7.《ネタバレ》 姉妹間の確執を描いた映画ってあまりありませんから、その角度では貴重な作品かもしれません。ところで、私にとっては、何も知らずに無邪気に一直線に進むだけのアナは割とどうでもよくて、それよりも、膨大な抑圧を強靱な理性で支えることを強要されながら育ち、しかも両親の急逝によって盛大な梯子外され状態になってしまったエルサが、何とも不憫で、痛ましくて。最後はもちろん、穏やかで、笑顔で、人々にも受け容れられるのですが、「そんなにあっさり解決しちゃっていいのか?エルサよ、あなたの本当の敵は、何事もなかったかのようにすべてを丸め込もうとする、この映画の制作者そのものなのではないか?」と訳の分からない煽りをしたくなるところでした。また、その意味では、両親には両親の葛藤があったはずで、その辺を超スピードですっ飛ばしている導入部については、もう少し丁寧にできなかったのかと、不満が残ります。 【Olias】さん [ブルーレイ(字幕)] 6点(2017-08-05 23:57:40) (良:3票) |
《改行表示》 6.《ネタバレ》 一年以上前に劇場で観ました。その時すでに世間はブームも盛りのロングラン中。でも鑑賞後の率直な感想は「騒がれている程じゃないね」でした。気難しく見なければ穴の多い脚本も気になりませんが、同時に感動の域まで達することも無い。そんな印象でした。 魔法に目覚めた姉を世間から隠そうとした両親の方針に違和感を覚え、すぐに「おおかみこども~」との対比が浮かびました。本作に関しては隠すより活かす方法は無かったものかと思います。両親の判断は物語の発端としてオープニングで片づけられたまま再浮上することは無いのですが、何らかの方法で回収した方が作品に厚みが出たと思います。 この作品がヒットした要因に主題歌の力があげられます。その通りだと思いますけど、個人的にはその「分かり易さ」だと分析しています。ちょいと愚痴が混ざりますが、最近の日本の歌謡は私の耳には歌詞が半分も聞き取れないのです。BGM的に聞き流すものが好まれているのか、歌唱力不足を演奏で誤魔化しているのか…。いずれにしても歌詞からメッセージを受け取ることが困難で、バリバリの昭和歌謡で育った者にはとても物足りない状況です。そんな私に「ありのぉ~ままのぉ~」はとても分かり易くて、久しぶりに安心して聴ける歌だったのですよ。前後しますが吹替え版で観ました。松たか子さん、歌は本職じゃないけどいい仕事してました。 【アンドレ・タカシ】さん [映画館(吹替)] 6点(2015-08-04 01:16:05) (良:3票) |
5.《ネタバレ》 ミュージカルシーンはとってもすばらしく、キャラクターも魅力的で最後まであっという間に見てしまいます。けど、他のレビュアーさんと同じく自分も気になるところがチラホラ。「普通なら絶対に手の届かない夢を抱くキャラクター」がディズニー映画にはよく登場しますが、今回はオラフがそのポジション。話の本筋とは別に「彼は一体どんな結末を迎えるのだろう?」とハラハラドキドキしながら見ていました。が、最後まで見てガッカリ。え、それでいいの?溶けてないだけで夏は満喫できてないぜよ。「冬が終わって体は溶けてしまったが、それでも春を運んできました」的な結末ならいいってわけでもないけれど、「ただなんとなく魔法のおかげでうまくいく」という結果にはしてほしく無かったです。オモチャなのに空を飛べると思っているバズ・ライトイヤーや、星に恋してしまった蛍のレイ(プリンセスと魔法のキス)のようなドラマを期待してしまった自分は感動欠乏症でしょうか。 エルザも、「引きこもり気味のお嬢様」→「攻撃的な見た目の雪の女王」への変化は本当に素晴らしかったので、平和が戻ってからの最後にもうひと変化見てみたかったな、と思います。 【ゆうろう】さん [映画館(字幕)] 6点(2014-03-15 12:46:24) (良:2票) |
《改行表示》 4.《ネタバレ》 テレビ放送分(本編だけノーカット)を録画していて 今更ながら鑑賞しました。 キャラクタ設定とかストーリー展開など 良くも悪くもディズニーだなぁっていうのが率直な感想でした。 時間が短いのが意図的なのか 後半ばたばたって話が進んでいったのも気になりましたが、 レリゴーも最後らへんで歌うのかと思いきや それなりに最初の方で歌うのと 引きこもってありのままの姿見せてないじゃんって感じの歌だったのが 結構意外でした。 ただ松たか子さんの歌は良かったですし 城が出来上がる映像とか3Dでみることでより映像美を堪能できる構成だなぁって思いましたが 2Dでも十分素晴らしかったです。 でも6点かなぁ。。 ※なお、地上波のエンドロールは残念過ぎました(ない方が良かったレベル) 【シネマレビュー管理人】さん [地上波(吹替)] 6点(2017-04-14 09:55:30) (良:1票) |
