《改行表示》 5.《ネタバレ》 仕事を辞めパチンコと散歩の毎日を過ごす青年が 偶然パチンコ屋で知り合ったフレンドリーな若者の住む バラックで出会った若者の姉に惹かれる。 しかしこの家族は寝たきりの父、疲れきった母、 若者も傷害事件で仮釈放中、姉も家族のため体を売って生活しているなど 数々の問題を抱えて極貧の状態であった。 青年は若者の姉の抱える問題に向き合うことになる。 良い作品。 全体的にドンヨリとした陰鬱な世界観だが妙なリアリティがある。 青年役綾野剛、若者役菅田将暉、姉役池脇千鶴の演技がすばらしい。 だらしない男の印象だった青年が実はしっかり者で うざい印象の若者もだんだん憎めなくなってきて 姉もこの生活から抜け出すことを諦め気味になってて でも青年の言葉で少しずつ心動いていく。 そういった変化が良かったです。 【Dry-man】さん [DVD(邦画)] 8点(2017-11-11 23:03:20) (良:1票) |
《改行表示》 4.《ネタバレ》 素晴らしい作品でした。 もちろん決して明るく楽しい作品ではないけれど、 始まりからラストカットに至るまで、制作陣、出演者達に一分の隙もなかったです。 特に菅田将暉さん、彼は凄かったですね。 なんとも愛らしくて、感情移入しまくり。 達夫、千夏、拓児がとにかく這い上がる事だけを切に願って、映画に没入してしまいました。 そんな中、三人で祝杯をあげるシーン。 よーし、やったぞ! と思って、何気に時計を見たらまだ80分。 そう、前半の陰鬱な展開で時間感覚が麻痺していたようです。 と言うことは、もう一悶着あるのか。。。って落ち込みましよ、マジで。 そしたら案の定、祝杯を台無しにしてしまう事件発生。 あちゃーと思ったけど、誰も死ななくて、本当に良かったです。 なんとか踏みとどまった彼らに、泣きそうになりました。 そして美しいラストシーンとタイトルの余韻。 この軽薄な時代にこんな作品に出会えて良かったです。 余談ですが、テレビとかで喫煙シーンを問題視する向きがあるようですが、 この姉弟のようにライターひとつで運命が変わるような事もあるんですよね。 性描写や暴力シーンなどレイティングは仕方ないにしても、 世の中が勝手に『汚い』と定めてるものを観て、どう感じるか? そんな問いかけすら許さないような風潮は怖いですね。 【ろにまさ】さん [CS・衛星(邦画)] 9点(2016-02-20 15:24:25) (良:1票) |
3.づるづると曳きずる昭和夏の朝 【火蛾】さん [DVD(邦画)] 10点(2015-04-12 13:58:35) (良:1票) |
《改行表示》 2.セックス、暴力が出れば「体当たり演技!」、ジメジメした人間描けば「これぞ日本映画!」 私は、こういう映画が存在するから邦画が嫌いになるのだ! 【クロエ】さん [CS・衛星(邦画)] 2点(2015-04-06 22:42:37) (良:1票) |
《改行表示》 1.《ネタバレ》 けだるく鬱屈した演出と漂う閉塞感。 こういうカビ臭い日本映画特有の湿度の高い暗さが苦手。 ラストの光を浴びた二人を描くために、それまでの前フリが重くて長い。 重苦しい内容をそのまま重苦しい演出で描くのがどうも肌に合わない。 テーマが重いなら、もっとドライに軽さも出しながら演出してくれたほうが切なさが増す。 菅田将暉は憎めないし、高橋和也の下衆キャラも立っていたけど、メインとなる綾野剛と池脇千鶴の二人には惹きつけられなかった。 原作の1980年代の設定を、映画では現代に置き換えているようだが、介護を取り巻く状況など、設定に少し無理が生じているようにも思えて違和感を感じるところも。 この監督の作品は初めて見たが、どうも相性が悪そうな気がする。 この作品は映画祭でも高評価を得ているのだが…。 調べてみると、呉美保は大林監督の元で学んだらしい。 大林監督は世間的な評価とは最も食い違った苦手な監督の一人なので、やっぱりそういうことなのかもしれない。 【飛鳥】さん [DVD(邦画)] 4点(2014-12-11 02:24:18) (良:1票) |