《改行表示》 7.《ネタバレ》 まさに「事実は小説より奇なり」、感動した 圧巻は終盤のマーティン、フィロミナ、ヒルデガードの息詰まる対決(言い合い) マーティンはヒルデガードに「謝れ、せめて死んだ母子の墓をきれいにしてやれ」と迫る ヒルデガードは「自制と禁欲によって神に近づける」と一歩も引かない しかしフィロミナはヒルデガードに「私はあなたを赦す」と、 そしてマーティンに「赦しには大きな苦しみが伴う、私は人を憎みたくない」と言い部屋を出る マーティンも後に続き部屋を出るが間際にヒルデガードに「僕はあなたを赦せない」と言い放つ 実に考えさせられる対決だ 私の共感ウェイトはもし20代30代ならマーティン90% フィロミナ10% ヒルデガード0%だが、 そこそこ年を重ね寛容(赦し)を学んだ今(72才)はそれぞれ30% 65% 5% だ 【yoroshiku】さん [CS・衛星(字幕)] 10点(2024-01-25 17:45:16) (良:1票) |
6.《ネタバレ》 無駄のない脚本、テンポよく進む。その中で、神の存在という重いテーマにについて、揺れ動く様を主人公は見事に演じ切った。彼女を取り巻く人物は皆アンチテーゼに過ぎない。静かな怒りと感動が両存して終わる。 【★★★1/2】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2023-05-30 23:12:04) (良:1票) |
5.《ネタバレ》 これが実話を元にした話だと思うと胸糞悪くなる。真実が明らかになったとき、何もせずただ赦すという決断をしたフィロミナは物凄いのだろうが、どうしてもモヤモヤしてしまう。マーティンが「僕はあなたを赦せない」って言ってくれたのがせめてもの救いだった。 【Trunk】さん [DVD(字幕)] 6点(2015-05-26 02:31:28) (良:1票) |
4.やるせない気持ちです。宗教とはなんとこわい。以前観た「野のユリ」という映画を思い出しました、人々の協力で教会が建てられたのに対し、シスターたちは「祈りが通じた、神に感謝!」としか言わず、人々には感謝しない。シスターたちは神だけを信じているのだ。「許すことはもっと苦痛」と言ったフェロミナ、確かに許すことも大事だが、許さないことも苦痛を伴うのだ。 【HRM36】さん [DVD(字幕)] 9点(2015-01-09 14:47:08) (良:1票) |
《改行表示》 3.《ネタバレ》 実話をベースにしたこういう映画を見る度に、宗教とは何だろうと思ってしまう。 苦しむ人の心に安らぎを与えるものでありながら、逆にそれで苦しむ人もいる。 信じる神が違っても、神を信じない人にとっても、親が子を思う気持ちや、子が親を思う気持ちは不変。 今はもうこの世にはいない息子の思いがしっかり伝わるように描かれていたのが嬉しかった。 ジュディ・デンチの静かな、素晴らしい演技が感動的です。 【とらや】さん [DVD(字幕)] 8点(2014-11-15 14:18:28) (良:1票) |
2.私はカトリックが不道徳にきびしいのは、それはそういう教えだから仕方ないと思う。しかしまた母親の承諾なしに実の母と子を切り離すのは人権問題だとも思う。カトリックを信仰するフィロミナとほぼ無神論のマーティンとでは、「あなたを許します」と「あなたを決して許さない」とシスターへの態度が違ってくるのも頷ける。だが母が子を思う気持ち、子が母を慕う気持ちは何処の世界も共通だ。主人公はフィロミナだけど、息子アンソニーが死んだら母と過ごした修道院に埋葬してほしいと言ったときは思わず涙が出てしまった。きっと母が訪ねてきてくれると信じていたからに違いない。 【ESPERANZA】さん [DVD(字幕)] 8点(2014-10-30 06:54:42) (良:1票) |
1.新聞を賑わすような事件を、社会派としてでなく、愛情物語としてとらえたところに、この映画最大の価値があります。主人公をジュディ・デンチが演じたことはとても幸運でした。また、若い頃の主人公を演じたソフィ・ケネディ・クラークのおかげで、愛情深い物語だと感じることができました。 【shoukan】さん [映画館(字幕)] 8点(2014-04-11 23:46:08) (良:1票) |