4.《ネタバレ》 無駄のない脚本、テンポよく進む。その中で、神の存在という重いテーマにについて、揺れ動く様を主人公は見事に演じ切った。彼女を取り巻く人物は皆アンチテーゼに過ぎない。静かな怒りと感動が両存して終わる。 【★★★1/2】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2023-05-30 23:12:04) (良:1票) |
《改行表示》 3.《ネタバレ》 実話をベースにしたこういう映画を見る度に、宗教とは何だろうと思ってしまう。 苦しむ人の心に安らぎを与えるものでありながら、逆にそれで苦しむ人もいる。 信じる神が違っても、神を信じない人にとっても、親が子を思う気持ちや、子が親を思う気持ちは不変。 今はもうこの世にはいない息子の思いがしっかり伝わるように描かれていたのが嬉しかった。 ジュディ・デンチの静かな、素晴らしい演技が感動的です。 【とらや】さん [DVD(字幕)] 8点(2014-11-15 14:18:28) (良:1票) |
2.私はカトリックが不道徳にきびしいのは、それはそういう教えだから仕方ないと思う。しかしまた母親の承諾なしに実の母と子を切り離すのは人権問題だとも思う。カトリックを信仰するフィロミナとほぼ無神論のマーティンとでは、「あなたを許します」と「あなたを決して許さない」とシスターへの態度が違ってくるのも頷ける。だが母が子を思う気持ち、子が母を慕う気持ちは何処の世界も共通だ。主人公はフィロミナだけど、息子アンソニーが死んだら母と過ごした修道院に埋葬してほしいと言ったときは思わず涙が出てしまった。きっと母が訪ねてきてくれると信じていたからに違いない。 【ESPERANZA】さん [DVD(字幕)] 8点(2014-10-30 06:54:42) (良:1票) |
1.新聞を賑わすような事件を、社会派としてでなく、愛情物語としてとらえたところに、この映画最大の価値があります。主人公をジュディ・デンチが演じたことはとても幸運でした。また、若い頃の主人公を演じたソフィ・ケネディ・クラークのおかげで、愛情深い物語だと感じることができました。 【shoukan】さん [映画館(字幕)] 8点(2014-04-11 23:46:08) (良:1票) |