4.10年近くにわたる年月の経過、大陸から香港からNYというドラマの規模(大陸は直接的な舞台ではないが)が少しも過大ではなく必然性があり、しかも描かれている内容はごく身近なラブストーリーの丁寧な描写であるという、まさに奇跡のような作品。友情愛と男女愛のぎりぎりの境界を精密に表現している脚本にまず驚嘆させられるが、しかも、その中で、すべてのシーンとすべての台詞にきちんと意味があるというのが素晴らしい。前半はじっくりと、後半は一気に駆け抜けるというバランス配分も絶妙。そして何より、表情の豊かさをフルに活用して、しかも指先から背筋に至るまでヒロインの心理表現を行い尽くしたマギー・チャンの名演は、何度見ても鳥肌が立つ。あくまでも現実世界にいくらでも存在しそうな設定に立脚しながら、ごく日常的な場面の切なさを漏らさずに盛り込んで1つの別世界を創り上げてしまった傑作。なお、蛇足ながら、食べ物関係を中心とする小道具の使い方も効果的だと思う。 【Olias】さん [DVD(字幕)] 9点(2004-03-15 01:41:18) (良:3票) |
3.大好きです!知り合いにすすめられて見たのですが最初はレオンのだめだめっぷりに本当にこれで素敵なラブストーリーを見せてくれるのかと不安でした(汗)。でも彼はどんどん成長し、中盤でクラクションを鳴らされて振り返った時の表情にはドキッとさせられました。脇役陣も素敵な人ばかり。英語教師の恋愛もおばさんの恋もパウさんについても決して語り過ぎず、さりげない演出なのに深く深く心に響いて、涙が止まらなかった。やっぱり脚本のいい映画は充実感が違う~!これを見てからは話題作よりも脚本勝負の映画を選ぶようになりました♪ 【涙姫】さん 9点(2004-07-19 06:21:13) (良:1票) |
2.まずマギー・チャンがいい。しかも、次第に良くなって行くのが素晴らしい。素朴なレオン・ライも味があるし、テレサ・テンの曲も物語を盛り上げている。話もよく出来ている。それぞれの心の移り変わりが丁寧に描かれていて説得力がある。すれ違いの恋愛ドラマというのは有り勝ちだとは思うけど、あのラストには正直参った。もちろん、慌てて最初から見直しました。DVDって便利だなぁってしみじみ思う今日この頃。 【もとや】さん 9点(2004-03-09 18:01:12) (良:1票) |
1.マギー・チャンの演技力に泣けてきました。ラスト、テレサ・テンの訃報を聞き、うつむきながら歩くその姿。レオン・ライと振り向きあった時のその表情。何度観ても堪りません。それと、これって香港映画ですよね・・? 【映写坊主】さん 9点(2003-02-26 17:36:06) (良:1票) |