3.《ネタバレ》 良くも悪くもここ最近のディズニー映画。現代的で活発な女性がメインになっています。おとぎ話なのにどこか今を感じさせる作りになっており、そこが多くの支持を得ている所以でしょう。あるシーンを例に挙げますと、王女の寝起き姿が、髪はボサボサで口は半開き、おまけにノーメイクで可憐な王女の寝姿なんて微塵もございません。オマケにもう一つ。アナ王女が、出会ったばかりのどこぞの国の王子と即結婚の約束をしてしまいます。お前はブリトニーか!ラストはその王子にパンチを食らわせました。こういった今風の女性像がきっと、好感度を上げているんでしょうね。ただ私の中では平均点の出来でした。+1点は、雪や氷の表現力の素晴らしさです。 |
《改行表示》 2.《ネタバレ》 毎度ディズニー作品について思ってることだけど、一定の縛りがあるなかで新たな手法を模索していく姿勢はとても好感をもっている。 今回プリンセスシリーズ初のダブルヒロインという事でどういう展開になっていくか楽しみにしていたのだが、前半の軽やかかつのびやかなノリに比べて後半が迷走してしまった感が否めない。 レリゴーのあの曲、鬱積していたエルサが周囲などどうなってもよい、自分は自分のまま、ありのままに一人で生きていく事を決意し「少しも寒くないわ」と不敵な笑みを浮かべ氷の城に閉じこもっていくシーンまではとてもとてもよかった。ダブルヒロイン且つ初のヒロインがヴィランズに陥る瞬間を描くとはディズニー今回そこまでいっちゃうか!?と心踊ったのはここまで。アナと再開したエルサは特別大きな変化は見られず焦燥と動揺ばかりが見られパニックムービー的な展開に陥っていく。あれれ、なんだろうこの迷走感。レリゴーを歌っていたエルサが完全に別人…というか元に戻ってない?これもしかして途中で話変えちゃったんじゃない?なんだろうこのキャラクターに芯がない感じ…製作側がエルサを愛しすぎたが故に役作りに対して非情になりきれてない感じがする。これ嫌な予感するなーあの胡散臭かったハンス王子が陰の悪役みたいな昭和の少女漫画みたいな展開にもってかれたらどうしよー…とか思っていたらば案の定の苦笑いな展開(笑) うん、歌はいいです歌は。話はもうちょっと練れなかったのかなあ…というのが正直な感想。 縛りがあるのは最初からわかってる、私がつい期待しすぎてしまった。なのでアナ雪は悪くない… あ、でもマスコットキャラのオラフは最近のディズニー作品の中では断トツによかったです。吹替えの勝利な感じもしますがあんなオッサン顔なのにとぼけて愛らしくとても可愛いと思いました。あとアナ役の神田沙也加さん。スミマセンエンドロールでお名前拝見した時になっても同姓同名の別人だと思っていました、後で本人と知り驚きましたわ。声優お上手でとてもビックリしました。 【どぶん子】さん [映画館(吹替)] 6点(2014-05-18 01:01:23) (良:1票) |
1.《ネタバレ》 事前に何度も「Let it go」をYou Tubeで聞きまくっていたせいか、思ったよりは感動しませんでした。脚本が荒いと言うか、詰めが甘いと言うか・・。アナとエルサの姉妹の仲の良さも冒頭だけでさらっと流したと思うし(ドアノックはもっと何度も描写されていれば後半の氷の扉ノックを躊躇う姿も活きたと思う)、クリストフとスヴェンが姉妹の秘密を目撃していた事がまったく後半に活かされず(もったいない!!)、オラフの存在でアナが昔を思い出すんだろうかと思ったけどあっさり終了(彼の存在意義って・・)。立派な氷のお城を作った所で、「エルサはこれから食べ物含めどうやって一人で生きて行くつもりなんだろ?」って思っていた所であっと言う間に問題は解決(これって、1日とか1日半で解決した出来事・・?)と言うのが印象。そもそも、なんでエルサはあの魔法を使えるのかな(生まれつきってあっさり言われても・・)。トロール、お前らも何か話に噛んで来いよ・・とすら思ってしまった。エルサの葛藤もイマイチ伝わってこないし、キャラクターとしての魅力も特に感じられなかったのが非常に残念。もっと姉妹仲を前に出しても良かったと思う。とは言え歌と映像、雰囲気で言うと優しく美しい映画だったと思うので、「子供と一緒に見たい映画」という感想です。 【ネフェルタリ】さん [映画館(字幕)] 6点(2014-04-07 12:03:08) (良:1票) |