1.原作未読。ドラマ版は一部のみ。ドラマ版だと若手俳優の演技力に難があって続けて見てられなかったのですが、この映画版は、若手の実力派の俳優を擁して、しっかりキャラクターを作り込んだあたり、ドラマでできなかったことを映画でやる利点をしっかり活かしていたと思う。菅田君、門脇さん、窪田君の3人はもちろんですが、この映画で一番輝いていたのは、やっぱり愛沢役の中尾君。ガキギャングを引き連れるクズ暴走族崩れで、物語上も最悪のキャラなのに、なぜか憎めず、チャーミングですらある。ウシジマの「俺は愛沢のことが大好きなんだぞ」というセリフ、まさにそのとおりでした。ただ、前作同様、全体の尺が長いしダレる。とくに最後の物語を収束させる一連のシーンに15分以上かかっているのはやっぱり説明過剰。五円玉のエピも重ねすぎてくどい。ワンショットの映像やセリフ1つだけでことの顛末を伝えるのはドラマ版でもできていたのだから、映画版でもそのストイックさは残して欲しかったと思います。 【ころりさん】さん [CS・衛星(邦画)] 5点(2016-10-16 12:00:12) (良:1票) |