《改行表示》 7.《ネタバレ》 脚本が下手だと思いました。それを最も感じたのは刀狩りの兄ちゃんと戦うシーンです。 平和な時代の象徴としての幼子を守るために「殺さず」の禁を破ろうとする主人公。その葛藤だけで充分に重たいのに、そこに薫たちとの再会を重ねます。ごちゃごちゃ。原作のモチーフを投げ込むために、鑑賞側の視線がブレる脚本になっていると思います。気難しい意見かも知れませんが、結構な台無し脚本ですよ。 原作との対比で云うと、残念なのが佐之助です。単細胞に見えて、しっかりと漢気で造形されている原作に比べ、映画の佐之助はホントにスカスカ。自分が好きなシーンがゴッソリ削られていてゲッソリしました。個人的に佐之助は「るろけん」で最も筋が通ったキャラだと思っていたので、このあたりのアレンジと云うか取捨には大いに不満です。映画は時間が限られているから、ってことでは無いと思いますよ。制作者のセンスの問題です。 【アンドレ・タカシ】さん [映画館(邦画)] 5点(2015-08-07 00:16:36) (良:2票) |
《改行表示》 6.《ネタバレ》 上映時間等の制約がある以上、改変は仕方ない。 ただ、佐之助の"二重の極み"を会得する展開、青紫が剣心を狙う理由付けは変更・削除しないで欲しかった。 これによって、京都行きに重みもなく散歩がてらな印象を与える。 激しいアクションも途中から単調気味。 薫の誘拐イベントに必然性を感じず、端の折り方や原作の抽出方法を制作陣があまり理解していないように感じた。 【Cinecdocke】さん [地上波(邦画)] 5点(2015-11-09 21:52:14) (良:1票) |
《改行表示》 5.《ネタバレ》 原作に詳しい人、好きな人ほど、評価が下がる映画になっている。 2部作に分けたことで尺が足りないって言い訳もできない。 原作通りにがんばってるキャラもいるにはいるが、 観ていて非常にきつかった。 この程度の出来で漫画の実写化では成功した扱いされてるのがまた信じられない。 こんなんで良しとしてるから邦画のレベルは下がりっぱなしなんだろう。 【虎王】さん [DVD(邦画)] 4点(2015-11-05 11:52:17) (良:1票) |
4.《ネタバレ》 ●相変わらず日本刀アクションは映えます。カッコいいです。軽い印象を受ける演武手前で持ちこたえていると思います。●1作目からの続きということで主人公たちの人物紹介の必要がなく、いきなり本題に入るところは良いです。ただし、剣心と薫の別離・再会とも早過ぎです。原作のように十分な間を持てないから仕方ないのですが、余韻が足りません。京都はすごく広いのにいきなり出会うって、そりゃないでしょ。●蒼紫は、エピソードを大胆に圧縮しながらも上手く本編へ導入したと感じます。ただ、今作だけでは浮いた印象です●志々雄の兵士弱すぎ。町道場の師範代クラスに革命を目指す集団が完敗してどうするんでしょうか。●瀬田宗次郎のキャスティングはこれ以上ないほどのハマリぶりですね。●薫の誘拐は止めてほしかったです。前回に続き2回目ですし、志々雄の目的が革命なのか、抜刀斎に勝つことなのか曖昧になってしまうと思います。 【次郎丸三郎】さん [DVD(邦画)] 7点(2015-01-24 12:27:14) (良:1票) |
《改行表示》 3.《ネタバレ》 問答無用に面白かったです。前作に続き漫画原作のアクション映画としては上手くできていたと思います。今作に入って、敵もより豊富になり、瀬田宗次郎を始めとして漫画では表現できても「こんな敵の能力をどうやって映像化すんねん……」と思っていましたが、そこは殺陣の取り方を工夫しているので余り違和感を感じませんでした。 問題は当然ながら二部作として作っているので話が寸断されている感が強いことでしょうか。クライマックスに配置されている京都大火も結局は不発に終わっており、やや物足りない感じもありました。それから前作と同様ですが、薫役を演じる武井咲が全く武道を嗜む人間に見えないのは可也残念。弱弱しそうだからどうせ誘拐要因なんだろうなーと思っていると、案の定簡単に拐かされてしまう。矢張り一貫してヒロインと言うよりは足手まといと思ってしまうシーンが多いです。 あとは後編の出来次第という話になりますが、キャラクターを沢山投入しており、それをキチンと消化できるのかはやや不安ですね。 【民朗】さん [映画館(邦画)] 7点(2014-09-08 07:27:16) (良:1票) |
