ち居振る舞いすべてが「その時代」を彷彿させるようになっていたのに「なるほど!」と膝を打つ気持ち。 低予算だったと思われますが、丁寧な設定づくりをしており、粗さがなく、よく出来た作品になっています。
欲を言えば、ストーリーにもうひとひねり欲しかった。そのための「ミステリアス雑貨店とその店主」という存在を置いたのだと思いますが、もうひとひねりあったらもっと楽しめる作品になったと思う。 もしくは、登場人物同士がもっと激しくぶつかりあった方が、見ごたえのある人間ドラマになったのでは。せっかくの面白い設定なのに、肝心の人物同士のやり取りがあっさりしていて、少々物足りなかった。
人は時代や生まれた環境で大きく人生を変えられてしまう。虐待は三世代遡って原因を探れと言うが、まさに雑貨店主がそれをやってくれたというお話。 【りりらっち】さん [インターネット(字幕)] 6点(2020-06-04 11:48:45) (良:1票) |
4.《ネタバレ》 遭難して山小屋にたどり着いた見ず知らずの3人の男女。 最初は彼らに良からぬことが起こるスリラー系の作品かと思ったがさにあらず。 ウィスコンシン、サウスダコタ、ニューハンプシャー・・・。訳が分からない。 謎はさらに続く。1962年、1984年、2011年。この場所に何の意味があるのか。 そこに現れる4人目の登場人物。それらをこうつなぎ合わせてくるとは思わなかった。 後半になってこの場所と時間と3人の関係性が明らかになってから、 序盤からのことを思い出すと、訳が分からなかったはずのことが腑に落ちてくる。 とことん抑えた作品の色調も、独特の緊張感を持続し続ける作品のテンションもいい。 今、最善を尽くせば未来は変えられる、か。 カネをかけなくても面白い映画は撮れるという見本のような作品でした。 【とらや】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2020-05-16 20:10:31) (良:1票) |
3.《ネタバレ》 出来れば、ドイツ兵と彼女らは最後まで言葉が通じないって体でやってほしかったかな 地球人と宇宙人みたく。日本人とブッシュマンみたく。 【3737】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2020-03-20 23:55:17) (良:1票) |
2.《ネタバレ》 不可思議な小屋に引き寄せられた面識のない3人 連絡手段もなく、どうやっても周囲の森から出られない状況で 話の食い違いや、共通点から徐々に現状の把握へ
本筋への伏線はもちろんのこと サスペンスホラーと勘違いさせるための伏線もチラホラとあり
「どうやって、あの時間軸に集合したのか」(ショップの金庫に秘密が?)明かされないこと あんな何もないとこへの単独任務&爆撃の必要性 気になる点もいくつかありますが 尺も短くまとまっていて、適度な緊迫感が続いているので、飽きずに最後まで見れるいい映画でした。 【メメント66】さん [インターネット(字幕)] 6点(2019-12-05 01:23:15) (良:1票) |
1.《ネタバレ》 よくできた2時間ドラマのような映画 プロットは非常に優秀だ しかし前半にちりばめられた伏線が判りやす過ぎて先が読めてしまう 以下、かなりのネタバレなので見てない人は読まないほうが絶対おもしろいです 2011年の新聞 クラシックカー ライター等 少なくとも育った時代が違う3人が集まったんだろうなと言う所までは簡単に読める なので三人が肉親である事がわかってもさほど驚きが無かった このわかりやすい伏線をくどくどと演出してしまうところがテレビドラマ的で残念だった ナチの父親が爆撃で死ななければ、サマンサの母親が再婚しない そうすればサマンサが出産で緊急事態に落ち入った時に、彼女の母親が近くにいるので死なないですむという理屈が今ひとつうまく理解できなかった サマンサが生きてれば、娘のジョディが真っ当に育って、彼女の息子のトムが母親を失わず、孤児院へ行く事も無いと言う理屈はわかるが、ナチのひいじいちゃんが生きてれば3人の人生が良い方向に変わるという理屈はなんとなく納得した しかし爆撃とかアクションの部分が2時間ドラマ以下のちゃちさで、もうちょっとそこに金かけろよって思った 冒頭のコンビニ強盗の直前を繰り返すオチも結構しゃれてて、幸せなサマンサとジョディの親子が砂浜を歩くエンディングはなかなか良かった やはり自分はハッピーエンドが好きだ 閉じられた山小屋でのみのワンシチュエーションの映画は時々見るが良い物が多く、その中でも拾い物の良品である 【にょろぞう】さん [DVD(字幕)] 7点(2014-05-04 20:12:43) (良:1票) |