《改行表示》 2.《ネタバレ》 テレビ放送した前作の録画を見て臨みました。前作見てなかったし、原作も読んでないし。で、前作は「まー、そこそこ?」みたいな感じでしたが、今回は「もうちょっと上のそこそこかな」って。 前作よりも大幅にスケールアップ。大がかりなセットに沢山の登場人物、大量動員のモブシーン、そして痛快なアクションシーン。 ちょっとドラマ部分がタルいかな、って感じがしないでもないですが(前作からのんびりした時間が流れてます、って状態の剣心周辺のヌルさがなんか弛緩した感じで)、見せ場をいっぱい作って、パワフルにガンガンと押してゆく感じは心地良いです。剣心独特の軽やかな殺陣が痛快ですしね。 気になったのはもうちょっと被写体から引いて欲しくてあまり動かさないで欲しいカメラと、前作同様になんだかとっても不自然に聞こえる剣心の「ござる」言葉(元のセリフ自体が悪いのか、発音・発声が悪いのか・・・)、演技に力が入り過ぎちゃって何を言ってるのか全然判らない少年のお兄ちゃんの今際の際のセリフ、唐突な刀鍛冶の息子の心の声(何故にあそこだけ?)。 でも、そのスケールの大きさを実感させる娯楽エンターテインメントっぷりは夏休み映画に相応しい感じで、物量主義的ではあるけれど、邦画でのそういう攻めの姿勢は、それはそれでアリなんじゃない?って思います。邦画ってかなりの話題作であっても物量だのスケール感だのエンターテインメント性だのってところからはワリと逃げますもんね。 結局は物語の途中で終わってしまって次回に続く、って状態なので(ラストは引っ張り過ぎかな)、最後に不満を抱く感じではあるのですが、僅か1か月後には続編公開という事で、次を待つ時間もストレスよりは期待の方が勝る程度の長さ。 内容そのものよりも、娯楽映画を老若男女が集まった満席の劇場の熱気を感じながら見る愉しさを味わえました。それはそれで貴重。 【あにやん🌈】さん [映画館(邦画)] 6点(2014-08-14 21:44:43) (良:1票) |
1.《ネタバレ》 アクションシーンすごいですね。よくここまでの映像に仕上げたなと思います。この映画に携わった人たちの並々ならぬ熱意をスクリーンから感じた気がします。前作は色々と原作とは異なる設定や展開がありましたが、今作はかなり原作に忠実に作られています。とは言えストーリーは映画用に削られたり変更されている箇所があるので、各キャラクターの行動が説得力に欠ける部分はあります。それでもそこまでの違和感はあまりなく、漫画の実写化としての完成度は高くなっているのではないでしょうか。キャスティングもそれぞれのキャラクターと役者さんがかなりハマってて、見た目だけ似せてるのではなくちゃんと中身も伴っていることが感じられました。ただ、原作上本来なら前作で出ているべきだったのに登場せず、今作無理矢理出した感が否めない蒼紫というキャラクターの言動がおかしなことになっていましたが・・。2部作の前編ということなので、もちろん良いところで終わって「つづく」になるわけですが、あまりにも消化不良のまま終わってしまいました。京都大火もやりっ放しだし、船出直後に剣心とひと悶着あった志々雄もなんか「はい終わり」という淡白な去り方だし、もう少し"その後"の描写をしてある程度話にひと区切り付けた上で後編につなげて欲しかったです。 【Nerruc】さん [映画館(邦画)] 7点(2014-08-04 12:00:35) (良:1票) |